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「ゲームから作品全体を盛り上げたい」ワールドトリガー スマッシュボーダーズ大ヒットの裏側をプロデューサーに聞いてきた(スマボインタビュー記事)

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「ゲームから作品全体を盛り上げたい」ワールドトリガー スマッシュボーダーズ大ヒットの裏側をプロデューサーに聞いてきた(スマボインタビュー記事)

『太鼓の達人』や『アイドルマスター』などのオリジナルIPや誰もが知っている大人気アニメを題材としたゲームやサービスを世に送り出し、数々のヒットを飛ばし続ける大手メーカー「株式会社バンダイナムコエンターテインメント」。

今回は人気アニメ「ワールドトリガー」(原作は週刊少年ジャンプで連載中)を題材とし、500万ダウンロードを突破したアクションゲームアプリ「ワールドトリガー スマッシュボーダーズ」のヒットの裏側をバンダイナムコエンターテインメントのプロデューサーに聞いてきました。
(青字の質問は全て筆者。回答の敬称は略させていただきます)

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漫画連載開始わずか半年後にゲームの企画開始

- まず「ワールドトリガー」のゲームアプリの企画が始まったのはいつですか

橋本:企画の立上げは2014年4月で、その年の秋からアニメ放送の開始が決まっていました。当社で「ワールドトリガー」を題材にしたゲームの展開を進めることになり、まずはPS Vita向けの家庭用ゲームソフト、そしてスマートフォン向けゲームアプリの両方で展開していくことで企画を進めました。原作内で描写されるバトルでは、アタッカーやガンナーといったポジションごとの戦略が勝敗の鍵を握っており、また登場キャラクターが多いことから「ワールドトリガー」はゲームとの親和性が高いタイトルだと思っていました。

- 漫画の連載開始わずか半年後にはゲーム化の検討が進んでいたということですね

橋本:はい。スマホで展開するにあたって、誰でも簡単に操作できて、且つ奥の深い戦略ゲームの要素を入れたいと考えていました。原作で登場するボーダー本部を中心に建物を追加して自分の街を成長させていく要素を入れ、さらにバトル時はその建物に敵をぶつけてコンボ連鎖を発生させることで大ダメージを与えるという要素を組み合わせたコンセプトで企画を進めました。

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原作にはないゲームアプリ内だけの衣装のコスプレがネットで話題に

- 企画を進める上で苦労や工夫した点はありますか

橋本:「ワールドトリガー」は男性はもちろん、女性にも人気があり、ゲームにおいても女性のお客様も意識し、幅広い層をターゲットにすることが重要でした。「アクション」×「街づくり」のコンセプトを版権元様へ提案した際、女性も含めた幅広いお客様が遊ぶことを念頭に入れたゲームとしては少し難しいのではないかとアドバイスをもらい、そこから色々と工夫しました。UIを分かりやすくしたり、攻撃を発するまでの操作を出来るだけ簡単にすることで、基本コンセプトは変えず、いかに幅広い層が取っ付きやすくなるかを意識しながら開発を進めていきました。

- App Ape Analyticsのデータを見ると20代女性のユーザーが最も多く、原作ファンの獲得に成功していることが分かります。女性ユーザーを獲得するために具体的に工夫したことはありますか

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Note

  • [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
  • 男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

橋本:特に女性のお客様はキャラクターの着せかえの要素やキャラクター同士の関わり合いをすごく大事にする傾向があると考え、着せ替え要素を実装することにしました。お客様の反応はやってみるまでわからなかったので、受け入れられるのか内心ドキドキでした。

- 着せ替えの要素についてユーザーからの評価はどうですか

橋本:キャラクターの着せ替え画像がTwitter等のSNSで拡散され、予想以上の反響に驚きました。今でも衣装の追加情報をTwitterで流すとリツイート回数が多くなるなど、着せ替え要素とTwitter等のSNSとの親和性が高いことを実感しています。

- 反響が大きかった衣装はどんなものですか

橋本:最近だとハロウィンの衣装が人気を集めました。昨年のハロウィンでは頭にカボチャを被った衣装を出しましたが、今年はコウモリ魔女や狼男をモチーフにした衣装を出してお客様に広く受け入れてもらえました。Google playストアのハロウィン特集でも取り上げていただけました。

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- Google Playストアのランキングもハロウィンの約1週間前から急上昇しています

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Note

  • [データ元: Google Play公開データをApp Ape Analyticsで集計 ]

