コミックアプリを分析してわかった他業界でも必須な3つのキーワード

コミックアプリの分析
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変動の激しいアプリ業界の中でも、急速に成長しつつあるコミックアプリ。今回はマンガ・コミック関連アプリを対象に比較調査をしていきます。単タイトル作品を扱ったコミックアプリでは無く、複数の作品を取り扱ったコミックアプリを調査対象としています。調査対象アプリは以下の5アプリです。

  • comico
  • LINE マンガ
  • マンガボックス
  • 少年ジャンプ+
  • MangaONE

まずは、この5アプリのDAUランキング/男女別年代所持率をご覧ください。
※DAUスコアは最もDAU(Daily Active Users)が高いアプリを100として、その相対値でスコア付けをしています。※分析にはアプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」を利用します。

コミックアプリDAUランキング
  アプリ名DAUスコア
1icon.jp.comico 【無料マンガ】comico/毎日新作漫画が読み放題!/コミコ
(NHN PlayArt)
100
2icon.jp.naver.linemanga.android LINE マンガ – 無料で人気漫画を毎日更新!
(LINE Corporation)
49
3icon.com.dena.mj 【無料マンガ】マンガボックス〜人気漫画が毎日無料!〜
(DeNA Co., Ltd. Manga Box)
28
4icon.com.access_company.android.sh_jumpplus 少年ジャンプ+ ジャンプの漫画が無料で読めるマンガ雑誌アプリ
(株式会社 集英社)
15
5icon.jp.co.comic.mangaone 人気漫画が毎日更新!!マンガ雑誌-MangaONE-
(SHOGAKUKAN INC.)
4

Note

  • [データ元: App Ape Report 6月版 (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
  • DAU (Daily Active Users): そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
人気マンガアプリの男女年代所持率
[データ元: App Ape Report 6月版 (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男性(女性)比率は、そのアプリを所持しているユーザーに占める男性(女性)の割合

マンガアプリと一口に言いましても、各アプリともコンテンツや運営元、収益モデル等が異なります。
今回の調査対象アプリを「運営元」「コンテンツ」「インディーズ作品を扱っているか」「独自機能」「収益モデル」という5つの観点から一覧表にまとめました。それではご覧ください。

人気マンガアプリの比較一覧表

上の一覧表とApp Apeデータから各アプリの特徴をDAUランキング順に以下にまとめていきます。

独自コンテンツで新たなマーケットを切り拓く「comico」

NHN PlayArtが提供する 「comico」 の最も特徴的な所は、他出版社提供のマンガは無く、comicoのために執筆されているオリジナル作品で占められていることです。
他4アプリは既単行本化の人気作品が読めるということを売りにしている部分がある中、 comicoが最もアクティブユーザーを集めている という事実は衝撃的といっても過言ではないでしょう。既存の漫画マーケットのリプレイスでなく、スマホ時代の新たなマンガのマーケットができつつあることを感じさせられます。

強力な母体と独自コンテンツのハイブリッド「LINEマンガ」

LINE Corporaionが提供する 「LINE マンガ」 の特徴的な部分は、メールアプリLINEと連携した友人にマンガを薦められる「共有機能」や、コミックを購入することでそのマンガのキャラクターのスタンプを無料でダウンロードすることができる『スタンプ付き」マンガ』を持つことです。
電子書籍を販売するモデルが主な収益モデルとなっており、既に単行本化されている人気のコンテンツの「◯巻無料」が多く人を集める要因となっているようです。

週刊雑誌モデルの「マンガボックス」

DeNA が提供する 「マンガボックス」 の特徴は週刊雑誌形態をとっており、毎週水曜から毎日3 ~ 5作品を更新し、1週間で全作品が更新される仕組みとなっている点です。
広告配信と電子書籍を販売するモデルが主な収益モデルとなっており、LINEマンガと同様、人気マンガの”◯巻無料”などのプロモーションをおこなっています。20代男性から最も多く支持を得ていることがデータから分かります。

有名ブランドと人気作品を多く有する「少年ジャンプ+」

言わずとしれた”週刊少年ジャンプ”を出版する集英社が提供する 「少年ジャンプ+」 の特徴は、
購週刊少年ジャンプの電子版を発売当日に読めること(※有料)、オリジナルの無料の連載マンガがあることです。
「ワンピース」、「銀魂」、「BLEACH」等の既に大人気の作品を多く有し、10代、20代男性からの支持が多くみられます。
収益モデルとして先述の本誌デジタル版化の配信と、電子書籍を販売するモデルが主になっています。

既人気作品と尖ったオリジナル作品の「MangaOne」

小学館が提供する 「MangaOne」 は、週刊少年ジャンプ本誌から派生した少年ジャンプ+とは異なり、小学館のWEBマンガサイト 「裏サンデー」 から生まれたアプリです。
そのためメインコンテンツは「裏サンデー」の人気作品となっており、「闇金ウシジマくん」「神のみぞ知るセカイ」といった小学館の有名作品も読めるといった特徴があります。収益モデルとして、無料で読める話数を超えた際に課金する「ライフ購入」と、人気作品の単行本化が主となっています。

キーワードは「フリーミアム・ユーザー参加性・グッズ化(単行本化)」

今回5つの人気コミックアプリを比較した結果、3つのキーワードが浮き彫りになりました。それは「フリーミアム・ユーザー参加性・グッズ化(単行本化)」。

無料で読めるコンテンツが多く用意されており、読んだ作品にコメントを残す、他人の感想を見る、自分の作品をアップする等のユーザー参加型の機能が多く用意されています。これは今までの紙媒体での漫画雑誌では成し得なかったポイントですね。またその中で生まれた人気作品を単行本化・グッズ化して販売し、収益化するモデルが確立されつつあります。

5コミックアプリ中4アプリがインディーズを展開中

コミックアプリの利点として、これまでのアナログの紙媒体では限りがあった紙面の制限が無いことが挙げられます。
その利点を活かしながらMangaOneを除く4アプリが、ユーザーによる自作のインディーズ作品の発表の場を展開しています。
作品を単行本化して販売するためには、より多くの作品があった方がヒットの確率は上がります。その狙いもあって各社インディーズの展開をしているのではないでしょうか。

無料で人を集め、ユーザーのコメントやインディー作品などで更にその場所を盛り上げ、単行本化やグッズ化で収益化に繋げる。この手法は他業種にも応用可能でしょう。

今回の調査で、スマートフォンの特性を活かしたマンガの新たなマーケットの形が提示されつつあることが分かりました。今後更にどのような進化をしていくかコミックアプリから目が離せません!

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