ゲオは何故、TSUTAYAアプリをMAU ・ DAUで上回るのか

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書籍・雑誌、CD・DVD、ゲームなど、各種アミューズメントソフトを買って・売れて・借りれるレンタルショップの雄といえば、「TSUTAYA」「ゲオ」。郊外の幹線道路沿いに、大きな駐車場を構えている–というイメージも今や過去のもの。大都市の一等地に先進的コンセプトを携えた店舗が存在していたりします。都市生活者にも、地方のファミリーにも親しまれている《エンタメの拠点》といえるでしょう。
ここでは、「TSUTAYA」「ゲオ」のAndroid公式アプリの利用データを、App Ape データから見ていきます。

## 「TSUTAYAアプリ」「ゲオ」でできること・アプリの位置づけ

ツタヤ

![ゲオ](../wp-content/uploads/2016-02/geo-tsutaya-app/geo.png)
*Google Playより引用*

「TSUTAYAアプリ」も「ゲオ」も、基本的に、店舗を来訪する人むけのアプリです。アプリだけで何かが完結するというものではありません。商品の在庫状況を検索できる機能も、店舗に行く気のある人のためのものですし、クーポンも、店舗に実際に行かなければ得しません。ランキングや新作リリース情報は、見るだけでも暇つぶしにはなるでしょうが、あくまでレンタル需要の喚起のためのコンテンツであることは明白です。
店舗に来てもらおう、お金をより多く落としてもらおう、というシビアなビジネス目的のアプリですので、その分、アプリのブラッシュアップは定期的に行われているようです。本稿執筆時点の最終アップデート日はどちらも2015年12月中旬となっています。マネタイズに直接的であるものほど、プライオリティが上がるということですね。

## 「TSUTAYAアプリ」も「ゲオ」も、男女比は全年代ほぼ1:1

さて、「TSUTAYAアプリ」「ゲオ」の各アプリの男女年代比を見てみましょう。

![レンタル](../wp-content/uploads/2016-02/geo-tsutaya-app/demo.png)
*[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]*
*男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合*

基本的にどちらのアプリも、どの年代でも男性のほうがごく僅かにユーザが多いという結果になっています。例外は、

  • 「ゲオ」の20代ユーザ
  • 「TSUTAYAアプリ」の30代ユーザ

だけ。とはいっても男女比そのものが極めて僅差ですので、ほとんど誤差といっていいレベルです。TSUTAYAもゲオショップも、店舗数1,000店を超えて日本全国に存在し、アミューズメントソフト入手インフラと化している現在、男女別に特化したブランドマーケティングは行っていないことの表れなのかもしれません。

## 「ゲオ」は何故、「TSUTAYAアプリ」をMAU / DAUで上回るのか

![レンタル](../wp-content/uploads/2016-02/geo-tsutaya-app/dau.png)
*[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]*
*MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数*
*DAU (Daily Active Users):そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数*
*推定所持ユーザー数:そのアプリの対象期間におけるApp Apeのパネルユーザーのうち、そのアプリを月末時点で所持しているユーザーの割合 × 日本のAndroid利用者数(3,240万人)*

アプリの所持数は、「TSUTAYAアプリ」のほうが上(約1.4倍)なのですが、MAUおよびDAUは「ゲオ」のほうが上回っているという興味深い実態が見られます。MAUは「ゲオ」が「TSUTAYAアプリ」の約1.7倍、DAUにいたってはなんと約4.9倍です。

![レンタル](../wp-content/uploads/2016-02/geo-tsutaya-app/dau-trans.png)
*[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]*
*DAU (Daily Active Users):そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数*

この差は、クーポンのプッシュ通知の頻度によると推察されます。1月のDAU推移を上図に示していますが、「ゲオ」は1ヶ月間のうち、7回DAUが急上昇するタイミングがあり、これは「TSUTAYAアプリ」が上昇する頻度(6日、8日、27日)の約2.3倍です。また、(実際の数値はここでは控えさせていただきますが)そのハネた時のDAUの値も、「ゲオ」のほうが9〜10倍多いのです。
「ゲオ」アプリは、アプリ検索にヒットしやすいようにアプリ名に「無料でお得なクーポンがもらえる!」という惹句を付け足してあります。それくらい、クーポンのプッシュ通知による効果を重要視しているということですね。これが、所持数で上回る「TSUTAYAアプリ」に伍するためのワザなのでしょう。

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2016年、レンタルサービス利用習慣はSVODに呑み込まれるか?!

ゲオは今月2月から、SVOD(Subscription Video On Demand)サービス 「ゲオチャンネル」 を開始予定です。「Netflix」の上陸と「Amazonプライム・ビデオ」で活況を呈しつつある定額制動画配信市場に、「ゲオチャンネル」で参入するわけです。レンタル事業者がSVODに乗り出した時、カニバリゼーションは起きるのか、それとも自然と棲み分けられるのか。気になるところです。

今回データを用いた、App Ape Analyticsでは
各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。
Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!まずは下の動画をチェック!