ソニー発のニュースアプリ「ニューススイート」の利用実態と変遷

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「ニューススイート」という名のアプリはまだ知らない人もいるかもしれませんが、 では、「Socialife」(読み:ソーシャライフ)という名前だったら、見覚えはいかがでしょうか。あるという方も少なくないかもしれません。というのも、「Socialife」はXperia Tabletのプリインストールアプリとして2012年に世に出たソニー製アプリで、その後3年以上運用されてきたものだからです。
それが、今年1月のVer.5.0.00メジャーヴァージョンアップのタイミングで「ニューススイート」に改称されたのです。まだ改名してそれほど時間が経っていないので、アプリ名には「(旧名Socialife)」と注記してあります。Google Play内検索対策ですね。
なお、「Socialife」にはさらに前身があって、今はなきSony Tabletのアプリ「ソーシャルフィードリーダー」だったことをご存知のかたはさすがに少ないでしょう。

「ニューススイート」とは

newssuite
Google Playより引用

現在のキャッチフレーズは「ソニーの定番ニュースアプリ」というもので、ごくごくスタンダードなニュースアプリ訴求になっています。
機能的な売りは、画面上部に「ニュース」と「お気に入り」という二つのタブがあって、《周囲と話を合わせるための、話題の最新ニュースを網羅的にチェック》と《個人的な興味関心事項をフルカスタマイズで深掘りし放題》をワンタップで簡単に行き来できる、というものです。ソニーは「2in1ニュースアプリ」と称していますね。これで、自分に必要なニュースが一式(suite)揃う–だから「ニューススイート」、ということだそうです。

コンセプトの変遷 – 「ソーシャルフィードリーダー」アプリ

「ニューススイート」の源流といえる「ソーシャルフィードリーダー」アプリは、2011年、Sony Tabletとともにデビューしました。Twitter、FacebookといったSNSのストリームを一アプリで一覧できる、というもので、いかに当時Facebookが、Twitterと並んで《参加しなければならないSNS》の筆頭と捉えられていたかの傍証のように思います。タイムラインをチェックするべきSNSがもしこの世に一つだけだったら、アグリゲーションサービスにそれほど意義はないはずですからね(皆無ではありません)。
ソーシャルフィードリーダー | 充実のアプリ | Xperia? Tablet | ソニー

コンセプトの変遷 – 「Socialife」アプリ

一方、「Socialife」は当時、「ソーシャルニュースマガジン」と銘打たれていました。この「マガジン」というコンセプトは、いかにも、2010年に話題を呼んだ「Flipboard」の影響を感じさせますね。当時はiPadのキラーアプリと呼ぶ声もあったアプリです。
「Socialife」のルックアンドフィールは、「Flipboard」似というよりは、Windows 8寄り。当時、Windows 7からの激変ぶりが大きな話題となったスタート画面を、次のデザインの潮流として意識したのでしょう。

Socialifeとは

ソニーが新タブレット”Xperia Tablet S”を発表 [ファミ通app]

そして「ニューススイート」の今 – ユーザ像にグッと迫る

かように、「ニューススイート」は姿かたちを時代に応じて変えながらここまで生き残ってきました。その現状を、アプリ利用データからみていきましょう。まずは時間帯別アクティブ率から。

time-active
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。平日、休日別で月間の平均値を示しています。

全曜日トータルのアクティブ率では、ピークタイムのトップ3が(1)19時台と21時台(2)12時台(3)7時台8時台となっています。端的にいって、これはホワイトカラーサラリーマンでしょう。19時台は早めの退勤時、21時台は遅めの人の退勤。12時台はいわずもがなのランチタイム。7時台8時台は出勤、ですね。
土曜日は行動パターンが一変して、14時台という遅めのアフターランチタイムにピークがきていることや、24時台のアクティブ率が全曜日の倍以上あることなど、いかにも、サラリーマンの休日ならではのように見えます。のんびり過ごしたい&夜更かししたいユーザーの行動があらわれています。この時間帯別アクティブ率と男女年代比を重ねて見ると面白いです。というのも、

demo
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

10代から50代、どの年代を見ても、男女差がほぼないのです。すべて誤差レベル。上述のとおり、時間帯別アクティブ率から、アプリユーザのメインライフスタイルはホワイトカラーサラリーマンのそれと仮定できますが、そこに男女差がないということは、女性も勤め人が多いということ。これは、男女ともに都市圏生活者の多さを示しているのではないかと思われます。この仮説と、「ソニー」というブランドに通ずるものがあるようにも思うのですが、いかがでしょうか。

おわりに

以上、新顔のようで新顔でないアプリ「ニューススイート」について、これまでの歩みと現況を解説しました。今後も、時宜を得たリニューアルを繰り返していきそうな、生命力のあるアプリですね。

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