コーディネートアプリから見えるファッション業界の未来

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コーディネートアプリ比較
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低迷が続いていると言われるファッション雑誌の売り上げ。その背景には、スマートフォンの発達によるデジタル化があります。今やスマートフォンさえあればお気に入りの洋服をすぐに探すことができ、購入ボタンを押すだけであっという間に自宅へ届く時代。さらに、アプリを使って自分がファッションモデルになることもできてしまう。
ファッション業界に身を置く人ならば必見、いま話題がうなぎのぼりの「コーディネートアプリ」についてアプリ分析ツール「App Ape」を用いて調査していきます。

コーディネートアプリって何?

コーディネートアプリとは、提示されるファッションコーディネートを閲覧したり、個別のアイテムをチェックしたりできるアプリです。気に入ったコーディネートやアイテムは、自分のアカウントに保存したり、ECサイトと連携してアプリから購入することも可能。ユーザーはモデルがおしゃれに着こなしたものを主に参考しますが、アプリによっては自分のコーディネートを投稿できるSNS的な要素を含むものもあります。

主要アプリを徹底チェック

日本において話題となっているコーディネートアプリ/ファッションアプリのうち、主要なものを4つをピックアップし、どんな特徴があるのかデータを交えながら調査していきましょう。

1.人気ブランドが集結した「[.st]」

.st」とは、LOWRYS FARM、GLOBAL WORK、studio CLIPなど計18ブランドをまたいで使える直販サイトのアプリ。女性向けアイテムが多い中、大人のメンズ向けなラインナップもしっかり用意されているところがポイント。
http://www.dot-st.com
では、[.st]のユーザー層について調査してみましょう。まずは男女比と男女別年代比率です。

ドットエスティの男女比率
ドットエスティの男女年代比率
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男性(女性)比率は、そのアプリを所持しているユーザーに占める男性(女性)の割合
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

女性が82.6%と抜群に多く、年代比では20〜30代が中心ですが、40〜50代のユーザーもしっかり利用しているのが特徴的です。やはり、大人向けのブランドセレクトがユーザーに響いているようです。
次に時間帯別アクティブ率を見てみましょう。

ドットエスティアプリの時間帯別アクティブ率
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。平日、休日別で月間の平均値を示しています。

日付が変わる0時台の利用が比較的多いようですが、深夜早朝以外ではどの時間帯もまんべんなくアクティブになっている印象です。やはり幅広い年代に利用されているため、様々な生活スタイルの人がいるようです。

2.男性に人気の「ZOZOTOWN」

「ZOZOTOWN」は、オンライン通販が有名なアパレルサイトZOZOTOWNのアプリ版です。コーディネートを楽しむというよりかは、シンプルな商品購入に重きを置いた作りになっています。ブランドやショップごとに商品を探せる点は[.st]と共通している部分もありますが、コーディネートごとよりも商品単体にフォーカスしています。それでは、「ZOZOTOWN」のアプリの利用状況を見てみましょう。
http://zozo.jp

ZOZOTOWNアプリの男女比率
ZOZOTOWNアプリの男女年代比率
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男性(女性)比率は、そのアプリを所持しているユーザーに占める男性(女性)の割合
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

男女比は男性が56.9%と女性を上回っています。年齢層は[.st]と同じく20〜30代が中心。しかし、それ以上の年代は「ZOZOTOWN」のほうが少ないようです。若者のターゲットに絞った商品セレクトになっているのが要因として考えられます。次に時間帯別アクティブ率を見てみましょう。

ZOZOTOWNアプリの時間帯別アクティブ率
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。平日、休日別で月間の平均値を示しています。

夜の利用率が比較的多いようですが、平日週末問わず様々な時間帯にユーザーがばらけています。若い男性の場合、職種が幅広く考えられるため、このような結果となっているのでしょう。

3.ユーザーがモデルになれる「WEAR」

「WEAR(ウェア)」は、ユーザーが自身のコーディネートを簡単に投稿できるSNS的側面が強いアプリ。Instagramがファッションに特化したようなイメージを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。単純に商品を買うだけでなく、他人のコーディネート見て評価やコメントをつけたりして交流ができるのが大きな特徴。もちろんアイテムの購入も可能で、「WEAR」は先出のZOZOTOWNのサイトと連携しているので、アプリからZOZOTOWNへアクセスすることで購入できます(※取扱いがあるアイテムのみ)。では、ユーザーの利用状況をチェックしてみます。
http://wear.jp

