250万回再生超で話題、「paymo」担当者のマーケティング手法とは?

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2017年1月からリリースされた個人間のわりかんアプリ「paymo(ペイモ)」が話題となっています。今回は「paymo(ペイモ)」リリースから短い期間に成長してきた理由をインタビューを交えながら解き明かしていきます。

paymo(ペイモ)とは?

オンライン決済サービスを提供する株式会社AnyPayが“わりかんを思い出に”をコンセプトにリリースした「paymo(ペイモ)」。個人間で簡単に割り勘ができるサービスです。ブランドムービーはSNS等で話題を呼び、Youtubeでは250万回以上再生されています。

App Apeデータをみると所持ユーザ数推移も数万単位で好調なのがデータから見て取れます。特に3月のユーザーの伸びが顕著に見て取れます。

ペイモにインタビュー実施

今回はリリース当初からどのようにマーケティングを実施し、アプリをグロースしてきたかを同社取締役 日向諒様へインタビューを実施しました。以下インタビューをご覧ください。


[su_row][su_column size=”1/4″ class=”su-profile-img”]<–! PROFILEの画像をこの後ろに挿入 ここまで–>[/su_column][su_column size=”3/4″]AnyPay株式会社

日向諒氏

取締役[/su_column][/su_row]

ー まずは担当している業務内容を教えてください。

日向:弊社には2つのサービス「paymo(ペイモ)」と「AnyPay(エニーペイ)があります。その2つのサービスのマーケティング全般(オンライン・オフラインなど)を管轄しています。

ー ペイモをリリースするにあたって苦労された点はございますか?

日向:お金に関わるアプリなので、セキュリティ面では非常に気を使いました。社内でのセキュリティチェックはもちろん、外部の会社にセキュリティチェックをお願いするなどして万が一のことがないように体制を整えました。

また、お金を扱うという所には固いイメージがつきものですので、少しでもユーザーに使ってもらえるように、イメージを柔らかく、親しみの持てるようなデザインにしています。また従来のサービスですと使い始めるまでのステップが多かったのですが、そこをいかにステップを少なくし、すぐに使いはじめられるようにするかという所に力を入れました。

ペイモには「わりかんを思い出に」というコンセプトがあるのですが、これまでの割り勘の面倒でちょっとダサいイメージを変えたいと思いました。割り勘を楽しく、スマートにしていくということを実現するためにアプリ側の機能はもちろん、マーケティングのコンセプトとしても考えながら実施をしています。

ー LINE Pay等、電子決済サービスの既存のプレイヤーがいるなかでペイモをどのような位置付けにすべくでリリースされたのでしょうか?

日向:そうですね。ペイモを開発をはじめた時点で他社のアプリはリリースされていましたが、日本ではまだまだ市場は開拓の段階でした。海外ではアプリでの個人間決済は流行っているのに、日本でそこまで流行らないのは何故と考えて、アプリを使用するためのハードルが高いのが一つの原因ではないかと考えました。

その為、ペイモはアプリを使うまでのハードルをできる限り下げて、支払いをいかに簡単にするかという所に力を入れました。

ー アプリを使うハードルを下げるためにどのようなことをしましたか?

日向:アプリ機能面でも様々なことをしていますが、マーケティング面の話をすると、まずはブランドムービーをしっかり作ってコンセプトを伝えるようにしました。

従来の常識から外れたコンセプトムービーを作った理由

ー アプリのプロモーションムービーは30秒程度の短いものが主流になっていますが、「ペイモ」はあえて長尺のブランドムービーを作られた経緯を教えてください。

日向:ブランドムービーをしっかり作って記者会見を開き、“アプリの登場感”を演出したかったのがスタートでした。加えて、ペイモってなんだろう?って思ってもらえるようブランド認知を上げるための内容にしています。

ムービーの世界観も決済サービスなのにイメージを固くせずに柔らかくする所に一般の人でもとっつきやすい音楽のプロモーションビデオのような作りを意識しました。どうしたら動画に人を惹きつけられるだろうかを考えて、飲食店で使用できるアプリだからこそテーブルクロス引きの一発録りがあれば見てもらえるのではないか、という考えのもとに企画を作っていきました。

全てが常識外れというわけではなく、Youtubeでプロモーションを意識して冒頭5秒以内に注意を惹くような映像を用意しているようなこともしています。最近では、アプリのプロモーション動画は増えてきていて、ユーザーさんも慣れてきてしまっています。その中で飽きられないものを作るにはどうするかを考えてムービーを作成しました。

ー どのような場面でムービーは見られていますか?

