明暗分かれる外食系O2Oアプリ〜銀だこ・ドミノピザ・バーガーキングを比較して分かった1つの必須機能とは

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現代人にとって無くてはならない存在となっている“外食産業”。近年では、様々な外食事業者がスマートフォンのアプリを配信しており、いわゆる「O2O」の施策を打ち出しています。

今回は、「築地銀だこ」、「ドミノ・ピザ」、「バーガーキング」の3アプリをピックアップして、それぞれの特徴的な機能や取り組みについて解説していきます。

「O2O」とは

まず、「O2O」という言葉についておさらいしておきましょう。「O2O」とは、「Online to Offline」の略語で、“オンライン”であるネット上から“オフライン”である現実の実地への行動を促す施策のことです。

例えば飲食店アプリであれば、オンラインでクーポンを配信し、オフラインの実店舗へとユーザーの足を運ばせるなどのことが挙げられます。店舗ではクーポンの利用数を計測すれば良いので、O2Oはマーケティングの効果測定が行いやすいという利点があります。

お得なポイント機能を有する「築地銀だこ」

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Google Playより引用

まずは、関東地区ではすっかりおなじみとなったたこ焼きチェーン「築地銀だこ」のアプリについて分析していきましょう。

「築地銀だこ」のアプリの基本的な機能は、ポイントカードを貯めることにあります。毎日アプリにログインするだけで「小たこ焼き」ポイントを1個もらうことができ、これが8個貯まると「大たこ焼き」ポイントの1個分になります。
また、実店舗での近くでGPSを利用し、たこ焼きの写真を撮影すると、「大たこ焼き」1個分のポイントになります。さらにこの「大たこ焼き」ポイントを8個貯めると「銀心」というアイテムになり、実店舗でグッズや限定クーポンなどと交換することができるようになります。

配達状況まで分かるドミノ・ピザの「Domino’s App」

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Google Playより引用

「Domino’s App」は、ドミノ・ピザの公式アプリ。メニューを確認したりアプリからそのまま注文ができる機能が備わっているので、注文の際は電話を使わなくてもOK。さらにメニューの割引クーポンも配信しており、ドミノ・ピザを利用するなら必ずダウンロードしておきたいアプリです。

特徴的な機能としては「ピザトラッカー」というものがあります。これは、自分が頼んだピザの注文・配達状況を逐一確認できるという画期的な機能。
商品の配達を待つ間に、「今、オーブンで焼いている」、「焼き上がった」という状況をチェックできるのです。
さらに「GPS DRIVER TRACKER」というサービスも開始されており、ピザの配達バイクが現在どこにいるのかをGPSで確認できるというもの。これを使えば、せっかちな人でも安心です。

メルマガ登録でクーポンが使える「バーガーキング」

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Google Playより引用

じわじわと人気を拡大させているハンバーガーチェーン店の「バーガーキング」。その公式アプリは、メルマガ登録することでお得なクーポンが使えるようになります。

アプリのUIデザインが文字を主体としたものになっており、かなりユニークです。また、メニュー表や店舗検索など基本的な機能は備えていますが、一番の目玉となるのはやはりクーポン機能。
しかし、他に特筆すべき機能は見当たらず、外食系のアプリとしては、機能面ではかなりベーシックな作りになっています。

外食系アプリ共通のO2O施策とは

ここからは、外食系アプリに共通となるO2O施策について分析していきましょう。基本的には、まずアプリに以下の機能を備えていることでしょう。

  • 店舗検索
  • メニュー
  • クーポン

「築地銀だこ」のみメニュー機能がありませんが、ほか2アプリは上記機能を全て備えています。これらは外食系アプリにおいては「あって当たり前」の必須機能といえます。

O2Oはアプリから実店舗への導線が必要となるため、店舗検索などは特にしっかりとしたものを備えておくことが重要です。また、クーポンなどは実店舗へ足を運ばせる有力な動機になるので、定期的に配信する必要があります。

DAUは「銀だこ」が優勢

では、今回の3アプリのDAUを比較(期間2016年1月〜7月)してそれぞれの動向をチェックしてみましょう。

dau
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
DAU (Daily Active Users): そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

DAUのグラフを見ると「築地銀だこ」(赤線)が他の2アプリを常に上回っています。これはここ半年ほどのデータを見ても変わらず、DAUにおいては、「築地銀だこ」の一人勝ち状態です。また、2アプリとの差も大きく開いています。

この要因は、やはり“ポイントカード”の機能にあると見て間違いなさそうです。「築地銀だこ」のポイントカード機能は、一日一回ログインするだけでコツコツとポイントを貯めることができるので、お得なクーポンをゲットするために毎日アプリを起動させているユーザーが多いのでしょう。
店舗で使う時だけ表示するような単純なクーポン券を配信するのではなく、こうして段階的なポイント制にすることで、常にユーザーを「築地銀だこ」というものに意識を向けさせているのです。

3アプリの男女比をチェック

ここからは3アプリの男女比を見ていきましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男性(女性)比率: そのアプリの対象期間における所持ユーザーに占める男性(女性)の割合

「Domino’s App」と「バーガーキング」は、両アプリとも男女比がおよそ6対4。しかし「築地銀だこ」は男女比が反転するよう4対6となっています。これはアプリの機能によるところは考えにくく、それぞれの店舗が取扱う商品によるものでしょう。

ピザやハンバーガーはガッツリした食事になるので、男性向けといえます。対して、たこ焼きはピザやハンバーガーほどのボリュームはなく、おやつ感覚でも手軽に食べられるので、女性人気があるのも納得できます。

まとめ- 毎日利用したくなるようなポイント機能を –

外食系のアプリでは、頭一つ抜けた感があったのは「築地銀だこ」。その勝因はやはりポイント制を利用して、常にユーザーの意識を向けさせることにありました。

また、最近で話題となった外食系アプリとして「丸亀製麺」も忘れてはいけません。“神クーポン”といわれるほどお得すぎるクーポンを配信しまくる(※「【これはすごい】丸亀製麺アプリの神アップデートでユーザが10倍・MAUは32倍!」を参照)など、その豪快なサービス精神でMAUを32倍に増やすなどしています。
これからのO2O施策、そして外食系アプリの今後はこうした大胆な方法も視野に入れて考えておく必要がアリそうです。

今回の調査で用いたApp Ape Analyticsでは、各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!