MAUランキング3年分からみるアプリトレンドの変遷【カスタマイズ・ソーシャルネットワーク・医療・書籍&文献 編】

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アプリのランキングは業界のトレンドを探るためには、非常に有効なデータになります。今回は、4つのカテゴリごとにまとめたMAUランキングを元に、アプリのトレンドの変化を分析していきます。

MAUランキングは2014年〜2016年の3年間において、それぞれ1月時点で集計した結果を元にしています。今後の業界の動きを占うためにも、ぜひ最後までご覧ください。

当記事で取り上げるカテゴリは次の通り。
・カスタマイズ
・ソーシャルネットワーク
・医療
・書籍&文献

着せ替えアプリが混戦する「カスタマイズ」部門

スマートフォン、特にAndroidにおいては画面のデザインを自由に変えることができるため、重宝されている「カスタマイズ」のアプリ。このカテゴリはどのような結果になっているのか、早速見てみましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

やはり着せ替え系のアプリが立ち並んでいますが、カテゴリに含まれるウィジェットアプリも健闘しています。2014年に1位だった「くまモンの電池長持ち節電アプリ〜」は、年々ランクが下降気味にあるところが気になります。スマートフォンのハードウェア自体が改修され、電池の持ちが改善されているというのも、節電アプリの需要と関係がありそうです。しかし、2016年に発生した熊本地震の影響から、今後は応援の意味も込めて、くまモンには頑張って欲しいと思うところ。

反対に年々順位を上げてきているのが「Yahoo! JAPANウィジェットfor SoftBank」。ニュースやメールをホーム画面で即座にチェックできる便利なウィジェットで、端末にプリインストールされている場合も増えているようです。そのため知名度が上がってきているのか、2016年には3位という結果に。

今や必需品となった「ソーシャルネットワーク」部門

SNSといえば現代の日本国民にとって欠かせないツール。そんなアプリを含む「ソーシャルネットワーク」のカテゴリランキングをチェックしてみましょう。

sns
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

なんと3年間連続でトップをキープし続けているのは「Facebook」。次いで「Twitter」も上位にランクインし続けており、もはや必需品ともいえます。また「Google+」がトップ3に入っているのは、意外に思う方も多いでしょう。先の2アプリと比べると普及率はあまり高くないように感じますが、端末にプリインストールされていることも多々あり、Androidユーザーにとっては予想以上に身近にあるようです。そして注目したいのは「Instagram」、2014年から順位を上げており2015年、2016年と4位にランクインしています。

また、いわゆる“ソシャゲ”として一時代を築いた「GREE」や「Mobage」が、2016年現在もトップ10圏内に。毎年大きな変化を見せるゲーム業界ですが、強豪2社のパワーはまだまだ失われていません。

もうひとつ気になるポイントとしては、唯一トップ10にランクインしていた「2chMate」が、2016年には遂に圏外となったこと。2ちゃんねるビューアが全盛だった時期はもう終わりを告げているのでしょうか。近年では専用のビューアでなくとも、ニュースアプリで2ちゃんねるのまとめ記事を閲覧できるものがあるので、そうした総合的なアプリに取って代わられているようです。

生活を助ける「医療」部門

現代医療はアプリの世界にまで進出し、私達の生活の手助けをしてくれています。そんな「医療」カテゴリのランキングを見てみましょう。

medical
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

医学知識を学べるアプリや、病院検索、子育て系アプリなど多用なものがありますが、2016年になるとランキングが大きく変動しました。

2016年で1位となった「まいにちのいぬ・ねこのきもち」は、同名の雑誌の公式アプリで、ペットに関する役立つ情報を毎日配信してくれるアプリです。今まで子育てに関するアプリは多くありましたが、こうした犬や猫の育て方などに関するアプリはあまり見られなかったため、アイデア勝ちといったところでしょうか。また、毎日更新ということもあって、MAUも高くなっているようです。

さらに2016年になって台頭してきているのが妊婦向けのアプリ。4位の「トツキトオカ」と6位の「ninaru」は、新参の妊婦向けアプリで、登録情報によって胎児の成長具合の目安をチェックできたり、妊娠週間に合わせた情報を配信してくれます。基本的に毎日情報を配信しているので、MAUの上昇にも大きく貢献しています。

Kindleが攻め立てる「書籍&文献」部門

アプリという枠を超えて毎年大きな話題となっている「書籍&文献」のカテゴリ。こちらではどのような変化があったのか確認してみましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

3年間連続で1位となっているのが「Google Play ブックス」。次いでこちらも3年連続2位となったのが「ソニーの電子書籍 Reader」。やはりプリインストール系のアプリが強い印象です。電子書籍を閲覧するのに必要なツールであることから、MAUランキングも常に上位。そんな中、健闘を続けて2016年には3位まで攻め立ててきたのが「Kindle」です。電子書籍がいかに普及してきたかを如実に示しています。

Kindleストアという独自のマーケットを持っていたり、専用の端末を開発していたりと話題に事欠かないKindleですが、アプリ業界においてもシェアを確実に伸ばしています。専用機がなくともアプリで手軽に利用できるようになったので、今後もそのシェアを伸びに大きく期待が持てます。

まとめ- まだまだある“隙間” –

いかがでしたでしょうか。今回取り上げたカテゴリのアプリは、どれも生活に密着したものが多かったと思います。その中でも、“隙間”をうまく突いたアプリが目立ってきているように感じられます。医療カテゴリの「まいにちのいぬ・ねこのきもち」などは顕著で、飽和状態と言われて久しいアプリ業界においても、まだまだ可能性が残っていることを教えてくれているようです。

今回の調査で用いたApp Ape Analyticsでは、各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!