メディア向け最新マネタイズ動向のセミナーレポート[前編]

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2017年11月21日に行われた、フラー株式会社主催「メディア向け最新マネタイズ動向のセミナー」が株式会社ミクシィ 本社セミナールームにて開催されました。前編では、

  • フラー社 セッション「〜メディアアプリ市場動向 ヘビーユーザーの多いアプリとは〜」
  • Facebook社 セッション「〜女性向けメディア・コミック系アプリでのマネタイズ事例のご紹介〜」

の内容を編集してお届けします。

メディアアプリ市場動向 ヘビーユーザーの多いアプリとは /フラー社 セッション

登壇者プロフィール

フラー株式会社
杉山 信弘
執行役員CMO マーケティング部門管轄

App Apeデータを活用して、女性系メディアアプリのトップランナーに関しての性別、年代ごとのアクティブユーザーの動向をレポート。

10代女性では「MixChannel」が他アプリに4倍以上の差をつけて人気かつ、アクティブユーザーも多いとのこと。20代女性では、各社アプリ均衡している中で「LOCARI」が中でもMAUが多いが「LOCARI」のユーザーは30代女性メインであること、30代女性では、LIMIAがCM効果もありMAUを伸ばしていて、30-50代にわたってバランス良いユーザー属性であること等説明されていました。

後半ではアクティブユーザーと属性の相関性を説明。20代女性の比率とMAUには負の相関が見られ、30代比率と、MAUの比率の正の相関が見られることの調査結果を報告していました。

まとめとして、

  • 女性向けメディアアプリは、各社獲得できている層が違い、特色がある
  • 20代は、競争が激化しており、10代は母数がまだ少ない。よって30代に強いアプリがMAUで上位に位置。

以上の2点を強調されていました。

女性向けメディア・コミック系アプリにおけるマネタイズ事例 / Facebook社 セッション

登壇者プロフィール

Facebook Inc.
鈴木 哲郎氏
Client Partner Manager, Audience Network APAC, 日本市場担当

Facebookの持つアドネットワーク、Facebook Audience Networkを活用したアプリの国内外の事例を紹介。
日本では無料アプリ全体でのアプリ内課金とアプリ内広告の売上比率が81:19となっており、市場の大きいUS、カナダ、UKなどと比較してもアプリ内広告売上の比率が低いと指摘。鈴木氏は「アプリ内広告は今後の成長市場であるため、アプリ内課金に頼っている日本市場はもっとアプリ内広告にて収益を上げていって欲しい。」とコメント。

日本市場での広告マネタイズのためには、日本のユーザーは海外ユーザーと比較して広告に対しての目が厳しいため、ユーザーにとってクオリティの高い広告と広告自体の見せ方を最適化していくことの重要性を説明。
そのためにはユーザーに関係する広告を表示するためのターゲティング設定、フリークエンシーを考慮し幅広い広告在庫を持ったネットワークを選択することを強調していました。

後半ではユーザーの行動ごとに効果の高い、低い広告の出し方を事例を用いながら説明。ネイティブ広告の長所、短所を理解するとともに、より良いUXと、より高い広告効果の為にユーザーフロータイプ(広告を掲載するタイミングと場所)を意識しアプリに合った実装方法をとることがより高い広告のパフォーマンスを得られるとのことでした。

女性系メディアのマネタイズの特徴

Facebook Audience Networkの中の女性系メディアの特徴として、CPMが比較的高くマネタイズしやすい傾向にあることをC Channel, LIMIAなどの事例を踏まえて説明。その理由として、

  • 女性をターゲットにした広告主の商材が比較的高いためそれに伴いメディア側のCPMも高くなる
  • メディアの特性上、ユーザーのセグメントがしやすく、ユーザーに商材も刺さりやすい
  • アプリ利用の中で動画を撮る、動画を観る、という動画環境にユーザーが慣れているため、CPMが高い動画広告を掲載してもユーザーの反応は概ねポジティブである
  • ユーザーのアプリを使う動機が目的意識が高いわけでなく、ながら見で閲覧している感覚なので、クオリティの高い広告であればコンテンツになりうる可能性が高い

などが挙げられると説明。

一方で、ユーザーがクオリティの高い動画などのコンテンツに慣れているため広告の質・実装箇所に気をつける必要があると指摘。実装箇所はインフィードでの実装が最もスタンダードであるとのこと。20代女性においては約7割がFacebookを日常的に利用しており、Facebookユーザーと女性系メディアとの親和性も高いと説明。

コミックアプリのマネタイズの特徴

コミックアプリの特徴として、ユーザーは無料で漫画が提供されている背景に広告があることを理解しており、その為広告に対してのハードルは低いが、”漫画が読みたい”という明確な目的があるため広告への反応は高くなく、CPMは低くなる傾向があるとのこと。
そのため、ユーザーへの関連性が高く、また出来る限りユーザー体験を阻害しないような広告配信をすることがマネタイズには重要であり、「GANMA!」、「マンガUP!」などの事例を挙げ読了ページに全画面のネイティブ広告を採用することで非常に高い効果をあげたという具体的な広告の実装方法を紹介していました。

またマンガアプリは老若男女幅広いユーザーが使っている傾向があるため、ユーザーごとに最適な広告を出すユーザーベースのターゲティングを考える必要があるそうです。

最後にまとめとして

  • アプリ内広告は今後の成長市場のため、日本のアプリ市場の継続的かつ健全な成長のためには課金だけに頼らないマネタイズが課題
  • 日本のユーザーは広告に対する目が厳しいため、広告のクオリティと表示方法の両立が必要
  • より良いUXと、より高い広告効果のためにユーザーフロータイプを意識しアプリに合った実装方法を考えることが重要

以上3点をご説明いただきました。

後編では、

コミックスマート(GANMA!)様、C Channel(C CHANNEL)様、DeNA(マンガボックス)様、Donuts(MixChannel)様、Wondershake(LOCARI)様が登壇したパネルディスカッションのレポートをお届けします!