2016年は“乙女ゲーム”が来る?-あんスタ、夢100、イケ戦を比較-

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今、20代以上の女性達を中心に話題となっているのが「乙女ゲーム」です。これは、かっこいい美男子キャラクターが登場する”恋愛シミュレーションゲーム”のことで、まさしく世の女性達の乙女心をくすぐる内容なのです。つまり、男性にとっての”美少女ゲーム”が逆転したもの。
なんと約146億円ともいわれている乙女ゲーム市場(※ 矢野経済研究所が発表した「オタク市場に関する調査結果2012」より)、今回は3つのアプリをピックアップしながら調査内容をお届けしていきます。

乙女ゲームに共通する特徴〜完全女性向け&声優ボイス〜

女性の心を捉えて離さない乙女ゲームには、共通する特徴があります。まず一つ目は、お分かりの通り”女性向け”に特化しているという点です。ゲームには基本的に男性キャラクターだけが登場し、揃いも揃って全員イケメンという徹底ぶり。プレイヤーが操作する主人公は女性なので、女性目線でそのまま楽しめます。

二つ目は、声優によるボイス。人気の声優陣を集めて、ゲーム中のセリフをフルボイスで楽しめるアプリが増えています。今回紹介する3アプリも、全てボイスが実装されています。

こうした特徴を踏まえながら、今人気を集めている3アプリを紹介していきます。今回取り上げるアプリは以下の3つです。

  • 「あんさんぶるスターズ」
  • 「イケメン戦国◆時をかける恋」
  • 「夢王国と眠れる100人の王子様」

男性アイドル育成ゲーム「あんさんぶるスターズ」

スクエニ
Google Playより引用

「ラブライブ」の女性向け版のような立ち位置として人気を集めているのが「あんさんぶるスターズ」です。アイドル育成に特化しているという”私立夢ノ咲学院”なる学校を舞台に、プレイヤーは学校唯一の女子生徒かつアイドルプロデューサーとなり、レッスンやライブを通して男性アイドル達を育成していくゲームです。「あんさんぶるスターズ」は、Google Play売上ランキングでは18位(※2016年2月3日付ランキング)に入るなど、乙女ゲーム市場において今最注目のアプリです。

10代女子からの支持も厚い

では、「あんさんぶるスターズ」のユーザー層について見ていきましょう。

乙女ゲーム
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
乙女ゲーム
[データ元: App Ape 調べ (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

乙女ゲーということから、男女比では圧倒的に女性ユーザーが多くなっています。また、20代女性がユーザーの50%以上を占めており、ゲームにとって重要な層になっていることがわかります。また、乙女ゲームは基本的に20代以上の年齢層が多いのですが、当アプリの特徴として10代女性が25.81%と比較的多く存在しているところ。学校が舞台ということもあってか、学生ユーザーも馴染みを持ちやすいことが要因かもしれません。

次に、MAU遷移を見てみると2015年4月のアプリ配信開始以降、右肩上がりで数字を伸ばし続けており、当初の約5倍ほどに拡大していることが分かります。アプリの運営はかなり順調なようです。

戦国武将と恋に落ちる「イケメン戦国◆時をかける恋」

乙女ゲーム
Google Playより引用

タイトルからしてかなり尖った印象のある「イケメン戦国◆時をかける恋」。主人公となるプレイヤーはデザイナーとして就職予定だった矢先、突然戦国時代にタイムスリップしてしまうという破天荒なストーリー設定が話題を呼び、さらにイケメンすぎる戦国武将達と恋に落ちるという、コアな歴史好き女性にはたまらない恋愛シミュレーションゲームです。

女性ユーザーが9割を超える

さっそく、「イケメン戦国◆時をかける恋」のユーザー層について調べていきます。

乙女ゲーム
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
乙女ゲーム
[データ元: App Ape 調べ (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

男女年代比を見る通り、男性ユーザーはほぼ皆無で女性がユーザーが全体の94%となっています。やはり20代女性の割合が一番多くなっていますが、歴史がテーマということもあってか、30代が20.36%、40代が17.9%と、他アプリに比べて上の世代の女性達にもヒットしています。

MAU遷移では、大きな振り幅はないもののある程度の数値を保っています。また、当アプリには「イケメン幕末」や「イケメン王宮」といった”イケメンシリーズ”があり、一定の支持があることも安定している要因の一つでしょう。昨今ではこうした歴史モノなどのコアな部分を好む女性が増えてきているので、今後の伸びしろは充分にあると考えられます。

パズルゲームと一体になった「夢王国と眠れる100人の王子様」

乙女ゲーム
Google Playより引用

「夢王国と眠れる100人の王子様」は、主人公が異世界に迷い込んでしまったところから始まり、たくさんの王子様達と出会いながらストーリーを進めていくゲームです。特徴としては、パズル、RPG、恋愛シミュレーションという3つの要素が混ぜ合わさって構成されているゲームシステムと、会話の選択肢によってどんどん変わっていくストーリーと王子様の容姿。美しいグラフィックや豪華声優陣によるボイスも女性ファン達の胸をがっしりと掴んで離しません。

各年齢ともユーザーが幅広く存在

では、続いて「夢王国と眠れる100人の王子様」のユーザー層をチェックしてみましょう。

乙女ゲーム
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
乙女ゲーム
[データ元: App Ape 調べ (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

今回紹介した3アプリ中、最もユーザー数の多いアプリです。男女年代比では、他アプリと同様に20代女性が中心となっていますが、女性の50代以外はどの年代も10%以上のユーザーが存在しています。男性はわずかながらも確かにプレイヤーがいることが分かります。

MAUは、2015年9月ごろに若干下降したものの、その後の押し返しもあって全体的には順調に上昇志向にあります。”王子様”というベタな世界観の設定がわかりやすいものあってか、多くの女性に受け入れられているのでしょう。

同時所持アプリ

乙女ゲーム
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
同時所持:対象アプリと同時に所持されているアプリ

ユーザーが同時に所持しているアプリがわかる同時所持アプリ機能にも目を凝らしてみると、「夢王国と眠れる100人の王子様」の同時所持アプリに「あんさんぶるスターズ」がランクでトップになっています。また「あんさんぶるスターズ」の同時所持アプリにも「夢王国と眠れる100人の王子様」がランクインしています。
キャラクターデザインが比較的共通する部分もあるためか、このような結果になっているのでしょうか。そして、アニメイトアプリを所持していることから、やはりアニメや漫画好きな女性層が、乙女ゲームに流れ込んでいることが予測できます。

まとめ -他アプリとの差別化がポイント-

3つのアプリを見ても分かる通り、ゲームごとにそれぞれかなり偏った世界観が設定されています。このようにテーマへの徹底したこだわりが他アプリとの差別化になり、ターゲットとしたいユーザーへの訴求もしやすくなります。また、「夢王国と眠れる100人の王子様」のようにパズルの要素を盛り込んだりして、ありがちな恋愛シミュレーションに収まらないゲームシステムを構築していくこも差別化の大きなカギとなるでしょう。