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2017.03.21

AbemaTV効果でライバルユーザーも大幅増〜大型新人が活性化した動画配信市場の現状を分析

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AbemaTV効果でライバルユーザーも大幅増〜大型新人が活性化した動画配信市場の現状を分析

年末年始のお休みには、歌番組・お笑い・格闘技などの特番を普段よりTV番組を見る機会も多かったのではないでしょうか。

昨年2016年はインターネットテレビ局「AbemaTV」や女性向け1分動画サービス「C CHANNEL」が話題を集め動画が配信アプリが人気を集め、日本のスマホマーケットにおける「動画元年」の幕開けを印象付ける年となりました。

株式会社AbemaTVの開発局局長であり、株式会社サイバーエージェント執行役員の長瀬慶重氏と、C Channel株式会社Development Managerの齊藤健太氏のパネルディスカッションの様子はこちら

海外の人気ドラマが定額見放題の動画配信サービス(VOD)も人気を集めています。主要VODサービス「Amazonプライム・ビデオ」、「dTV」、「Hulu」、「Netflix」、「U-NEXT」の5つのアプリ利用状況を調査した結果、これらのサービスのアプリユーザー数が「AbemaTV」のサービス開始以降、大きく変化していることが分かりました。

今回は主要VOD5つのアプリ最新利用状況に加え、1年足らずで1500万DLを達成した大型新人「AbemaTV」が動画配信市場に与えた影響を分析していきます。

主要VODサービスの料金と男女比を比較

まずは各サービスの月額料金と配信動画本数を比較してみました。

料金は「Amazonプライム・ビデオ」が最も安く、1月あたり325円、最も高いのは「U-NEXT」で1990円。

動画配信本数も大きく違いがあり、これらの値段や動画配信本数が獲得しているユーザー数に大きく影響してくることが予想されます。

次にユーザーの男女比を見てみます。

動画配信サービスアプリの所持ユーザー男女比(2017年2月時点)

Note

  • [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
  • 男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

女性の割合が過半数を超えたのは「U-NEXT」だけという結果になりました。

「U-NEXT」の話題の作品を見てみる恋愛ドラマなど女性目線の作品が多く、他サービスとの棲み分けを狙っているように見受けられます。

AbemaTV効果で競合の利用者も増加

次に5つのアプリの所持ユーザー数を比較してみます。

動画配信サービスアプリの所持ユーザー数(2017年2月時点)

Note

  • [データ元: (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
  • 所持ユーザー:そのアプリの対象期間におけるApp Apeのパネルユーザーのうち、そのアプリを月末時点で所持しているユーザーの割合 × 日本のAndroid利用者数(3,240万人)

所持ユーザー数が一番多いのは「dTV」で2位の「Netflix」の約3.4倍。ドコモのスマホにプリインストールされていることが影響していると考えられます。2位〜4位は僅差という結果になりました。

次に直近1年の遷移のユーザー数遷移を見てみましょう。

動画配信サービスアプリの所持ユーザー数直近1年の遷移(2017年2月時点)

Note

  • [データ元: (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
  • 所持ユーザー:そのアプリの対象期間におけるApp Apeのパネルユーザーのうち、そのアプリを月末時点で所持しているユーザーの割合 × 日本のAndroid利用者数(3,240万人)

ここ1年で所持ユーザー数を急激に増やすことに成功した「Amazonプライム・ビデオ」、「netflix」の2アプリはとともに2016年7月からユーザー数の伸びが大きくなっています。

この要因の1つとして「AbemaTV」のサービス開始が影響していると考えられます。

NHK放送研究所の村上圭子氏がCEATEC JAPAN 2016の講演で紹介したApp Apeのデータを見ると、AbemaTVのサービス開始後、動画視聴アプリ全体のユーザー数が伸びていることから、「AbemaTV」がモバイルでの動画視聴の裾野を広げる存在になったということが分かります。

Note

  • NHK放送研究所・村上圭子氏のCEATEC JAPAN 2016【放送サービスの高度化と「これからのテレビ」】講演資料より

サイバーエジェントによると、AbemaTVは開局からちょうど3ヶ月の2016年7月11日時点で500万DLを突破、その後、2週間で更に100万DL増加し、7月25日時点で600万DLを突破するなど、2016年7月に急速に利用者を伸ばしました。

AbemaTVは他の動画配信サービスとの共存に成功し、動画配信市場を活性化させる結果となりました。

「Hulu」と「Amazonプライム・ビデオ」は起動率が高い

次に最新のMAU(月に1回以上起動したユーザー数)を比較してみます。

動画配信サービスアプリのMAU(2017年2月時点)

