【Inter BEE 2016】見逃し番組配信「TVer」の現状は?ワイズ・メディア代表・塚本幹夫氏がApp Apeのデータを紹介

Inter BEEセミナーの様子
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2016年11月16日から幕張メッセで開催されたInter BEE 2016。「キー局の動画配信 2016」の講演の中でワイズ・メディア代表の塚本幹夫氏が「App Ape」のデータを使ってTVerの現状の位置付けを紹介しました。

主要VODアプリに置けるtverの位置付け

このデータは主要なADVOD(広告配信型ビデオオンデマンド)のMAU(月に1回以上アプリを起動したユーザー数)を比較したものです。

TVer(ティーバー)は、在京民放キー局5局が共同で立ち上げ、2015年10月26日より民放5社による無料見逃し配信サービスとしてスタート。放送から1週間以内のテレビ番組を広告付きで無料配信しています。

スタートから3週間の2015年11月19日には早くも累計100万ダウンロードを突破しましたが、その後人気は停滞。MAUでは「AbemaTV」や「Line LIVE」との差が開いていることがこのデータから分かります。

塚本氏は「単にダウンロードだけでなく、アクティブユーザーが増えていかなければ愛されるテレビポータルにならない。TVerにはもっと頑張ってもらわないといけない」と語ったうえで、講演者は「TVerを今後どうするのか」をテーマに議論しました。

塚本氏

「TVer」の利用実績をさらに詳しく調査

今回はTVerの現状についてさらに詳しく調査してみました。まず、直近6カ月の主要ADVODのMAU伸び率を見てみます。

主要VODアプリの利用者数伸び率
[データ元: App Ape Analytics]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

「TVer」はここ半年間でほぼMAUが変化していないのに対し、2016年4月にサービスを本格的に開始した「AbemaTV」はMAUが約1.6倍になっています。また、サービスを開始してから6年近く経過する「niconico」も半年間でMAUは約1.2倍と順調に伸びています。

このように半年の伸び率で他のADVODと比較した結果からも「TVer」の人気が停滞しているといえるでしょう。

次に所持ユーザー数とMAUの遷移を見てみます。

tver-mau
[データ元: App Ape Analytics]
所持ユーザー:そのアプリの対象期間におけるApp Apeのパネルユーザーのうち、そのアプリを月末時点で所持しているユーザーの割合 × 日本のAndroid利用者数(3,240万人)
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

所持ユーザー数は順調に伸びており、2015年11月と2016年10月で比較すると約2.8倍。一方、MAUは約1.3倍。所持ユーザー数の伸びに対してMAUの伸び率が低いことが分かります。

所持ユーザーとMAUの増加が比例していないということは、アプリを所持しているだけで起動しないユーザーが多いということになります。2016年10月のMAUの男女比を見てみると、なんと57%のユーザーが1度もアプリを起動していないことが分かりました。

TVerアプリの男女比率
[データ元: App Ape Analytics]
男性(女性)比率: そのアプリの対象期間におけるアプリを1度以上起動したユーザーに占める男性(女性)の割合



次に2016年10月にアプリを起動したユーザーの男女年代比を「AbemaTV」と比較してみます

・「TVer」のMAU男女年代比

TVerアプリの男女性年代比率

・「AbemaTV」のMAU男女年代比

AbemaTVアプリの男女年代比率
[データ元: App Ape Analytics]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間においてアプリを月に一度以上起動したユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

「TVer」は10代〜30代の男性が非常に少なく、女性が多い結果となりました。一方、「AbemaTV」は男性のユーザーが多く、幅広い年代に利用されていることが分かります。

「TVer」がF2層 (35歳~49歳の女性) に受け入れられている理由は、見逃したドラマを「TVer」で視聴するニーズが多いためだと推測します。

まとめ- 若い男性層へのアプローチに注目

「TVer」は「AbemaTV」と比較すると、まだ認知度が低いと言えます。仕事が忙しい若い男性層にとって、「昨夜見逃したテレビを通勤中の電車で見たい」というニーズは絶対に多いはず。今後、どのようなマーケティング活動で「TVer」が若い男性層に浸透させていくのか、注目していきます。

「App Ape」では、男女年代比やMAUの遷移の他に、同時所持アプリの情報などを見ることが出来ます。3つのアプリを同時に比較することも可能です。Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!

App Apeはアプリのデータを毎日更新しています。

App Apeは、蓄積するスマホアプリのユーザーの利用データからマーケティングやビジネスの施策のヒントを発見するためのSaaSです。

日間利用者数(DAU)、週間利用者数(WAU)、月間利用者数(MAU)の各ランキングや各アプリの時間帯別利用率、性年代別割合、1日あたりの起動回数、同時所持率が高いアプリ一覧などををいつでもPCやスマホから確認できます。

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