売上はアプリ利用者数と連動する?〜JAL/ANAの業績とアプリ利用実績を比較、40代はJAL派が多い〜

飛行機旅行アプリ比較
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あなたはどこの航空会社をよく使っていますか。

日本では航空業界の規制緩和を機に、低運賃の新規航空会社が参入しています。1998年9月にスカイマークが大手航空会社の普通運賃半額(羽田-福岡間当時13,700円)で就航させたことで話題を呼びました。その後、外資系格安航空会社の国際線参入が相次ぎ、航空業界の熾烈な争いが続いています。
そんな中、日本の2大航空会社として知られる「JAL」と「ANA」のスマートフォンアプリユーザーが順調に伸びています。今回は業績や旅客数、アプリの機能と利用実績に焦点を当て、JALとANAを比較していき、売上とアプリ利用者の関係について分析していきます。
※分析にはアプリ分析ツール「App Ape」を利用します。

「JAL」と「ANA」についておさらい

JALの正式名称は、日本航空株式会社(Japan Airlines Co., Ltd.)で、設立は1951年です。

国際線は東京国際空港(羽田空港)や成田国際空港を拠点に、アジアや欧米、オセアニアに就航しています。国内線は東京国際空港を拠点に幹線からローカル線まで、幅広い路線網を持っており、世界的な航空連合である「ワンワールド」に加盟している航空会社です。
JALは2010年に経営破綻し、公的資金の投入、そして大幅な従業員削減・路線廃止などの経営改革を実施し、2012年に東証一部に再上場を果たしました。

ANAの正式名称は、全日本空輸株式会社(All Nippon Airways Co., Ltd)。会社設立は1952年でJALとほぼ同じ時期です。
国際線はJALと同じく、アジア諸国とヨーロッパ諸国、アメリカ合衆国などに就航しており、2017年1月現在、国際線、国内線ともに乗客数は日本最大となっています。
航空会社連合「スターアライアンス」のメンバーで、イギリス・スカイトラックス社による航空会社の格付けでは最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World’s 5-Star Airlines)」に認定されています。

売上、旅客数はANAが上回るも、営業利益はJALが上

まずは2015年度のグループ連結売上と旅客数を比較していきます。

2015年度グループ連結売上比較

JALとANAの連結売上比較

旅客数比較(2017年2月)

JALとANAの旅客数比較

2015年度グループ連結営業利益比較

JALとANAの2015年どグループ営業利益比較

Note

  • ANAグループプレスリリース、JALマンスリーレポートよりデータ引用

ANAは2015年度のグループ連結売上がJALの約1.3倍、2017年2月の旅客数はJALの1.14倍となっています。一方、営業利益ではJALがANAの1.5倍となっています。経営破綻後の経営改革によって、経営状況が改善された効果を見ることができました。

アプリ利用者数比率1.3倍→売上比率1.3倍?

次に両社のスマートフォンアプリの利用実績を比較していきます。
その前に各アプリの特徴をご紹介します。

・国内線運賃の最安価を表示できるJALのアプリ

JALアプリの概要
Google Playより引用

JALのアプリのデザインは予約から登場までをより簡略化できることを目指しているのが特徴です。

予約画面は空席状況や予約状況をタッチパネルで表示しているだけなど、非常にシンプル。さらに、運賃の最安価を提示する画面もあります。また、保安検査場の待ち時間も表示できますが、駅の路線図のような地図が表示されるようになっています。

JALのアプリを使えば、機内でも簡単にWi-Fiが利用できるのも特徴です。簡素な画面構成と機能面から見ても、ビジネスパーソン向けのアプリのような設計になっています。

・ANAのアプリならば搭乗もスムーズ

ANAアプリの概要
Google Playより引用

ANAのアプリは定期的にアップデートを行い、2017年3月の現在ではホーム画面もスタイリッシュなデザインとなって新登場しました。

予約をしているときには、「My Booking」にて予約状況を簡単に確認することができます。予約している便の欠航や遅延についても確認できる他、搭乗口や保安検査場の位置を一度に見ることができるアプリです。保安検査場締め切り時間まで確認できるので、このアプリが1つあれば遅刻することはまずなくなるでしょう。

また、ANAのアプリをアンドロイドで使えば2次元バーコードの表示が可能で、アップルウォッチならばApple WalletのPass表示が可能です。スマートフォン1つあれば簡単に搭乗手続きができるようになるので、利便性に拍車が掛かりそうですね。

この両社のアプリの月間利用者数(MAU)を比較してみます。

月間アプリ利用者数の比較(2016年3月と2017年3月)

JALアプリとANAアプリの利用者比較
[データ元: App Ape(国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

ここ1年間でアプリの月間利用者数が両社ともに約1.3倍に増加しています。
スマートフォンの利用者増加に伴い、航空会社でも便利かつ簡単に搭乗できるアプリを開発してきました。その結果が、今回のような増加傾向を生み出したと言えるでしょう。

アプリの月間利用者数はANAがJALの2.4倍となりました。
これはANAのほうがJALに比べる便数が多いこともあり、利用者が多いことも起因している結果だと言えるでしょう。また、QRコードの導入によってペーパーレス搭乗を実現しようとしている機能性の面において、アプリの利用者増加につながっていると考えられます。

次に営業利益と月間アプリ利用者の関係を見てみましょう。

売上比率とアプリ利用者比率

JALとANAの売上比率とアプリ利用者比率

Note

  • アプリ利用者数データ元: App Ape(国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による
  • 売上データ:ANAグループプレスリリース、JALマンスリーレポートよりデータ引用<

JALとANAの売上比率とアプリ利用者比率は比例しない結果となりました。
しかし、アプリの利用者が増えるにつれ、売上比率とアプリ利用者比率の差は縮まる傾向にありました。2016年度決算発表後にはその差はごく僅かになることが予想されます。

今後、航空業界に限らず、様々な業界で売上とアプリ利用者の関係を分析していきたいと思います。

40代はJAL派が多いが、30代はANA派が圧倒

次に月間利用者数(MAU)を男女年代別に見ていきましょう。

男女別のアプリ月間利用者数比較(2017年2月時点)

JALとANAの男性年代別アプリ月間利用者比較
JALとANAの女性年代別アプリ月間利用者比較
[データ元: App Ape(国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

男性は40代のANAアプリとJALアプリの利用者数がほぼ互角になりました。女性も40代はJALアプリユーザーの比率が高くになっています。

30代は男女ともにANAアプリが圧倒しており、30代と40代で利用する航空会社アプリに大きな違いが見られました。

まとめ

今回の調査結果では

ANAアプリ、JALアプリともに月間利用者数が直近1年で1.3倍に増加
ANAアプリの月間利用者数はJALアプリの2.4倍
男女ともに40代は他の世代と比べてJAL派が多い

ということがわかりました。

残念ながら今回の調査結果では売上とアプリ利用者の関係を分析することができませんでしたが、今後も業界を変えて分析していきたいと思います。アプリの利用ランキングや他のアプリのアクティブユーザーの動向などを知りたい方は、お気軽にこちら からApp Apeの無料版をお試しください。

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