2016年はフィンテックの年となるか。国内フィンテック系アプリの特徴。

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近年国内外で注目を集めている「フィンテック(FinTech)」。この言葉をご存じない方も、すでに知っている方も必読の特集をお送りします。今回は、国内のフィンテックベンチャーからリリースされているスマートフォンアプリ4つをピックアップして、それぞれの特徴や市場の動向などをお届けします。

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フィンテックとは

「フィンテック(FinTech)」とは、金融(Finance)と最新テクノロジー(Technology)を組み合わせた造語である金融関連サービスのことで、現在国内外にて注目を集めている分野・市場です。世界中に1万2000を超えるフィンテック企業があり(2015年8月時点)、1兆ドルの金融市場であるともいわれています。

具体的なサービスはどんなものがあるかというと、「LINE pay」などの決済サービス、「Kickstarter」をはじめとするクラウドファンディング、さらには家計簿アプリや仮想通貨関連など、お金に関わる様々なサービスがまとめてフィンテックとして括られています。
今回は、こうしたフィンテックアプリの中から次の4つのアプリについて調査していきます。

  • Zaim
  • マネーフォワード
  • Dr.Wallet
  • freee

日本最大級の家計簿アプリ「Zaim」

[Google Playより引用]

“財務”にちなんだアプリ名が覚えやすい「Zaim(ザイム)」は、今勢いに乗っている家計簿アプリのひとつです。ユーザーは約450万人とされており、日々の家計簿を記録していくだけでなく様々な便利機能を搭載。買い物のレシートをスマートフォンのカメラでスキャンするだけで、品目を自動読み取りして金額も記録、さらにグラフやカレンダーなどで収支を視覚的に分かりやすく見せてくれたり、銀行のカードを登録すれば資産管理にも役立ちます。

手軽で見やすい全自動家計簿「マネーフォワード」

[Google Playより引用]

「マネーフォワード」は、先の「Zaim」に勝るとも劣らぬ高機能な家計簿アプリです。銀行やクレジットカードの情報を接続すれば、利用履歴や残高を自動で取得して家計簿を作成してくれます。しかも対応している金融機関は1800社以上で、競合他社と比べてもNo.1の数といわれています。さらに、アプリのすっきりしたインタフェースが特徴的で、収支グラフなどがとても見やすいところも売りのひとつ。

レシート読み取り精度が高い「Dr.Wallet」

[Google Playより引用]

数あるフィンテックの家計簿アプリの中でも、「Dr.Wallet(ドクターウォレット)」はレシート読み取り精度の高さに特化しています。買い物記録に欠かせないレシート読み取り機能ですが、どの家計簿アプリも搭載している機能でありながら、実はその精度がアプリによってまちまちなのが現状。しかし「Dr.Wallet」は端末の自動読み取りではなく、カメラで撮影したデータを専門のオペレーターが人力で入力代行することによって記録してくれるため、読み取り精度がかなり高くなっています。もちろん読み取った情報は安全に管理されるので、プライバシーを厳守しています。

ビジネス向けのクラウド会計なら「freee」

[Google Playより引用]

個人や家庭向きの家計簿アプリが続きましたが、会社で利用するような法人向けのサービスとして注目されているのが「freee(フリー)」です。仕訳入力や請求書作成、領収書管理など会計や経理の作業を、知識がなくてもこなせるように設計された便利なアプリ。社員が使った経費などをまとめて管理できるため、これまで面倒だった手作業を迅速化することが可能です。

それでは以下でApp Apeデータを用い、各アプリのユーザーについてやアクティブ率などの利用状況を比較して見ていきましょう。

アプリの特性で分かれる男女比

まずは男女年代比を比べてみます。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

家計簿としての利用を前面に打ち出している「Zaim」と「Dr.Wallet」は、やはり主婦層に響いているためか女性の割合が多くなっています。「マネーフォワード」は対応金融機関の多さを売りにしていて、口座管理といった少し硬い印象の機能が特徴的なのためか男性の比重が多く、「freee」もビジネス向けの側面が強いために男性の利用が多いことが分かります。また、全体的に20代と30代のユーザーが中心になっていますが、「freee」のみ法人向けということもあって40代、50代のユーザーがほとんどという特徴的な結果が出ています。

特化した機能が人気のカギ

次に各アプリの所持ユーザー数の推移を追っていきましょう。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
そのアプリの対象期間におけるApp Apeのパネルユーザーのうち、そのアプリを月末時点で所持しているユーザーの割合 × 日本のAndroid利用者数(3,240万人)

「マネーフォワード」と「Dr.Wallet」は顕著にユーザー数を伸ばし続けているようです。これは単なる家計簿としてだけでなく、対応金融機関の多さ、レシート読み取り精度など、それぞれ特徴的な機能を持たせることで差別化に成功し、人気を集めていることであると考えられます。「freee」も若干の上下がありつつも地道にユーザー数を増やしてきています。「Zaim」は万能な家計簿として4アプリ中で最も多くのユーザー数を抱えており、大きな変化はないもののこちらも順調に数が増えていることが分かります。

ビジネス向けか個人向けかで大きな差が出たMAU

次は、MAU遷移を比較していきます

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

「Zaim」は横ばいが続きながら若干の下降を見せ、「マネーフォワード」と「Dr.Wallet」はユーザー数の大幅な増加に伴ってMAUも右肩上がりに伸びています。「freee」は法人利用が中心のためか、3月〜4月と7月〜9月といった特定の時期に利用が集中していることが分かりました。個人向けとビジネス向けでこれだけ違いが出るのは、かなり興味深いポイントです。

時間帯別アクティブ率

最後に時間帯別アクティブ率を、各アプリとも見ていきましょう。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。
※「freee」はデータが現状少ないため割愛(2016年1月現在)

「Zaim」、「マネーフォワード」、「Dr.Wallet」の3アプリともに、12時前後と19時前後にアクティブが集中しています。家計簿アプリとしての利用が中心のため、昼食と夕食どきに利用するユーザーが多いのでしょう。

まとめ -今後の盛り上がりに期待できる市場-

今回取り上げた4アプリともユーザー数を順調に伸ばし続けており、市場として今後の盛り上がりに大きく期待できると予想されます。また、アプリごとの特徴付けも必要なポイントであることが分かったので、これから参入を考えている方はただ便利なだけではなく、ひとつ大きな強みをアプリに持たせることを念頭において構想してみてはいかがでしょうか。

今回データを用いた、App Apeでは各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。
ぜひお気軽にお試しください。無料トライアルはこちらをチェック!