
飲食店を探すときには欠かせない、もはや国民的Webサイトと言えるであろう「食べログ」ですが、近頃話題となっているのが特別優待を受けられる“有料サービス”です。
今回は「プレミアムサービス」と「ワンコインランチ」という、食べログの魅力的な有料サービスについて解説、そして各種データも分析してきたいと思います。
食べログの有料サービスについて
グルメサイトとして絶大な支持を得ている食べログですが、今回はじわじわと登録者を増やしている有料サービスについて解説していきます。
食べログの有料サービスは「プレミアムサービス」と「ワンコインランチ」の2種類があります。このふたつのサービスの加入者数が、2016年10月に160万人を突破したとの発表がありました。
「プレミアムサービス」は2010年からスタートしたサービスで、プレミアム会員限定の割引クーポンが使えるようになったり、お店探しをランキングで表示して評価の高いお店を簡単に見つけられるようになったりと、食べログをもっと使いこなしたい人にはうってつけのサービスです。利用料は月額300円(+税)。
「ワンコインランチ」は、人気飲食店のランチを500円で食べられるクーポンが使えるサービス。通常は1,000円以上するようなメニューが多く、それらを半額以下の値段で食べられるというものです。対象のメニューは日によって変わるようですが、かなり多くの店舗で使うことができます。サービスの利用料は月額500円(+税)。
有料サービスの利用料はどちらもかなりリーズナブルで、1〜2回利用するだけで元が取れてしまうほど。外食が多い人にとっては嬉しいサービス内容でしょう。
気になるユーザー層は
アプリを所持するユーザーの男女年代比を見てみます。

男性(女性)比率: そのアプリの対象期間における所持ユーザーに占める男性(女性)の割合
男女比を見ると男性が55%、年代別では40代男性、30代男性が多くなっていますが、10代を除く幅広い層に利用されていることが分かります。
有料サービスによる効果? 所持数・MAUが増加
ここからは、食べログのアプリについてデータの側面から動向を分析していきたいと思います。直近1年間のMAUをご覧ください。

所持ユーザー:そのアプリの対象期間におけるApp Apeのパネルユーザーのうち、そのアプリを月末時点で所持しているユーザーの割合 × 日本のAndroid利用者数(3,240万人)
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
この1年間で所持ユーザー数は約18%増加、MAUは26%増加していました。有料サービスを導入してもユーザー離れが発生することなく、むしろ増加しているのは驚きです。
この中で実際に有料サービスを利用している層がどれだけいるのかについては、もっと深い分析が必要になってきますが、おそらく有料サービスの効果もあったのではないか、と推測します。
グルメアプリの併用が目立つ
食べログの同時所持アプリをチェックしてみると、興味深い特徴が見られました。

同時所持:対象アプリと同時に所持されているアプリ
同時所持アプリのランキング1位は「ぐるなび」、2位は「Retty」と、同系統のアプリが並んでいます。おそらくアプリごとによって掲載店舗が異なるので、お店探しのために利用しているユーザーも多いためでしょう。
また、もうひとつ考えられる利用シーンが評価や口コミの裏とり。グルメ系はアプリによって評価が異なったりするため、より多くの口コミをチェックしたいユーザーがいるためかもしれません。
まとめ – グルメ好きに刺さるサービス –
いかがでしたでしょうか。基本は無料で使える食べログですが、有料サービスもかなり魅力的。もちろんこれだけでマネタイズ部分を担っているわけではないと思いますが、ユーザー数の増加から見ても有料サービスの導入は堅調のようです。
ポイントとしては、一時期ハンドブックが話題になった「ワンコインランチ」をサービスとして採り入れたところ。グルメ好きにはたまらないサービスを格安で提供することで、うまく結果に繋げられたのでしょう。
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