ゲーム学習が10代若者にウケない理由〜無料英語学習アプリ6選を比較

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あなたにオススメな無料英語勉強アプリはどれ?

皆さん、TOEICのスコアはいくつですか?

楽天が英語を公用語にしたり、武田薬品工業が特定の職種の採用基準をTOEIC730点以上に設定したりと今や英語は必須となってきています。筆者は就職活動に向けて英語を多少勉強したものの、今はどれだけスコアが落ちてしまっているか恐ろしい限りです。

最近は本屋の店頭で「最強のTOEIC勉強法」を紹介する雑誌をよく見かけます。なるべく楽して英語をマスターしたいと考えている人は多いようです。

このTOEIC勉強法の雑誌では多くの英語学習アプリが紹介されており、通勤・通学中にアプリでTOEICの勉強をしている人が増えているようです。本とCD、ペンなどを持ち歩かずに気軽に勉強できることが人気の秘訣で、無料で使えるアプリも数多く登場しています。

そんな注目を集めている英語学習アプリの中からユーザー数の多い無料アプリ6つをピックアップし、利用実績を分析してみました。

どのアプリがあなたに合っているか、以下の図から調べてみてください。

また、6つのアプリの利用実績を分析した結果、以下のようなことが分かりました。

・TOEICテスト前日〜当日になるとゲームで英語を勉強する人が急増

・ゲーム形式の英語学習アプリは10代の若者にウケていない。30〜40代に人気

・TOEIC公式アプリ「EnglishUpgrader」は人気減少中

・通勤・通学の時間帯に英単語アプリで勉強している人はアプリを持っている人の20%



それでは6つのアプリの分析結果を詳しく紹介していきましょう。

人気英語アプリのユーザー数を比較

まず最初に所持ユーザー数が多い6つの英語アプリのユーザー数を比較してみました。

所持ユーザー数比較

最も所持しているユーザーが多い英語学習アプリは「英単語アプリmikan」。
このアプリは30代以下のユーザーが多く特に10代の男女が多く、学生に人気と言えるでしょう。

通勤・通学時間帯のアクティブ率は約20%、5人に1人がアプリを起動して勉強していることが分かりました。




2番目にユーザーが多い英語学習アプリは「Duo lingo 英語を無料で学ぼう」。
このアプリの最大の特徴はスピーキングの練習ができることです。
TOEICの勉強というよりは実践的な会話スキルの上達を目指す人が多く、ユーザーの年齢層も高くなっています。




3番目にユーザーが多い英語学習アプリは「ゲームで英単語学習! 【英語物語】」。
ゲーム感覚で気軽に英語を勉強できるこのアプリは勉強が長続きしない人にオススメ。
意外なことに10代のユーザーが少ないことが分かりました。




4番目のアプリはTOEIC公式アプリの「EnglishUpgrader」。
リスニングを集中的に勉強したい人にオススメなアプリですが、しばらくアップデートされていないことが要因となり、ユーザー数は減少傾向にあります。




5番目のアプリは「英語・英会話一日一言」。
毎日少しずつ継続して英会話を勉強する人にオススメのこのアプリは50代男性が最も多いという結果に。

通勤・通学時間帯にはこのアプリを所持しているユーザーの約6人に1人がアプリを起動していることが分かりました。




そして6番目のアプリは「英単語学習 えいぽんたん!」

3番目に紹介した「ゲームで英単語学習! 【英語物語】」と同じく、ゲーム形式の英語学習アプリですが、30代〜50代女性のユーザーが非常に多いことが特徴です。




6つのアプリのユーザー年齢層を調査した結果、ゲーム要素の強い「英語物語」、「英単語学習 えいぽんたん!」の2つのアプリは意外にも10代のユーザーが少ないことから、英語学習のゲームアプリは若者にはあまりウケないということが分かりました。

試験前日に1番使われたアプリは「mikan」

2017年1月28日の試験前日に各アプリを起動したユーザー数を比較してみました。

TOEIC試験前日(2017年1月28日)のアプリ利用者数

最も起動したユーザーが少なかったのが「EnglishUpgrader」という意外な結果に。やはり最終アップデートから 1年以上経過していることが影響し、アプリを持っているけど使っていないユーザーが大半だということが分かります。

1位は所持しているユーザーも1位だった「英単語アプリ mikan」。僅差の2位には「英語物語」、そして所持ユーザー数では6位だった「英単語学習 えいぽんたん!」が3位に順位を上げています。

2、3位にはゲーム形式のアプリとなっており、テスト直前になるとゲームアプリで英語を勉強する人が増える傾向が分かりました。

試験当日はゲームアプリ「英語物語」がダントツ

続いてTOEIC試験当日の2017年1月29日に各アプリを起動したユーザー数を比較しました。

TOEIC試験当日(2017年1月29日)のアプリ利用者数

試験前日に1位だった「mikan」に大きく差をつけて「英語物語」がダントツの1位。2位以下のアプリは試験前日と当日ではアプリを起動したユーザー数に変化はあまり見られませんでした。

この結果は普段、英語をあまり勉強しない人がテスト当日になって「英語物語」で急に勉強を始めるということが分かりました。

なぜ英語ゲームアプリは若者にウケないのか

今回の調査結果では10代の若者は英語学習において、ゲーム要素の強いアプリを好まない傾向が見られました。

「英語物語」、「えいぽんたん!」ともに可愛いキャラクターを使って若者をターゲットにしているように見受けられますが、ユーザーの大半は20〜40代、特に30代が一番多い意外な結果となっています。

なぜ英語学習ゲームアプリは10代の若者にウケないのでしょうか。
それは学生は日常的に英語に接していることが原因だと考えます。

学生は英語の授業で毎日のように英語を勉強しており、英語を勉強することに抵抗感がなく、敢えてゲーム要素の強いアプリを使ってまで英語を勉強しようとする人が少ないことが推測できます。

「英単語アプリmikan」のユーザーが多いことからも、効率よく短時間で英語を身に付けることを望む傾向が強いようです。

一方、日常的に英語と接する機会の少ない社会人は意識をしないと英語が身に付かない環境に置かれています。「忙して勉強している時間がない」、「英語は話せるようになりたいけど、今すぐ必要ではない」、「とりあえず申し込んだTOEICに備えて勉強する」といった人が英語勉強のモチベーションを維持するためにゲーム要素の強いアプリを使う傾向があると言えるでしょう。

まとめ〜「ゲームなら若者にウケる」は間違い

今回の調査結果では、英語学習のゲームアプリは若者に支持されず、30代に人気であることから、教育系のアプリにおいて、ゲーム性を高めれば若者が付いてくるといったイメージは間違っていることが分かりました。

ポケモンGOは30代男性、ディズニーツムツムは40代女性が一番多いことからも、「ゲームは若者がやるもの」といった時代は一昔前に終わったと言えるかもしれません。