いまSNS界で仮面舞踏会が流行中!Facebookが買収したアプリ「MSQRD」の日本での動向を調査

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「せめて画面の中だけでいいから、イケメンになりたい!」――そんな風に思ったことのある人は少なくないのではないでしょうか。
その願望、現代なら実現可能です。そう、動画フィルターアプリ「MSQRD(マスカレード)」ならね。

フェイススワップを動画でも!

msqrd
Google Playより引用

「MSQRD」はロシアの隣国ベラルーシに本社を置くMasquerade Technologies社が開発した動画フィルターアプリ。自分や他人の顔に画像を合成して録画ができるのですが、この合成が今までのアプリとは一味違う。

画像の合成アプリは早々に出尽くした感があって、しかもそれらは写真を切って貼ったような「いかにも合成しました」というような出来に仕上がることが多いですよね。それに、写真を自分の顔に貼っただけじゃ面白くもなんともない。

しかし、それが動画だったなら。それも、一見しただけじゃ分からないほどリアルで、表情や口の動きまで自然な合成だったなら話は別です。
誰でもレオナルド・ディカプリオやハリー・ポッターに変身できて、しかも笑ったり泣いたり、顔の角度を変えても自然に合成されたまま動画を撮れる。

さらに隣りにいる人物とのフェイススワップ(顔交換)もリアルタイムで出来るし、、アイアンマンやロック・スター風のメイク、なぜかヨシフ・スターリンまで!?と中々カオスな具合になっていて遊び心を刺激するこの「MSQRD」、いま世界中でブレイクして話題となっているんです。

リリース4ヶ月にしてSNSの巨人Facebookが買収

とにかくすごいMSQRDの合成技術。この画像解析・加工技術を開発したMasquerade Technologies社に目をつけたのが、なんとあのFacebookだというのだから驚きです。
2015年12月にiTunes上で初めてリリースされた時点で、「MSQRD」は既存のどのアプリよりも精緻で自然な合成を実現していました。

リリースから1ヶ月も経たない2016年1月11日、ロシアのiTunes AppStoreにて無料アプリランキング1位を獲得。当然instagramやWhatsAppといった超有名アプリを凌いで、「MSQRD」はいきなり首位に踊りでたのです。

そこから人気はヨーロッパを経て瞬く間に世界中に広がってゆき、リリースからたったの1ヶ月で100万ユーザーを突破するという破竹の勢いで各国のランキングに登場するようになります。

世界中が「MSQRD」に魅了される

さらに「MSQRD」の勢いは止まりません。リリース2ヶ月で、起業家、経営者、デベロッパーやデザイナーあるいはマーケティング担当者など世界中に多くの読者がいるニュースサイトTechCrunchに掲載され、アメリカのAppStoreランキング4位、世界50カ国でトップに上り詰め、世界中が「MSQRD」の技術とユーモアとエンターテイメントに魅了されてゆきました。

そして3月5日に待望のAndroid版がリリースされたと思いきや、その4日後にはFacebookによって買収されるという、かつてないような勢いでシンデレラ・ストーリーのハッピーエンドを迎えた「MSQRD」。「鉄は熱いうちに打て」とは言いますが、Facebookも「MSQRD」の流行が収まらない内に、そしてライバルの手に渡る前に味方に加えたのでしょう。

MSQRDを手にする日本のユーザーはどんな層?

そんなマーケットを席巻したアプリ「MSQRD」ですが、世界とは若干ズレていると言われる日本ではどのような傾向となっているのでしょうか。

まず日本で人気が急上昇した2016年4月のGooglePlayランキングの推移を見てみましょう。

ranking
Google Playより引用

日本においても「MSQRD」の人気は健在のようで、2016年4月のランキングトップ10を維持していることが分かります。

特に4月11日ごろに人気が急上昇し、日本のランキングでも1位を獲得!そのきっかけは9日にGacktがInstagramに「MSQRD」を利用した動画を投稿し26.5万「いいね!」を獲得したこと(参考:GacktのInstagram)、同日深夜に放送された「マツコ会議」にて紹介されたことなど、MSQRDのすごさを目の当たりにしたした人が多かったためでしょう。

やはり影響力の大きい人物やメディアの威力というものは多くの人を動かすのですね。

利用者は20代が中心

色々な動画やSNSを見ても分かるように、海外では一般人もごく普通に顔を出した動画を公開していますが、日本では顔出しの動画は勿論のこと、チャットでも自撮りをするのはあまり一般的ではありません。

そんな恥ずかしがりな日本人と「MSQRD」、ある意味では相性が良い組み合わせだといえますが、現在のユーザー層はどのような年代が多いのでしょうか。

demo
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

意外なことに20代男性が3割以上を占めています。これは動画フィルターの種類にレオナルド・ディカプリオやハリー・ポッター(そしてヨシフ・スターリン)といった男性をモデルとしたものが多いことに起因していると考えられます。

しかし男性において突出しているのは20代だけで、その他を見てみると女性ユーザーの利用率が高いことにも注目です。

実は日本では「MSQRD」が知られるようになる前から、フェイススワップ系のアプリがじわじわと流行の兆しを見せていました。
ちょっとした話のタネに隣にいる友だちとフェイススワップして盛り上がったり、子供と自分の顔を入れ替わってFacebookに投稿したり、あるいは意図をはずれて失敗したフェイススワップを面白がって投稿するといった使い方が見られました。

20代男性であればフェイススワップをきっかけに女の子と顔を近づける、なんてちょっとしたイタズラ心で使うこともあるかもしれませんね。

おわりに

とにもかくにもSNSとの親和性が非常に高いのがフェイススワップ系アプリ。その種類も非常に多くのものがありましたが、そこへ現れたのがフェイススワップも有名人への変身も叶えてしまう「MSQRD」。多くのアプリとは一線を画す高品位な加工で、リアルの友人もSNSの知り合いも、みんなを仮面舞踏会の世界へ引き込んでしまいました。

FacebookがMasquerade Technologies社を買収したのはかつてFacebookがSnapchatの買収に失敗し、しかもそのSnapchatが「MSQRD」と似た風な加工ができる動画フィルターアプリLookseryを傘下に収めてしまったことも要因ですが、しかし「MSQRD」の品質はもはや世界中が知っています。

そしてFacebookに買収されたことでなお一層注目されるようになった「MSQRD」は、これからもその高い技術をFacebookのメッセンジャーなどで活かしつづけ我々にエンターテイメントを提供してくれることでしょう。

今回の調査で用いたApp Ape Analyticsでは、各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!