日向:動画はほぼオーガニック(自然流入)で観てもらっています。初期プロモーションとしてYoutube広告を実施した後はSNSを中心に口コミで自然に拡がっていきました。SNSの力は強くなってきているのは感じましたね。日本交通さんのタクシーの後部座席モニタで観られるCMを流したものも効果がありました。

ー 動画からアプリのインストール効果はいかがでしたか?

日向:動画からのダウンロード効果は想定より良かったです。最初は正直ムービーがほぼ観られない可能性もあるとは考えていましたので。動画があったお陰で他のメディアさんから取り上げていただいたこともあったので、相乗効果が大きいですね。

サービス特性に合わせたマーケティング手法を選択

日向:アプリの場合、ブーストしてランキングを上げて、運用メディアでLTVを見て、ユーザー数を伸ばしていくという主流のマーケティング手法がありますが、その方法ですとどうしてもユーザーとの接触時間が短くなります。我々の「割り勘をする」アプリサービスの特性上、ある程度ユーザーとのコミュニケーション時間が必要なので、初期マーケティングの主流からは離れている方法でしたが、僕たちのサービスの性質上そのような方法を取りました。

ー 初期マーケティングとしては動画マーケティングが上手く行きました。その後のアプリを成長させるため施策を教えてください。

日向:これは現在も実施中ではあるのですが、どうしたら周りにペイモを使おう、とユーザーに言いやすくするかを考えて施策を実施しています。現在、会員登録するとポイントをゲットできるキャンペーンや、初回割り勘に関してインセンティブを用意するような施策をしています。

そのほかは、オフラインでユーザーを獲得していく方向の施策も実施しています。例えば飲食店で食事をする場にペイモのPOPを置いていただいたりしています。実施に割り勘するシーンに設置することでインストールされやすいのではと考えています。ブランドムービーでサービスの名前を知っていただいた上で、ユーザーの生活に接触ポイントを作れるような手法を進めています。

ー アプリマーケット自体が飽和してきている中でペイモがこだわっていたり、他サービスと差別化するための戦略はありますか?

日向:他社との違いで大きな所は利用までの初期のハードルをできる限り下げている所です。他社サービスですと利用するまでに免許証等の写真をアップし、本人確認をする必要があります。我々の場合は、初期リリースの段階では”わりかん”という所に機能を絞ったので、他社のサービスと違いペイモは簡単な情報を入力するだけで、すぐに使うことができます。

まずは個人間決済の体験してもらうことを優先

ー 割り勘に特化した理由は何故ですか?

日向:先ほども述べましたが、競合を含めて、日本のマーケットでアプリでの電子決済サービスが浸透していない理由を考えて、使いはじめるまでのハードルが高すぎると考えました。ペイモは割り勘に特化してまずは個人間決済を体験してもらうことに重きをおきました。ユーザーさんが便利だとまずは感じてもらえないと電子決済サービスが普及しないと考えたからです。体験こそが口コミを生み、口コミからユーザーが増えると考えています。

マーケティング施策や社内環境について

ー マーケティング施策は複数走っていますか?

日向:そうですね。様々な企業さんとコラボレーションを実施しているため2〜30本の施策を実施しています。

ー 仮説検証をしながらも数10本単位をみているのはすごいですね

日向:常にデータをウォッチしていまして1時間単位での会員登録数、インストール等の数値が管理画面に常に表示されるようになっています。マーケティングチーム関わらず社員全員が見るようにしています。そのためどの施策上手く行った、これは上手くいなかなった等の情報を全員が把握しています。

ー メンバーが数字を常にチェックできるような環境作りに力を入れられたのですか?

日向:メンバーが自発的にやっていきましたね。施策に対しての検証をすぐにして、トライ・アンド・エラーを重ねることのできる体制になっています。

ー それは素晴らしいチームですね。作業効率的な観点でオフィスレイアウトはこだわりますか?

日向:座席にはこだわりますね。プロダクト単位で機能的レイアウトにしています。例えば、全部の施策に関して法務チェックが必要なので、法務担当に話しかけやすい座席レイアウトにしています。

ペイモの今後の展望

ー 今後の展開・展望を教えてください。

年内700万ダウンロードを目標としています。現状は想定通りですので今後も伸ばしていければと考えています。 今までペイモは個人間でのやり取りでしか利用ができませんでしたが、今後はリアル店舗でも支払いができるようにしていく予定です。より、AnyPayとの連携を強めることで、サービスを両軸で伸ばしていき、経済圏を作っていければと考えています。

私たちは、スマホだけで生活ができるような世界を作りたいと考えています。その時のスマホのお財布がペイモになれればと考えています。そのための機能開発も進めていければと。

ー本日は貴重はお話をありがとうございました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。海外では普及しているアプリを通じた電子決済サービスが日本でもペイモを通じて普及しつつあります。今後もペイモから目が離せません。