任天堂×アプリの期待作「ファイアーエムブレムヒーローズ」から見る任天堂のスマホ戦略

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任天堂は2月、シミュレーションロールプレイングゲーム(SRPG)の金字塔「ファイアーエムブレム」のスマホ版「ファイアーエムブレムヒーローズ」の配信を開始しました。
Google Playランキングでは、シミュレーションゲームで堂々の1位。配信開始から2ヶ月以上経過しているにもかかわらず、ゲームアプリ全体でも11位と驚異の人気ぶりです。(4月5日現在)
ファミコン時代から続くSRPGの最新作はどんな年齢層に支持されているのか、App Apeで読み解きます。

ファイアーエムブレムヒーローズのおさらい

ファイアーエムブレムは1990年にファミコンで初登場。戦闘で経験値を稼いでキャラクターを成長させるRPGの要素を盛り込んだり、じゃんけんのルールに似た「三すくみ」の戦闘システムを取り入れたことが人気につながり、これまでにシリーズ合計19本を発売しました。
ファイアーエムブレムヒーローズでは、戦闘システムを簡略化。スマホの画面1面でマップ全体を表示する他、味方のキャラクターをスワイプして敵に重ねるだけで攻撃できる、攻撃は全てクリーンヒット、戦闘で仲間のキャラが「ロスト(戦闘不能)」になっても、戦闘が終了すれば復活するなど、スマホならではの操作性と分かりやすさにこだわりました。一方で、過去のシリーズのキャラを召喚して仲間に加えられるようにすることで、これまでのファイアーエムブレムの世界も見事に継承しています。

ダウンロードと基本プレイは無料。課金ポイントは、ゲーム中に手に入れることができる「オーブ」の購入です。オーブの使い道は以下の3つです。

  • 新たなキャラクターを仲間に加える「英雄召喚」(他ゲームの「ガチャ」にあたります)
  • 城の模様替え(バトルで得られる経験値を増やすことができます)
  • スタミナの回復(ゲームを一定時間連続で続けたいときに消費します)

20、30代中心に支持集める

App Apeで所有数やユーザーの年齢層を調べたところ、20、30代を中心に幅広い年齢層に受け入れられていることが分かりました。SRPGとしての不動の地位を次世代に継承した形です。

男女別の所持数を見ると、男性が8割を占めています。老舗にして定番のシミュレーションゲーム「シムシティビルドイット」と比べても、比率は大きく変わらないようです。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男性(女性)比率: そのアプリの対象期間における所持ユーザーに占める男性(女性)の割合

時間帯別アクティブ率を見ると、12時と17時、深夜帯に山があります。休憩時間と仕事や学校が終わって通勤通学を迎える時間帯、そして寝る前までの時間にプレイしている人が多いようです。パーソナルな時間に楽しむゲームアプリとして定着していることが伺えます。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。平日、休日別で月間の平均値を示しています。

年齢別所持数の比率を見ると、20、30代でほぼ6割を占めています。ファミコン版の発売から27年を経て、支持が次世代につながったようです。30、40代からの支持が半数近くを占めるシムシティビルドイットと比較すると、特徴は鮮明になります。

こちらがファイアーエムブレムヒーローズです。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

こちらがシムシティビルドイットです。山が30、40代にあるのがよく分かります。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

任天堂の今後のアプリ戦略は?〜ゲーム専用機と相乗効果を

ファイアーエムブレムヒーローズは20、30代を中心に支持を集めており、ファミコン世代からスマホ世代まで幅広く人気があることを、App Apeの調査から垣間見ることができました。

任天堂が2月に開いた決算説明会で君島達己社長は、スマホゲームについて「スマートデバイスに最適化されたゲーム体験を、十分なクオリティーで届けていきたい」との考えを示しています。スマホなどのスマートデバイスで同社のゲームにふれて親しんでもらいながら、Nintendo Switchや3DSなどゲーム専用機にも興味を持ってもらい、相乗効果を図る狙いです。

そんな中でファイアーエムブレムヒーローズは、ファミコン世代でプレイした40代以降のリバイバル世代はもちろんのこと、次世代の年齢層である20~30代に訴求できる「攻め」のスマホゲームとして、これから注目が高まりそうです。

おわりに

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