Note

  • [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
  • MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

1位のdTVのMAUは2位Huluの1.6倍、MAUは所持ユーザー数ほど2位と差が付かない結果となりました。

所持ユーザー数では2位だったNetflixのMAUは4位、この結果から「Hulu」や「Amazonプライム・ビデオ」は「Netflix」よりも起動率が高いことが分かります。

「ガキ使」効果で元日に「Hulu」利用者25%増

以前の記事でお伝えしたように、ゲームアプリは年末年始に最も売り上げが高くなることがApp Apeの調べで判明しています。

VODも年末年始に利用者が増えるのでしょうか。2016年末から2017年始の日別利用者数を見てみます。

2016年末から2017年始における動画配信サービスアプリの日別利用者数

Note

  • [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
  • DAU (Daily Active Users): そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

今回の調査結果では主要VODアプリの起動ユーザー数は元日が最多ではありませんでした。

しかし、「Hulu」はアプリを起動したユーザー数が元日に増加させることに成功し、前日比で1.25倍になっています。

これは大晦日に放送したばかりの日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけない科学博士24時!」の配信が1/1~1/15の期間で配信を開始したことが影響をしていると思われます。

Note

  • Hulu公式HPより

「Hulu」の日本事業を買収した日本テレビですが、今年も高視聴率※1を記録した「ガキ使」を放送開始翌日から配信を開始したことがSNSでも話題となり、競合サービスを抑えてユーザーの支持を集める形となった。

※1 視聴率は、第1部(午後6時30分)は17.7%、第2部(午後9時)も16.1%を記録した。(関東地区 ビデオリサーチ調べ)。

アクティブ率1位の「U-NEXT」、その要因は「雑誌」と「アダルトコンテンツ」

前述したように、所持ユーザー数やMAUでは5位となった「U-Next」ですが、他の4アプリよりもアクティブ率が非常に高いことが分かりました。

動画配信サービスアプリのアクティブ率(2017年2月)

Note

  • [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
  • アクティブ率:その月にアプリを所持しているユーザーのうち、起動したユーザーの割合。

なぜアクティブ率がこれほどまでに高いのでしょうか。
「U-NEXT」アプリを起動したユーザーの男女別年代比を見てみると30代男性、20代女性が多いことが分かります。

U-NEXTアプリ起動ユーザーの男女年代比(2017年2月)

Note

  • [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
  • 男女年代別比率:そのアプリの対象期間においてアプリを月に一度以上起動したユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

他サービスにない「U-NEXT」の特徴として以下の2つがあります。
・約20万冊の電子書籍や最新の約70雑誌が読み放題
・アダルトコンテンツの配信

読み放題サービスでは、最新のファッション誌やビジネス誌など約70誌の他、約20万冊の電子書籍を追加料金なしで読み放題。「U-NEXT」は他サービスよりも月額料金が1990円(税抜き)高くなっていますが、動画と書籍をよく見る人にとってはとてもお得なサービスと言え、ユーザーの女性割合が多い要因の1つと言えるでしょう。

また、毎月1日に1000ポイントが付与され、読み放題では見ることのできない電子書籍や動画の購入に使えることもアクティブ率が高い要因になっていると考えられます。

もう1つの特徴であるアダルトコンテンツの配信ですが、今回調査した5サービスのうち、アダルトコンテンツを配信しているのは「U-NEXT」だけ。これが男性ユーザーのアクティブ率の高さにも大きく影響していると考えられます。

まとめ〜大型新人の登場で市場全体が活性化

「AbemaTV」の登場によって動画配信市場が活性化したことが分かりました。
ゲームアプリと比較すると年末年始に思ったよりユーザーが増えていない結果となりましたが、「ガキ使」のようなタイムリーで話題のコンテンツを配信することによってユーザーの獲得に成功している動きがありました。

「U-NEXT」は動画だけでなく、電子書籍やアダルトコンテンツの組み合わせによって高いアクティブを誇っていました。今後、他サービスも動画以外のコンテンツを開始していくのか注目していきたいと思います。

今回の調査データについて

フラー株式会社が提供するApp Ape Analytics(アップエイプアナリティクス)では、アプリを所持するユーザ数、1日にアプリを起動したユーザー数、アプリを所持するユーザーの男女年代比などの情報を複数のアプリで比較することもできます。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!

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カテゴリー: トレンド

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