WEARアプリの男女比率
WEARアプリの男女年代比率
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男性(女性)比率は、そのアプリを所持しているユーザーに占める男性(女性)の割合
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

ユーザーは、おおよそ6対4の割合で女性のほうが多いようです。ただ、男性も比較的多く利用しているようですが、SNS的に楽しんでいるユーザーもいるのでしょう。アプリのデザインも男女どちらかに振り切っているわけではなく、中性的でスタイリッシュになっていることもポイント。年代比では、20代が突出して多くなっています。ZOZOTOWNと並び、若者向けのアプリだと言えます。次に、時間帯別アクティブ率をチェックしましょう。

WEARアプリの時間帯別アクティブ率
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。平日、休日別で月間の平均値を示しています。

日中から夜までほぼ同じような利用率になっているところが特徴的ですね。年齢層は20代が多いということを考えると、どの時間も活動している学生が多いように予想されます。TwitterなどのSNSと同じような感覚でアプリを利用していると考えると合点がいきそうです。

4.完全に女性向けな「iQON」

「iQON(アイコン)」は、アイテムを選択して自分だけのコーディネートを作って登録できるところがポイント。WEARとは違って自分の写真を投稿するわけではないので、SNSが苦手な人でも楽しめる作りになっています。「iQON」もZOZOTOWNなどと連携しているのでアイテム購入も可能です。それではユーザー層を調査してみます。

iQONアプリの男女比率
iQONアプリの男女年代比率
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男性(女性)比率は、そのアプリを所持しているユーザーに占める男性(女性)の割合
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

男女比では女性が91.3%と圧倒的に多く、年代で見ると20代が飛び抜けて多いようです。男性ユーザーはほとんどいないので、完全に女性向けと言っても良いでしょう。アプリの作りもピンク色を多用したりと女性向けなものになっています。
次は時間帯別アクティブ率を見てみましょう。

iQONアプリの時間帯別アクティブ率
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。平日、休日別で月間の平均値を示しています。

夜の21時台が一番多く、朝9時台と昼12時台も多く利用されているようです。20代の女性という限定されたユーザー層で、比較的規則正しい生活を送っている人がほとんどということが分かります。そう考えると朝の通勤中、お昼休み、帰宅後、といったシーンが想像できると利用者は”働く女性”が多いのでは、と考えられます。

コーディネートアプリの活用法はコレ!

4つのコーディネートアプリ/ファッションアプリを調査しましたが、それらを踏まえて分かってきたことをまとめましょう。これを読んでいるあなたが、もしコーディネートアプリをビジネスに活用したいと考えている場合、参考になるはずです。

まず、ターゲット層が明確に分かれているという点。男女の違いや年齢層がアプリによって様々なので、あなたがもしコーディネートアプリを何か新しいことに利用したいと考えているなら、その目的に合ったターゲットを設定し、さらにターゲットに合ったアプリを利用すると良いでしょう。

次に、WEARなどに見られるSNS要素。ユーザーが投稿し、アプリ内で交流をしていき、他のSNSとの連携も可能なので自然と拡散力が高まっていきます。これによって商品の宣伝もかなり有効なものとなるでしょう。
以上のことから、今は雑誌ではなくアプリでファッションを楽しむという方向へシフトしていることが見えてきました。ユーザーにとっても、ビジネスをする側にいる人にとっても、今後はコーディネートアプリが必需品となっていくでしょう。

おわりに

いかがでしょうか。今回の調査で用いた「App Ape」では、各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。
Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!

App Apeはアプリのデータを毎日更新しています。

App Apeは、蓄積するスマホアプリのユーザーの利用データからマーケティングやビジネスの施策のヒントを発見するためのSaaSです。

日間利用者数(DAU)、週間利用者数(WAU)、月間利用者数(MAU)の各ランキングや各アプリの時間帯別利用率、性年代別割合、1日あたりの起動回数、同時所持率が高いアプリ一覧などををいつでもPCやスマホから確認できます。

マーケティングやビジネスのヒントについて新たな視点や切り口で情報が欲しい方、App Apeをもっと詳しく知りたい方はこちらからお気軽にお問い合わせください(お問い合わせにはApp Apeの無料登録が必要となります。登録は1分程度で完了します)。

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