【TGS2017現場レポ】6waves 新作4タイトル投入 海外ゲームが日本で成功するシンプルな方法とは?

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香港を拠点とする大手ゲーム会社、6wavesは、10月中に公開予定の「ファントムブレイド」を含む新作4タイトルを東京ゲームショウ2017(TGS)で一挙に公開。各タイトルの試遊機を設けたり、ゲームキャラクターのコスプレイヤー約30人が会場に集結するなど、積極的なアピールを展開しました。既存のタイトルと合わせ、年内にもラインアップを拡充させ、攻勢を強める考えです。

多彩なジャンルでユーザーの裾野広げる

同社がTGSで披露したタイトルは、「ファントムブレイド」、「大航海」、「戦車少女同盟」、「極無双」の4作品です。各ゲームの詳細は6wavesのTGS特設サイトにまとめています。

 全世界3000万ダウンロードの「三国天武」をはじめ、ストラテジー系に強い同社のラインアップに、アクションRPGやリアルタイム戦車バトルを追加。幅広いジャンルを網羅することで、日本で裾野の広いユーザー獲得につなげるのが狙いです。

「言葉」にこだわる、シンプルで最も重要

ライバルがしのぎを削る中、中国の人気タイトルを日本で浸透させるために重要なポイントを、同社の細井貴之シニア・プロジェクトマネージャーに伺いました。

細井マネージャーは「中国の人気タイトルを日本へ移植する際に重要なのが、日本語の表現にこだわること。シンプルですが、実はこれが一番重要です」と指摘。「外資系の海外ゲームは『日本語は不得意では』との先入観があるだけに、言葉に徹底してこだわり、中国語の表現を日本語にしっかりと落とし込み、ローカライズすることがユーザー体験の向上につながるのです」と提起します。

具体的には、中国ゲームで多用する「四文字熟語」を日本の言葉にうまく置き換えるため、「翻訳や日本語表現に関わる開発メンバーを厚くするようにしています」と細井マネージャー。ただ「まだまだ人員が足りないので、しっかり拡充していくことが今後のテーマです」と展望します。

言葉にこだわる姿勢を貫く、同社の既存タイトル「三国天武」の 月間利用者数(MAU)を見ると、この1年で2倍と着実に増加していることが分かります。

[データ元: App Ape(国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による]

利用頻度別のユーザーの割合を見ると、ヘビーユーザーが3割強と非常に高く、コアなゲームユーザー層の取り込みに成功していることが伺えます。

[データ元: App Ape(国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による]

スピード重視で新作続々と投入へ

同社は年内にも4タイトルを投入する他、来年はさらに複数のタイトルの公開も見込んでいるとのことです。細井マネージャーは「ゲームをゼロから開発するのに比べれば、開発の期間は4ヶ月程度と短くて済む分、競合に先駆けてユーザーに新作を届ける鮮度の良さが大切だと思っています。スピードを重視しながら日本で裾野の広いユーザー獲得につなげたい」と意気込みます。

TGSでは6wavesを含め、海外メーカーの出展ブースが数多く目に止まりました。分厚いゲームユーザーを抱える日本市場を取り込もうと各社がしのぎを削る姿に、今後も目が離せません。