米で42億PVの動画投稿アプリFlipagram(フリッパグラム)の国内動向

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〈写真〉から〈動画〉という傾向が広まっているソーシャルメディアの世界で、写真だけで動画と同じインパクトを出せるアプリ「Flipagram(フリッパグラム)」がアメリカなど海外でブレイクしています。日本での認知度はまだ低いですが、世界的に急成長を遂げているFlipagramについてApp Ape Analyticsデータから考察してみました。

「Flipagram(フリッパグラム)」とは

flipa
App Storeより引用

写真や動画、テキストと60秒以内の音楽クリップを組み合わせたコンテンツを作成し共有出来るアプリです。簡単に言うと、ショートムービーやスライドショーのようなものが簡単に作れるアプリで、作成した動画は作成者のブログなど外部サイトにリンクを張ることも出来ます。

他のSNSへ共有が簡単

TwitterやFacebookにFlipagramから取得できるリンクをワンタップで投稿出来、Instagramにも15秒トリミングして簡単に投稿可能な仕様になっていて、YouTubeにもFlipagramからGoogleアカウントに接続して動画を投稿することが出来ます。
他にも、Vine、Eメール、SMS、LINEなどともシェアが可能で、Snapchatとも連携したことで更に注目を浴びています。

驚異的な成長を遂げている

2013年にリリースされたアプリですが、今や1日に42億回の閲覧数を達成し、前年同期の16億回から急激に増加するなど世界的に大人気になっていて、アメリカ等では従来は24時間以内にコンテンツが消えてしまうSnapchatの保存のためにFlipagramを使うユーザーも多いようです。
(急成長の動画SNS「フリッパグラム」、42億PV/日を達成 スナップチャットとも連携)

「Flipagram(フリッパグラム)」人気の理由

写真や動画を加工して投稿できるSNSのFlipagramですが、一番のポイントは作成した動画に好きな音楽が載せられることです。こちらのアプリは音楽配信ストアと連携しているので、音楽配信ストアで無料試聴出来る30秒の部分の音楽が無料で使用可能です。最新曲でも使用できるのは嬉しいですね。

ちなみに、楽曲はiPodの中から選んだりiTunesやSpotifyで購入することが可能なのですが、Flipagramはビデオの中での音楽使用に関し、複数の大手レコード会社や音楽出版社等とのライセンス契約を結んでいるので数多くの楽曲が使用出来ます。

ここ半年程で使用可能な楽曲数を3,000万曲以上に増やし、使用できる長さを30秒から60秒に伸ばしたことと、動画編集の簡略化を図ったことで急速に成長を遂げたようです。

「Instagram(写真SNS)」と「Flipagram(動画SNS)」の比較

写真を投稿するSNSのInstagramが日本で今まさにブレイクしていますが、「次に来るのは写真よりも多くのことを表現出来る動画だ」と言われています。
ちなみに、現時点でApp Ape AnalyticsデータのInstagramとFlipagramの所持ユーザー数を比べると、今ブレイク中のInstagramがFlipagramより30倍以上多くなっています。Flipagramは日本ではまだまだ馴染みがないようですが、今後の傾向を予想する意味でも参考になると思いますので、ブレイク中のInstagramとネクストブレイク候補のFlipagramの差に注目しました。

まず男女比の差について見てみましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男性(女性)比率: そのアプリの対象期間における所持ユーザーに占める男性(女性)の割合

Instagramの【男性35.3%:女性64.7%】に対し、
Flipagramは【男性25% :女性75%】 となっています。

どちらも女性の比率が高くなっていますが、写真や動画を撮って友人や家族とシェアをするのは女性ユーザーの方が多いようですね。2つを比較すると、Flipagramの方がより女性の比率が高く男性は全体の4分の1となっています。

以下ではさらに具体的にどんな世代が使用しているか、男女年代比についても見てみましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

Instagramは男女共に20代から50代以上を見ると年代が上がるにつれて段階的に減ってはいますが幅広く使用されていることがわかります。男性の10代が一番少ないのは意外なポイントですね。

Flipagramを見てみると圧倒的に10代女性のユーザーが目立ちます。次いで、20代女性、20代男性と続いています。Flipagramのユーザーは主に若い世代に比率が高く、海外で人気があるという特徴から、流行に敏感な若い世代が好んで使用していると考えられます。

同時所持アプリ:10代女性に人気のアプリが多い

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
同時所持:対象アプリと同時に所持されているアプリ

続いて、Flipagramと同時に所持されているアプリがわかる“同時所持アプリ”をみていきましょう。
こちらLINE社の食べ物専用写真アプリ「Foodie」、10代を中心に人気SNS「MixChannel」、動画メディア「C CHANNEL」といずれも10代女性を中心に人気のアプリが多くランクイン。先述したように他アプリとの連携・併用が盛んに行われているようです。

まとめ

アメリカ等では、Flipagramは特にミレニアル世代(1980~2000年頃に生まれた若者を指し、デジタル機器やインターネットが普及した環境に生まれ育った最初の世代でデジタル・ネイティブと呼ばれることもある)の女性の支持を集めていると言われていますが、日本でもこの傾向が強く女性がメインのユーザーとなっています。ただ、Instagramでの比率を見ると男性も幅広い世代の人が使用していることがわかるので、Flipagramが写真を組み合わせて動画が作成出来るという「写真の延長線上にある動画」という認識が広がれば、今後はFlipagramの男性ユーザーもInstagramと同じくらいの男女比くらいまでには伸びてくるように思います。

動画をSNSにアップすることをためらう人もまだまだ多いかもしれませんが、スマホの中で眠っている撮りためた写真を組み合わせて、スライドショー風のおしゃれな雰囲気のスト-リーが出来るのは中高年の方にも楽しめる要素だと思うので、メディアに取り上げられる機会が増えるなど知名度が上がるとハマる大人も多いかもしれませんね。ネクストブレイク候補として今後の動向に注目したいと思います。

今回の調査で用いたApp Ape Analyticsでは、各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!