
アプリ分析ツール「App Ape」で独自に集計した、2017年上半期の月間利用者数(MAU)ランキングが、このほどまとまりました。ゲームカテゴリでは、不動だった上位に、社会現象となったあのゲームがランクインしました。仕事の息抜きや暇つぶしに欠かせないスマホゲームアプリの「今」を映し出したMAUランキングの発表です!
ポケモンGOが不動の上位に風穴
ランキングは「App Ape」の2017年1月1日から6月30日の各月のMAUの累計から算出。そのうち、上位20個をまとめました。
ゲームアプリのランキングトップ20は以下の通りです。

MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
「LINE:ディズニーツムツム」「モンスターストライク」の2トップは前年同様でしたが、「パズル&ドラゴンズ」に代わり、2016年7月に国内配信を開始したPokémon GO(ポケモンGO)が初登場で3位に食い込みました。現実の世界に飛び出し、ユーザーがポケモンを捕まえに行く冒険心をくすぐる仕組みのほか、レアポケモンの出現イベントや自治体・企業との連携などさまざまな社会現象を巻き起こしたアプリだけに、人気ぶりがあらためて証明された形です。
その他のアプリを見ると、10位以下には「シャドウバース」や「マインクラフト」「ドラゴンボールZドッカンバトル」など6個が初登場となりました。
パズル、カジュアルが依然人気、デベロッパーはLINEが最多
サブカテゴリ別に見ると、パズルとカジュアルがそれぞれ5個と最も多く、2ジャンルで半数を占めました。2ジャンルの合計は前年の13個から3個減ったものの、依然として人気のジャンルであることが分かります。次いで多かったのがアクションの3個で、前年に比べ2個増えました。
デベロッパー別に見ると、LINE Corporationが4個と上位アプリで高いシェアを維持していることが分かりました。
では、今回ランキングを伸ばしたポケモンGOとにゃんこ大戦争に焦点を当て、App Apeでユーザー層などを詳しく見ていきます。
ポケモンGOは幅広い世代に、にゃんこ大戦争は40代が卓越
ポケモンGOのMAUの男女年代比は次の通りです。

男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
幅広い年代層が利用している中で、特に30代のユーザーが多いことが分かります。スマホを所持するユーザー自身がゲームを楽しんでいるのに加え、子育て世代に当たる30代だけに、子供らと一緒にポケモンをゲットしている姿も垣間見えます。
にゃんこ大戦争のMAUの推移は以下の通りです。

MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
2016年8月から9月にかけてMAUが急上昇しており、夏休みをきっかけに伸びていることが伺えます。
男女別年代比は以下の通りです。

男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
男性が8割を占めており、中でも40代男性の利用が多い結果となりました。操作が簡単で、楽しく戦闘ゲームができ、休憩時間などに手軽にプレイできることが理由だと思われます。
ゲームアプリ市場に変化の胎動
2017年上半期のゲームジャンルのMAUランキングは、不動のトップ3にポケモンGOが風穴をあけたほか、初登場のアプリも多く食い込む結果となりました。パズルとカジュアルが依然として高い人気を誇る一方、アクションの人気がじわりと高まっていることも見えてきました。MAUランキングはゲーム市場の変化の胎動を反映しています。App Ape Labでは、今後も各ジャンルのランキングを随時紹介し、市場やユーザーの動向をウォッチしていきます。
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