メディア向け最新マネタイズ動向のセミナーレポート[後編]-パネルディスカッション-

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11月21日、フラー株式会社は「メディア向け最新マネタイズ動向のセミナー」を株式会社ミクシィ 本社セミナールームで開きました。同セミナーレポート後編では、コミックアプリと女性向けメディアそれぞれの分野でのパネルディスカッションの内容をお届けします。前編はコチラから

モデレーター

フラー株式会社
岡田雄伸
事業戦略室 室長

コミックアプリ パネルディスカッション

コミックアプリディスカッションには、「マンガボックス」を運営する株式会社ディー・エヌ・エー マンガボックス編集長の安江亮太氏、「GANMA!」を運営するコミックスマート株式会社 プラットフォーム部 部長の福西祐樹氏が登場。それぞれの媒体のマネタイズに関してのいくつかの質問に回答した他、現状と今後の課題についても語りました。

マルチメディア展開に注力で広告の売上を2倍以上へ

株式会社DeNA
安江 亮太 氏
IPプラットフォーム事業部事業部長 兼 マンガボックス編集部 編集長

マネタイズの内訳について聞かれた安江氏は、「マンガボックス」の収益構造の中で印税収入の勢いが良いと回答。その上で、アドネットワークのテコ入れにより、下半期は広告の売上を2倍にすることをミッションとして掲げていると説明しました。

コミック市場の広告に起きている最近の変化は「プレイヤーも増えて市場としては落ち着きを見せており、CPMは低下傾向だ」と指摘しました。

今後の注力ポイントについて安江氏は「広告での売上を上げていくことと、コンテンツのマルチメディア展開に力を入れていきたい。」と強調。『恋と嘘』という作品がアニメになり地上波で流れたり、実写でも全国ロードショーをしたことで、マンガボックスのユーザーが増加し、作品自体が認知され売上が上がり、手応えを感じていることを例に挙げ、「マーケティング側から流行りを醸成し、作品の魅力をしっかり伝えていく動きが大切だ」と、マーケティングサイドの重要性を提起しました。

年内にアプリ内のアニメスタート

コミックスマート株式会社
福西 祐樹
プラットフォーム部 部長

「GANMA!」を担当する福西氏は、マネタイズの内訳について、「広告収益がメインとなっており、特に『GANMA!』内の人気IPとのコラボレーション広告を2017年夏以降注力している」と説明しました。
近況でのコミック市場の広告に起きている変化については「コミックの中だけでなく、動画メディアなどエンタテインメントジャンルの競合が増えてきているので、ユーザーの可処分時間の奪い合いが起きている」と指摘しました。

また2017年3月末に実施したテレビCMの効果について、福西氏は「ダウンロード数、アプリストアのランキング上昇、問い合わせ数増加、漫画作家の増加など、総じて良い結果となった」と報告。
「現在契約中の作家さんの親御さんがテレビCMを観ることで今の仕事を親から認められる”という副次的な効果もあり、総じてブランディングとして効果も大きかった」と手ごたえをつかんでいることを強調しました。
最後に「GANMA!のサービスを広げる中で、我々のコンテンツの認知度も両立して上げていくところを目指したい。年内にもアプリ内のアニメを始めようとしていて、今その準備をしています。」と今後の展開を語っていました。

女性向けメディア パネルディスカッション

女性向けメディアパネルディスカッションでは、「LOCARI」を運営する株式会社Wondershake メディア事業部 営業部長の井上友泰氏、「C CHANNEL」を運営するC Channel株式会社マーケティングプロデューサーの鈴木精介氏、「MixChannel」を運営する株式会社Donuts MixChannelプロデューサーの鈴木宏之氏が登場し、それぞれの媒体についてマネタイズに関してのいくつかの質問に回答、現状と今後の課題について語りました。

メインユーザー層の価値観を細分化した「新オトナ女子図鑑」

株式会社Wondershake
井上 友泰
メディア事業部 営業部長

「LOCARI」を担当する井上氏は、マネタイズの注力箇所について「広告売上が100%で、純広告・アドネットワークでの収益構造になっている」と説明。
マネタイズに付随して成功施策については、自社のユーザーのメイン層となる25〜39歳の女性を細かく分析した「新オトナ女子図鑑」というマーケティングリサーチレポートを作成したことを紹介しました。

株式会社Wondershake プレスリリースより引用

レポートを作ってからは、広告主から問い合わせが増え、広告代理店のプランニングに入れ込みやすかったと好評で、マネタイズに繋がったことを強調。
「LOCARIは雑誌とは情報提供のスタンスが異なり、ユーザーのタイプもさまざまでタイプをひとつだけに絞ろうとすると、ぼんやりしてしまうので、価値観をベースにさらに細分化することで自社ユーザーのイメージがはっきりと見えることになった。」と語りました。

雑誌はアプリの競合ではない

C Channel株式会社
鈴木精介
マーケティングプロデューサー

ベンチマークしている雑誌について質問された「C CHANNEL」を運営する鈴木精介氏は「雑誌とアプリの使い方は異なり、雑誌は時間がある時にゆっくり読むが、アプリは欲しい情報を短時間で見に行くような特徴がある。ユーザー属性的にはベンチマークはあるが、雑誌を競合という風には捉えていない。」との考えを示しました。

マネタイズに付随して上手く行った施策については、C CHANNEL限定クーポンなどを配布する、企業とのコラボタイアップ施策を紹介。

既存のユーザーに対するメリットも出せ、新規ユーザーを獲得することができ良い数値を残すことができたことを説明しました。

動画コミュニティからライブ配信に転換

株式会社Donuts
鈴木宏之
MixChannelプロデューサー

MixChannelのプロデューサー鈴木宏之氏はマネタイズ注力箇所について「以前は動画投稿中心で広告がメインの売上構造だったが、現在は広くエンタメサイトとして進化したいという思いからライブ配信事業に注力中で、ライブ配信事業では課金がメインの収益構造」と説明。今後もライブ配信のユーザーを増やすための機能的拡充と、アプリ内のイベントを実施すると話しました。

また鈴木宏之氏は課金と広告のマネタイズの比率について「課金の比率が伸びてきている」と説明。「課金内容はユーザーが配信者への投げ銭での課金で、デジタルアイテムが2円〜2万円まで幅がある。ユーザーが投げ銭をするモチベーションとしては、配信者のランキングが上がることと、他のコメントに紛れることなく配信者とコミュニケーションが取れること。今後もこの領域を伸ばしていく予定だ。」と展望しました。

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