MAUランキング3年分からみるアプリトレンドの変遷【コミック/健康/写真/通信 編】

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毎年、トレンドが目まぐるしく移り変わるアプリ業界。今回は、2014年〜2016年の期間において集計したアプリのMAU(Monthly Active Users)ランキング(各年1月時点のもの)を元に、アプリ業界のトレンドの変化について探っていきます。これを読めば、業界の流れをキャッチすることができ、これからの新たな展開の参考にもなるはず。

今回の記事で取り上げるのは、第一弾として次のGoogle Playカテゴリのアプリです。

  • コミック
  • 健康&フィットネス
  • 写真
  • 通信

ネーミングトレンドの変化があった「コミック」部門

スマホで漫画を読むというスタイルは、ここ数年ですっかり一般層にも定着してきたように思えます。そんなコミック部門ではどのような変化があったのか見ていきましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

2015年、2016年と2年間連続でトップに君臨しているアプリが「comico」。“縦にスクロール”していきながら漫画を読むという新しいスタイルを確立させたアプリで、配信している作品も単行本出版やアニメ化などされる人気のものが多く、来年時点での3年連続トップに大手をかけています。

また、もう一つ注目しておきたいアプリが「マンガワン」。TVCM放映や人気作品の配信などによって2015年後半ごろから急成長しているコミックアプリで、来年もさらなる飛躍が期待されます。

トレンドの変化はアプリのネーミングに

さらに、トレンドの変化はアプリのネーミングにも見られます。2014年までは「〜Reader」という名称のアプリがランキング上位に多くありましたが、2016年ではそうしたネーミングのアプリはランクインしていません。これはおそらく、それまで“漫画データを開くためのツール”としての認識が強かったものが、“アプリそのものがコミック雑誌”として認知されるようになってきた点にあるのではないでしょうか。アプリもそれに伴ってUIが変わってきたように感じられます。特に、従来の電子書籍のように既存の作品をスマホで読むだけでなく、アプリオリジナルの作品を多く提供することで、アプリ自体にファンを増やしていったことも変化の要因でしょう。

コンテンツの変化としては「E★エブリスタ」がランク外となったことも興味深い点です。“投稿型”という特徴を前面に押し出していたコミックアプリですが、現在台頭しているアプリは投稿に対応しているものも多いながらも、そこよりも“ユーザーが面白い作品を読む”という読み手の観点に注力されており、作り手に特化した見せ方をしているものは多くないように感じられます。

No.2争いが続く「健康&フィットネス」部門

生活に密着する分野である「健康&フィットネス」では、生理日管理アプリの「ルナルナ」が3年連続ランキングトップとなっています。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

もはや女性には欠かせないツールとなっている「ルナルナ」ですが、これに続くNO.2のポジション争いが激しいようです。2015年からは「ルナルナ」と同じく生理日管理アプリの「セレネカレンダー」が2位にランクインおり、アプリのデザイン面で「ルナルナ」と差別化して勝負をかけているようです。そこから3位以下にも、生理日管理系アプリやダイエットアプリなどが並んでいますが、どれもランク上下が激しく、上位アプリとどう違いを見せるかがキーポイントとなっていくでしょう。

流行り廃りの激しい「写真」部門

アプリカテゴリの中でも特に流行り廃りが激しいのが「写真」。その移り変わりから、現在のトレンドを探ってみましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

2014年時点ではかなりの人気を誇っていた「DECOPIC」は、2016年になると姿を消し、他のコラージュ系アプリもすっかり上位からは外れてしまっているようです。写真を加工するという機能についてはあまり変化はありませんが、2016年現在のトレンドの要はやはり“自撮り”。B612、BeutyPlus、カメラ360など自撮りに特化した機能を搭載しているアプリが現在でも生き残っていることから、ユーザーのカメラの使い方について常にアンテナを張っておくことの重要性がうかがえます。

LINEの独壇場となった「通信」部門

次に、この3年間で大きく変化してきたカテゴリの一つである「通信」のランキング遷移を見てみましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

「LINE」に対抗すべきチャットアプリとして、ユーザーを多く抱えていたはずの「カカオトーク」は2016年からランク圏外に。また、定番ツールとして人気の高かった「Skype」も2016年には上位から消えてしまい、もはや「LINE」の独壇場ともいえる状況になっています。他アプリはメール系かブラウザのアプリが多く、盤石なものが揃っています。

「通信」のカテゴリで今後注視されるのは、2016年夏に公開予定とされているGoogleの新アプリ「Allo」と「Duo」でしょう。「Allo」はAIアシスタントが搭載されたメッセージアプリで、例えば友達との会話でランチの場所についての話題が出たとき、すかさずAIがおすすめのお店を提示してくれるといった機能が特徴です。「Duo」は、低速回線でも高画質なままビデオチャットできるアプリで、通話に出る前に発信側の様子をカメラで相手に伝えることができる“Knock Knock機能”が注目を集めています。この2アプリの登場によって、「通信」カテゴリにどのような変化が起きるのか、楽しみにしておきましょう。

まとめ – ユーザーの視点が最重要 –

いかがでしたでしょうか。「写真」のカテゴリが特に顕著ですが、ユーザーがスマートフォン(およびアプリ)を現実的にどのように使っているかを、常に追い続けることの重要性が浮き彫りになってきました。ユニークなアイデアも大事ですが、ただ単に新しいというだけでは成功しません。ユーザーの視点に立つことで本質的なニーズを分析し、UIや機能などの設計をしていくことが重要であり、そうして作られたアプリのほうが多くの人々から必要とされていくはずです。

今回の調査で用いたApp Ape Analyticsでは、各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!