
アプリ分析ツール「App Ape」で独自に集計した、2017年上半期の月間利用者数(MAU)ランキングのファイナンス編です。順位の入れ替えがあったものの、上位のアプリの顔ぶれは変わらず安定した支持を集めました。それでは、MAUランキング・ファイナンス編の発表です!
TOP3の顔ぶれ変わらず
ランキングは「App Ape」の2017年1月1日から6月30日の各月のMAUの累計から算出。そのうち、上位20個をまとめました。
ファイナンスアプリのランキングトップ20は以下の通りです。

MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
1位は前年と同じく楽天カード。2〜5位は大手銀行の口座管理系アプリで占めました。トップ20のうち、銀行系が前年比1個増5個、カード系が前年と変わらず3個となりました。フィンテック系ベンチャーは、マネーフォワードとZaimの2個がランクイン。小売はヨドバシゴールドポイントカードが20位に入りました。
では、銀行系とカード系の両アプリで利用頻度にどんな違いがあるのでしょうか。上位の楽天カードと三菱東京UFJ銀行の比較から概観していきます。
銀行・カード利用に違いは?
両アプリの利用頻度別のユーザー割合は以下の通りです。

MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
三菱東京UFJ銀行アプリは7割がライトユーザーなのに対し、楽天カードアプリは5割程度で、ミドルユーザーとヘビーユーザーの割合が比較的多いことが分かります。楽天カードは、家計簿機能の利用やポイントの確認など、利用明細の確認以外の機能も盛り込まれていることから、コンスタントな利用者が多いことが推測できます。
MAUの男女年代比率は以下の通りです。
楽天カードが男女比がほぼ半々で40代女性の利用が多いのに対し、東京三菱UFJは男性が6割で30、40代男性の利用が多くなっています。このあたりもアプリの利用頻度の違いにつながっていそうです。
ファイナンス系アプリのグロースのヒントは?
今回はアンドロイドユーザーのデータを利用しましたが、「App Ape」ではiOSユーザーのデータも参照できます。それぞれのアプリが持つ機能に応じて、利用者層や利用頻度に違いがあることが、比較データから見えました。既存のファイナンス系アプリのより詳細な利用動向を分析することで、新たなユーザーの獲得やリテンション向上など、さまざまな施策のヒントが見つかりそうです。今後もApp Apeでは、特徴あるアプリ市場の動向やユーザー層を追っていきます。
アプリの利用ランキングや他のアプリのアクティブユーザーの動向などを知りたい方は、お気軽にこちら からApp Apeの無料版をお試しください。
App Apeはアプリのデータを毎日更新しています。
App Apeは、蓄積するスマホアプリのユーザーの利用データからマーケティングやビジネスの施策のヒントを発見するためのSaaSです。
日間利用者数(DAU)、週間利用者数(WAU)、月間利用者数(MAU)の各ランキングや各アプリの時間帯別利用率、性年代別割合、1日あたりの起動回数、同時所持率が高いアプリ一覧などををいつでもPCやスマホから確認できます。
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