回転寿司アプリの人気ランキング-どこが本当に人気なの?-

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外食産業の集客ツールとして、もはや必須化しつつあるスマホアプリ。その中でも、魅力あるサービスで各社がしのぎを削るのが「回転寿司」アプリです。今回は大手回転寿司チェーンの売り上げとスマホアプリの利用状況を比較しながら、アプリ視点で見た回転寿司チェーンの本当の人気度を探ります。

売上高はスシローがトップ

今回比較するのは、スシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司の大手4大回転寿司チェーンです。
ITmedia ビジネスオンラインの最近の記事『「はま寿司」が急成長! 「かっぱ寿司」を追い越せた理由』によると、各社の2016年の売上高(はま寿司は推定)はスシローが1400億円と最も多く、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司と続きます。スシローとくら寿司がほぼ同列で強く、かっぱ寿司が苦戦していることが伺えます。

各チェーンの店舗数を見ると、直近の店舗数は、はま寿司、スシロー、くら寿司、かっぱ寿司となっています。

では、回転寿司チェーンのアプリの利用状況はそれぞれどうなっているでしょうか。App Apeで読み解いていきます。

MAUはスシロー、くら寿司が圧勝

7月現在でアプリがないはま寿司を除く3チェーンの利用状況を比較してみます。
各チェーンのMAUは以下の通りです。スシロー、くら寿司の人気ぶりが際立ちます。くら寿司は上昇トレンド、スシローは下降トレンドながらもいずれも安定した数字です。かっぱ寿司はこの春にリリースしたばかりですが、ユーザー数は着実に伸びています。

[データ元 : App Ape(国内約3万台のAndroid端末を分析)]
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

男女年齢別にMAUを見てみると、全てのアプリで30、40代が多くなっています。特にかっぱ寿司は、40代男性の割合が31%と突出しています。家族で利用する際の予約で使う年代とほぼ一致していると見ることができます。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合

時間帯別アクティブユーザー数(HAU)を見ると、各アプリでピークに差があることがわかります。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

スシローはどちらかというと夕食で、くら寿司はランチでの利用の際にアプリを使う人が多いようです。一方、かっぱ寿司の利用時間帯は午後2時台と通常の食事の時間帯に比べると特徴があります。要因として考えられるのは、6月から始まった「食べ放題(リリースリンク)」です。時間帯がランチと夕食の間のアイドルタイムの活性化につなげようと設定したもので、利用者の多くが「食べ放題」の予約に活用していることが分かります。

月間利用率はかっぱ寿司がトップに!

月間利用率は最もMAUが少ないかっぱ寿司が最も高い結果となりました。要因はやはり「食べ放題」でしょう。実際、5月から6月にかけて6ポイント以上も上昇しました。

同時所有アプリは以下の通りです。

[データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
同時所持:対象アプリと同時に所持されているアプリ

スシロー、くら寿司は他の回転寿司アプリを所有している割合が高く、ユーザーが好みや状況に応じて使い分けている様子が伺えます。逆にかっぱ寿司は回転寿司アプリの同時所有が少ないことから、食べ放題でかっぱ寿司を使いたいというユーザーがアプリを利用しているのかもしれません。

回転寿司アプリはこれから正念場

今回の分析では、回転寿司チェーンのアプリのMAUがそれぞれの売上高や店舗数をある程度反映している一方、売上高が伸び悩むかっぱ寿司が月間利用率でトップに立つという逆転現象があることが分かりました。競合する他の回転寿司アプリの同時所有率も高いことがApp Apeで読み解けました。

競合するアプリ対策として、予約機能など基本とする使い勝手の向上とともに、クーポンやイベントのプッシュ通知など施策の強化が必要かもしれません。ライバルがどの時間帯にどのように使っているかを把握することも重要です。競合するアプリの利用の空白時間帯に仕掛けるか、同じ時間帯で勝負するか、さまざまな戦略立案の検討材料として活用できそうです。

はま寿司はアプリ参入するか?

さらに気になるのは、店舗数1位のはま寿司の動向です。7月現在、はま寿司の予約はウェブサイト方式を採用しています。もしはま寿司がアプリに参入してくれば、今回のランキングは一気に変わる可能性が有りますし、競合はより激しくなるでしょう。アプリシフトが顧客をつかむきっかけになることは間違いありません。今後の動向に要注目です。