
スマホで簡単に売り買いが楽しめるフリマアプリを展開し、多くのユーザーの支持を集めている「メルカリ」。先日第3期決算公告(2015年6月期)にて 売上高42億3700万円を公表 しており、同社の好調さをうかがい知ることができる。
今回は「メルカリ」アプリの月間利用者数(MAU)を、CtoCのECサービスとして多くのユーザーから利用されているオークションサイト「ヤフオク!」アプリと比較する。※比較にはアプリ分析プラットフォーム「App Ape」を利用。
新規参入する形であった「メルカリ」がどのように成長を遂げてきたのかを考察したい。
まずは「メルカリ」、「ヤフオク!」アプリの月間利用者数(MAU)の推移を2014年1月から追った以下の図をご覧いただきたい。
Note
- 「ヤフオク!」はアプリだけでなく、Webからのアクセスもあるが、今回はアプリ同士の利用者数を比較する。

MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
大幅な成長を遂げた「メルカリ」。
青色のグラフが「メルカリ」の月間利用者数の推移を示しており、2014年1月から2015年10月に至るまでに
大幅な成長をしていることが分かる。
(※縦軸の数値は、App Ape Analytics製品版を使用すればご覧できる。ご容赦いただきたい。)
「メルカリ」、「ヤフオク!」を月間利用者数で抜く。
上の図によると、2014年11月にヤフオクをメルカリが月間利用者数をはじめて抜いていることが分かる。
その後もユーザー数の成長を続け、2015年9月に一度ヤフオクに抜かれるも、10月にはまた抜き返している。
ただし「ヤフオク!」も成長率は「メルカリ」ほどでないにしても、月間利用者数が右肩上がりになっている所にも要注目だ。
以下では「メルカリ」の急成長を後押ししたTVCMの効果を検証していく。
先ほどの図にCM放送時期を追加したものを以下に示した。ご覧いただきたい。
- 今回のCM放送時期に関しては フリマアプリ「メルカリ」の歴代テレビCM一覧 を参考とさせていただいた。

MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
TVCMで着実にユーザーを獲得し成長
では順を追って上の図をみていこう。同社は2014年の5月に初TVCMを放送。
CMでは、当時人気であったテレビ番組「テラスハウス」で若者を中心に人気を集めている菅谷哲也さんと筧美和子さんを起用。
グラフからも大きく利用者数を伸ばしていることが分かる。
2014年11月・12月にはお笑い芸人のダンディ坂野さんを起用したCMを放送。
ここで「ヤフオク!」を月間利用者数ではじめて抜くことができている。
CM効果で1ヶ月で200万ダウンロード増も
2015年3月には同アプリのダウンロードが1100万を突破したのと同時に、タレントの土屋アンナさんを起用した新CMを放送。その1ヶ月後には 1,300万ダウンロードを突破 したことを同社では発表
しており、CM効果で1ヶ月弱で200万ダウンロードを上乗せした結果となっている。
おわりに
2015年10月に新CMを放映開始したということで更なる成長が見込める「メルカリ」。
今後もApp Apeでは大注目の急成長サービスとして「メルカリ」動向を追っていくので、ご期待いただきたい。
さらに詳しいデータや他のアプリの時間帯ごとのアクティブユーザーの動きなどを知りたい方は、お気軽にこちら からApp Apeの無料版をお試しください。
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