竹内:デザインが受け入れられたのもありますが、付け耳やマフラーなど、他の衣装と組み合わせやすかったこともお客様に受け入れられた理由だと思います。

お客様のためにスタミナ回復時間を敢えて3倍に延ばした

- 実際にプレーしてみるとゲームのバランスがいいと感じました。戦略やテクニックを磨くことで課金をしなくてもゲームを楽しく進めることができます。ゲームのバランスで意識していることはありますか

橋本:リリース前の段階で第三者によるレビューを実施しています。そこで見つかった問題箇所を改善したことによって当初予定していたサービス開始時期を後ろ倒す判断もありましたが、レビューの実施はとても効果があったと考えています。また、現在もどこでお客様が脱落してしまうか、どこがお客様に受け入れられているかを定常的に分析しており、修正した内容を適宜お伝えしています。

- Twitterとの親和性が高いとのことですが、ユーザー側の要望で実装された機能はありますか

橋本:「遠征」という機能があり、遠征に臨むために必要なるスタミナが3つあって、そのスタミナの1個を回復するのに必要な時間が当初は30分でしたが、敢えて90分に延ばしました。

- プレー頻度を上げるために回復時間を短くすることはよくありますが、回復時間を延ばしてしまうとユーザーが離れていってしまう心配はありませんでしたか

橋本:このコンテンツのお客様はライト層が多いことから、ずっとゲームに張り付かせる要素を強くしてしまうと逆にお客様が離れていってしまうと思いました。お客様の特性とゲーム内容のバランスを考えた結果、敢えて回復時間を長くすることで長く遊んでもらえると判断しました。

その他にもキャラを強化するためのアイテム所持枠がすぐに埋まってしまうという意見から所持枠を増やしたり、リリース当時はボイス付きのキャラクターはメインキャラクターの空閑遊真のみでしたが、もっとボイスが欲しいというお客様からの要望でボイス付きのキャラクターを増やしています。

- 戦略ゲームは内容が複雑なため、チュートリアルで離脱してしまうユーザーが多いイメージがありますが、ユーザーを定着させるために工夫していることはありますか

竹内:トライアンドエラーの繰り返しです。お客様がうまく進められていない箇所など、お客様の声だけでは拾えないデータを数値化して、細かい部分を改善していきながら反応を見てまた改善していく、この繰り返しをしていくことが重要です。

また、ゲームの爽快感を味わってもらえるように誘導の工夫も行っています。例えば、このゲームは街にぶつけながらコンボを重ねてダメージを増やすという要素がありますが、上手くコンボを重ねてゲームの面白さを体感しているお客様とそうでないお客様ではゲームを遊んでくれる期間で大きな差が出ます。そのため、コンボが上手く繋がるマップをこちらで用意して、本作ならではの要素を体験していただくことで、更にゲームに興味を持っていただく、といった施策を行うなどしています。

根底としてスタッフ全員が作品を愛している

- アニメを題材とする難しさはありますか

橋本:当社は数多くの人気作品を題材にしたタイトルを取り扱わせて頂いていますので、難しさは感じていません。開発スタッフも原作を愛していますし、開発スタッフの着眼点から愛情の凄さが伝わってきて驚くこともよくあります。

竹内:根底はスタッフ全員が作品を好きだということです。ゲームをきっかけにこの作品をさらに好きになってもらいたいと考えています。告知をするときのバナー1枚にしても、お客様に喜んでほしいというスタッフの思いが込められています。実際、ネットで話題にしてもらえるのでスタッフの思いがお客様に伝わっていることが嬉しいですね。

- 今後、年末年始に向けてイベントは予定されていますか

橋本:新しい衣装やキャラの追加などネタを複数用意しています。年末の12月28日から1月5日(予定)までは広報用衣装、1月1日から1月9日(予定)までは初詣着物の衣装が追加されます。また、現在は最もレアリティが高い星7のキャラクターは2キャラクターのみですが、年始にもう1キャラクター追加される予定です。

竹内:この追加される星7キャラクターの組合わせがとても面白い内容になっています。是非、期待してください。

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インタビューを終えて

「ゲームから作品全体をさらに盛り上げていきたい」
取材を終えた電車の中で改めて「ワールドトリガー スマッシュボーダーズ」プレーをしてみると、スタッフの愛を随所に感じ、原作やアニメをまた見直したくなりました。

橋本氏、竹内氏をはじめ、スタッフの原作を愛する熱い思いが込められたこの作品を是非プレーして欲しいと思います。

今回の調査データについて

フラー株式会社が提供するApp Ape Analytics(アップエイプアナリティクス)では、アプリを所持するユーザ数、1日にアプリを起動したユーザー数、アプリを所持するユーザーの男女年代比などの情報を複数のアプリで比較することもできます。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!

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ライター:

カテゴリー: インタビュー

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