
任天堂は1月25日、スマホアプリ「Miitomo(ミートモ)」のサービス終了を5月9日にすることを発表しました。
【公式】スマートフォン向けアプリ『Miitomo』サービス終了のお知らせ
今回はApp Apeのデータを用いて、リリースから約2年間の同アプリの動向を振り返ります。
Miitomoを振り返る
「Miitomo」は任天堂がスマホアプリゲーム事業第一弾として2016年3月にリリース。任天堂発のスマホアプリとして大きな話題を生み、一大ブームを巻き起こしました。
ユーザーが「Mii」と呼ばれるアバターを利用してフレンドと交流することができるソーシャルゲームで、アプリ内ではMiiのきせかえやミニゲームなどを楽しむことができます。
App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
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MAUはピーク時の10.4%へ
App Apeのデータからリリース当初からの月間利用者数(MAU)の推移をみると、

MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
2017年12月の最新データはピーク時から10.4%まで減少していることが分かりました。
2016年11月に大幅アップデートの実施しにより、ユーザーが一時的に増加したものの、その後もユーザー減に歯止めがかかることはありませんでした。
※参考 任天堂スマホアプリ『Miitomo』が大型アップデート! マリオやゼルダのアイテムがもらえる記念キャンペーンも開催 【ファミ通App】
なぜサービス終了してしまったのか
サービス終了理由として任天堂は「新たなスマホ向けアプリを出し続けていくうえで運営の資源を最適化した」とコメント。App Apeのデータからもアクティブユーザーの減少がサービス終了の要因のひとつであることがうかがえます。
※参考 任天堂、スマホアプリ「Miitomo」2年で終了へ【日経電子版】
Miitomoの主な収益ポイントはゲーム内通貨である「Miitomoコイン」の有料購入でした。

ヘビーユーザー:月間利用日数が2/3以上のユーザー
ミドルユーザー:月間利用日数が1/3から2/3までのユーザー
最新データの2017年12月の利用頻度別ユーザーの割合を見ると、Miitomoは休眠ユーザーが多く、ミドルユーザー、ヘビーユーザーが少ない傾向にあります。そのため、課金ユーザーが少なく、アプリの収益性が確保できていなかった様子が垣間見えます。
任天堂、後発アプリは好調
一方で任天堂からリリースされ好調なアプリも多く存在します。2017年11月にリリースされた「どうぶつの森ポケットキャンプ」は「App Ape」が集計したゲームジャンルの日間利用者数(DAU)ランキングで配信から1週間で利用者数連続1位になるなど大きく話題を生んでいます。
また同社の「ファイアーエムブレム ヒーローズ」の売り上げ比率は海外が54%と海外展開の収益化にも成功しています。
※参考 任天堂株式会社 第 78 期(2018 年 3 月期) 第 2 四半期決算説明会資料
今回のMiitomoサービス終了のニュースはアプリ事業者にとってもヘビーユーザーを確保する重要性や、サービスの寿命、アップデート適切な間隔等、改めて考えさせられる機会となったのではないでしょうか。
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