
現在放送中の人気番組(ドラマ、バラエティ、アニメ、ニュース、スポーツ等)を放送終了後、アプリを通じて視聴できるサービスをテレビ局各社がリリースしています。今回はアプリ分析ツール「App Ape」のデータから、テレビ局のアプリのユーザーの1起動当たりの視聴時間を調査し、ランキング化します。
調査対象としたのは、民放キー局5社とNHKからリリースされている以下の6アプリです。
- FOD / フジテレビオンデマンド
- 日テレTADA by 日テレオンデマンド
- TBS FREE by TBSオンデマンド 無料でテレビ視聴
- 動画プレイヤー for テレ朝動画
- テレ東動画 by ネットもテレ東
- NHKオンデマンド
平均視聴時間のランキング(2017年8月版)

2.分析方法:対象アプリに対し、5分(300秒)以上の起動時間を抽出した上、第1四分位数と第3四分位数の間の平均値を大きい順でソート。
調査の結果、1位に 「フジテレビオンデマンド」、2位に「日テレTADA」、3位に「TBS FREE」という結果となりました。今回5分以上起動しているユーザーを調査しましたが、各アプリともに20分以上の視聴時間となっています。どのアプリもユーザーがある程度長い時間アプリを利用していることが分かります。
MAUのランキング

2017年8月データ
MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
続いて各社アプリのMAU(Monthly Active Users)を調査しました。上位の順位は変わらず、4、5位のテレ東、テレ朝の順位が入れ替わる結果となりました。またFOD(フジテレビオンデマンド)が他アプリを大きく引き離していることが分かります。
男女年代比率
つづいて各アプリごとの男女年代比率を調査しました。緑色にハイライトしている部分が特徴的な傾向です。各社傾向が出ており、FOD、日テレTADA、TBS FREE、テレ朝動画は30代中心、テレ東動画、NHKオンデマンドは40,50代中心となりました。

各社アプリの機能比較
最後に各アプリの機能的な比較をします。以下の表をご覧ください。

各社テレビで放送後の番組(ドラマやアニメなど)を再度視聴したいという方のための見逃し配信サービスを用意している中、FODが動画の画質調整機能や、オリジナルコンテンツ等、機能・コンテンツ共に充実している結果となりました。
NHKオンデマンドはアプリ使用時に登録が必須となっており、これがユーザーのアプリを使うハードルを高めていると思われます。
ユーザーのための充実した機能が数値に繋がる
いかがでしたでしょうか。機能/サービスとしても最も充実しているFODが視聴時間やMAUで他アプリよりも優れた結果となりました。
筆者も今回6アプリを実際にダウンロードして使用したところ、チュートリアルの丁寧さや使い勝手の点から見てFODが使いやすいと感じました。
ユーザーのための充実した機能がMAUや視聴時間の長さに繋がった結果でしょう。今後もApp Ape Lab編集部では各種メディアアプリのデータを調査して参ります。どうぞお楽しみに。
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