任天堂初アプリ「Miitomo」は新感覚のSNS

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自分自身を可愛らしいアバターにして、アプリ内で他のユーザーと交流できるソーシャルゲームアプリ「Miitomo」。これによって大きな収益を上げることになるともいわれる任天堂の戦略などについて探っていきます。

「Miitomo」とは

miitomo
Google Playより引用

「Miitomo」(ミートモ)は、2016年3月にリリースされた任天堂初のスマートフォンアプリ。ユーザーが「Mii」と呼ばれるアバターを利用して、フレンドと交流することができるソーシャルゲームで、アプリ内ではMiiのきせかえやミニゲームなども楽しむことができます。

ユーザー層を分析

リリースされてから間もない「Miitomo」ですが、App Ape最新データを用いてユーザー層を分析していきましょう。

demo
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
time
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。平日、休日別で月間の平均値を示しています。

10代・20代中心に利用

年齢層は10代と20代が中心となっており、男女比では女性のほうが若干多くなっています。年齢に関しては、任天堂の“子供向け”というブランドイメージがうまく作用しているといえます。また、可愛らしいアバターデザインや、フレンドとのコミュニケーションといったソーシャル要素が、女性の心を捉えているのでしょう。
時間帯別アクティブ率を見ると、朝9時、夕方17時、夜22時ごろにそれぞれピークがあることが分かります。若年層のユーザーが大半ということも踏まえると、“朝起きて夜に寝る”という生活スタイルの学生や新人の社会人などがユーザーとして考えられます。

新感覚のSNSとして機能するアプリ

「Miitomo」はゲームアプリでもありますが、SNSとしての側面も大きく持っています。 しかしながら、TwitterやFacebookといった従来のものとはまた少し異なった形をとっています(もちろん、TwitterとFacebookと連携してフレンド登録することはできます)。 では、どこが今までのSNSと違うのか。それは任天堂の持つ“子供向け”というところにヒントがありました。

こどもも安心して遊べるゲーム設計

「Miitomo」は比較的閉じられた範囲で楽しむSNSといえます。チャットなどでメッセージのやり取りをするわけでも掲示板に書き込むわけでもなく、自分のアバター「Mii」が相手の部屋へ遊びに行って質問(好きな食べ物など)の回答を聞き出してきます。また、自分の部屋にフレンドが遊びに来て、自分の回答を伝聞していったりします。このことによって、自分の情報が広がっていくシステムになっています。 これは、過激なメッセージや他人との直接のやり取りを防いで安心して遊べることにつながっており、つまり子供でも利用できるような設計になっているのです。さらに、フレンドの登録はTwitterかFacebook、もしくは対面でしか行えないようになっている点も安心度に配慮した作りといえます。

「ソーシャル」MAUランキングでは12位にランクイン

ranking
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

ここでは3月のMAUランキングをみていきましょう。「Miitomo」はゲームアプリでありながら、ソーシャル・ネットワークのカテゴリにてリリースされています。 そのソーシャル・ネットワークのランキングの中に「Miitomo」は初登場12位にランクイン。 そうそうたるSNSが並ぶなか、順調な滑り出しといえるでしょう。

気になる収益化ポイントは?

子供でも安心して遊べる設計の「Miitomo」ですが、もちろん典型的な課金要素も盛り込まれています。ゲーム内通貨である「Miitomoコイン」を有料で購入することができ、最大で8,800円のコースが用意されています。しかし、アプリ内から課金画面への遷移は少し分かりづらくなっているのですが(ショップ画面で所持コインの箇所をタップする)、これは子供ユーザーが誤った過度な課金をしないための配慮なのでしょう。
他のゲームアプリなどに比べると課金でキャラクターが強くなったりといった要素があるわけはなく、アバターMiiの服などやミニゲームのプレイ料金としてコインを消費します。これだと極端な「Miitomo」マニアにならないかぎり、高額課金をする必要もあまりないように思えます。つまり、任天堂は「Miitomo」単体での大きな収益を想定しているわけではなく、これに付随していく形で今後の新作アプリで勝負をかけていくと見られています。

「Miitomo」は、任天堂としては初めてのスマートフォンアプリとなりましたが、現段階では試験的なものと捉えてもいいのかもしれません。今後の新作アプリでどのようなアプローチを仕掛けてくるのか、そして「Miitomo」自体もどのように進化させていくのか、これからの動きには目が離せません。

まとめ -まだ爪を隠している任天堂-

業界でも大きな話題となった任天堂のスマートフォンアプリへの参入。しかし、「Miitomo」をリリースしたのみで今後の具体的な戦略については、まだ明確な見通しは公になっていません。「Miitomo」の課金も従来のゲームアプリと同じスタイルを取っていますが、これがあえての選択なのかどうか、今後の任天堂が出す答えを楽しみにしておきましょう。

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