ファッションコーデアプリ「POCKET PARCO」と「WEAR」を比較〜みんなが使っているのはどっち?

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スマートなファッションコーディネートをチェックするなら、アプリを活用するのはもう当たり前の時代。
今回は、そんなファッションコーデアプリの中から「POCKET PARCO」と「WEAR」という注目の2アプリをピックアップし、詳細なデータを分析していきたいと思います。


今回ピックアップする「POCKET PARCO」は、いわゆる“店員コーデ”、つまりプロのコーデを参考にできるもので、対する「WEAR」は“ファッショニスタコーデ”、つまり素人のコーデをチェックするものとして選考しました。
それぞれにどのような特徴の違いがあるのか、さっそく見ていきましょう。

パルコに限定したコーデアプリ「POCKET PARCO」

parco
Google Playより引用

「POCKET PARCO」は、全国に展開しているファッションビル「PARCO(以下、パルコ)」による公式コーデアプリ。パルコに入っている各ショップの店員のファッションコーデを、ブログのような形式でチェックすることができます。

店員の、いわばその道のプロフェッショナルともいえる人達の最新コーデをチェックできるということもあって、ファッション好きの間で人気を集めています。


アプリで見られるフィードは、ショップ側がアップしたものを見ることに特化しているので、一般ユーザーがコーデを投稿するなどのアクションはできないようになっています。

一見すると「パルコだけなんて、コーデの種類が少ないのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、全国19店舗のパルコには3,000ものショップが入っており、コーデの幅広さはかなりあります。

さらに、人気ブランドなどに絞ってのコーデ検索などもできるので、内容の充実度は十分にあると言って良いでしょう。

ユーザー投稿型の「WEAR」

wear
Google Playより引用

現在では知名度がかなり上がってきている印象のあるコーデアプリ「WEAR」。先ほどの「POCKET PARCO」とは異なり、一般ユーザーが投稿したコーデをチェックするアプリで、ユーザー数もこちらの方が格段に上(この点については、後ほど詳しく解説します)。

「WEAR」はSNSの側面も強く、コーデの投稿に対して「いいね!」やコメントを付けたりしてコミュニケーションすることも可能。さらに、気に入ったアイテムは「購入する」ボタンがついているものであれば、ネット経由でそのまま購入できる点も人気のポイント。

コーデの投稿が多い点は嬉しいのですが、一般ユーザー、つまりいわゆる”素人”によるものが中心なので、コーデの良し悪しにはバラつきがあるといえるかもしれません。

しかしながら、ファッションモデルやタレントなど、著名人の参加しているということもあり、そうした信頼度の高い人物のコーデを中心に参考にしているユーザーも多いように感じられます。

男女比から見るアプリの特性

ここからは、2アプリそれぞれの詳細なデータを参照しながら、特徴をより深く分析していきましょう。まずは、男女比について。

danjo
[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男性(女性)比率: そのアプリの対象期間における所持ユーザーに占める男性(女性)の割合

「POCKET PARCO」は女性が83.5%、男性が16.5%。「WEAR」は女性が75.5%、男性が24.5%となっており、若干の差が見られます。

「POCKET PARCO」はやはりパルコという女性向けのイメージが前提としてあるため、女性比率が高まっていることは理解しやすいでしょう。


「WEAR」に一定の男性ユーザーが存在しているのは、男女のどちらかに偏っていないアプリのUIデザインや、ユーザー投稿型という店も大きく要因していると考えられます。

次は、それぞれのアプリのユーザーの年齢層にどのような特徴があるのか確認してみましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

2アプリともに中心となるユーザー層は20代と30代の女性であることが分かります。しかも、それぞれの比率もほぼ同じ。それ以外の年代に特徴的な差があるようです。

「POCKET PARCO」は、パルコという長年のブランド力もあり、40代・50代のユーザーも一定数(約40%)いるのがポイント。しかし、大人向けのイメージがあるのか10代のユーザーは約2%。


相反するように「WEAR」は40代・50代のユーザーは約10%ほどで、10代のユーザーが約15%ほどと多くなっています。「WEAR」はユーザーが投稿するSNSのようなスタイルをとっていることもあり、「見ているだけでも楽しめる」という若者向けの存在となっているように思われます。

WEARが推す「WEARISTA」とは

「WEAR」には先述の通り芸能人などがユーザーとして参加している他に、WEARが公認するファッショニスタとして「WEARISTA(ウェアリスタ)」という認定制度があります。

「WEARISTA」に認定されたユーザーは、月間10万円分のZOZOポイント(ZOZOTOWNの買い物で使えるポイント)を1年間継続して提供してもらえるという、太っ腹なサービスが付いてくるのです。


つまり、年間120万円分も好きな洋服が買えてしまう!(※但し、ZOZOTOWNに限る)というわけなのです。この「WEARISTA」は、近藤千尋や池田エライザなどのファッションモデルとして活躍しているユーザーが比較的多くいるようですが、中には一般人ユーザーもいるようで、様々な顔ぶれが揃っています。

このように、著名人などを参加させることによって話題性を増やし、アプリを活性化させようとしている姿勢をうかがい知ることができます。

ユーザー数の違いから機能やプロモ策を分析

次に、2アプリのMAU (Monthly Active Users) とDAU (Daily Active Users) をチェックしてみましょう。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
DAU (Daily Active Users): そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

MAUは「WEAR」が「POCKET PARCO」の4倍となっており差が開いています。さらにDAUは「WEAR」が8倍とかなり大きな差が。

これは機能面で考えると、「WEAR」のSNS機能が功を奏していると考えられます。ユーザー数が多くコーデの投稿も頻繁に行われているので、毎日、それも一日に何度でも見たくなる要素が大きく要因しているのでしょう。

ユーザー数の伸びについて分析

次に、所持ユーザー数の遷移を見ていきます。「WEAR」は2013年リリース、「POCKET PARCO」は2014年リリースとなっています。

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[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
推定所持ユーザー:そのアプリの対象期間におけるApp Apeのパネルユーザーのうち、そのアプリを月末時点で所持しているユーザーの割合 × 日本のAndroid利用者数(3,240万人)

「WEAR」はリリース後の半年間で約50万ほどのユーザー数を記録していますが、「POCKET PARCO」は同じ期間では約2万ほど。なぜこれだけの差ができたのか。それはプロモーション施策の違いも考えられますが、大きくはアプリ自体の機能によるところがあるのではないかと思われます。

「POCKET PARCO」は基本的にユーザーがフィードをチェックする受け身のタイプのアプリ。「WEAR」は、フィードをチェックするだけなくコーデを投稿することもでき、さらにSNSとしてコミュニケーションもできる。そうした機能の違いが、ユーザーの関心を引く要素として大きく左右してきたのではないかと考えられます。


また、「POCKET PARCO」は店員コーデが見られる点で、質の高いコーデをチェックできる利点がありますが、「WEAR」は芸能人などのユーザーを積極的に参加させることで、話題性を高めました。

知名度の点で考えると、ショップ店員よりも芸能人に目が行くのは誰しも分かることでしょう。このように、アプリの中身の大きな違いによって、これだけの差が生まれたのではないかと分析できます。

まとめ- ユーザーの関心を集めるアプリ設計を –

今回取り上げた2アプリには大きな差が見られましたが、それにはリリースプロモーションよりも、アプリの設計に大きなカギがありました。

今もし課題を持つアプリがあるとすれば、どうすればユーザーの幅を広げられるかをポイントに考えていくことが重要と言えるでしょう。

今回の調査で用いたApp Ape Analyticsでは、各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!