freeeとSlackがAPI連携 クラウドがつなぐ未来のコミュニケーションとは?<PR>

0 SHARES

freee株式会社(東京都品川区)が提供する「クラウド会計ソフト freee」がこのほど、Slack Technologies, Inc.(米国、以下Slack)が提供する法人向けチャットサービス「Slack」とAPI連携を開始しました。Slackが会計業界とのAPI連携を行うのは国内初です。

法人向けチャットサービスへのニーズが急速に高まる中、屈指の人気を誇るSlackは今、ユーザーにどのような使い方をされているのでしょうか。そして、freeeとSlackのAPI連携で、ユーザーにどんな新たな体験が生まれるのでしょうか。

今回は、アプリ分析プラットフォーム「App Ape」を使ってビジネスチャットサービスの「今」を浮き彫りにするとともに、freeeとSlackのAPI連携の重要ポイントを解説。時代とユーザーのニーズを的確に捉え、サービスを拡充する同社のプロダクトへの思いや、同社が描く「クラウドがつなぐ未来」に迫ります。

Slackの利用が急増、前年比4倍に

[Google Playより引用]

法人向けチャットサービスは、オフィスでのチャットはもちろんのこと、資料の共有、テレビ会議など様々な場面でのコミュニケーションを円滑にすることで、オフィスの効率化を図るサービスです。

中でも、この1年間で利用が顕著に伸びている「Slack」は、法人向けチャットサービスとして特に人気が高いサービスで、全世界で1日あたり600万人以上が利用。2017年11月には、日本語版のSlackの提供を開始しました。

直近1年間のSlackの月別の所持者数をみると、2018年2月は前年同月に比べ4倍と大きな伸びを示しています。特に11月に日本語版を提供開始して以降は、右肩上がりで増えています。

[データ元: App Ape(国内数万台のAndroid端末を分析)/所持者数はApp Ape 推定による ]

所持者数の増加に伴い、月間利用ユーザー数(MAU)も大きく伸びています。

[データ元: App Ape(国内数万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]

2018年2月の時間別平均利用率を、月曜日と日曜日で比較すると、ビジネスデイである月曜日の方が利用率が高い上、午前9時と午後8時にピークがあるのが分かります。ビジネスコミュニケーションツールとしての特徴が顕著に表れています。

[データ元: App Ape(国内数万台のAndroid端末を分析)/アクティブ率はApp Ape 推定による ]

1日あたりの平均起動回数は6.5回となっています。アプリだけでもアクティブにユーザーが利用をしている様子が伺えます。

会計freeeがSlackとAPI連携

[2017年11月17日freeeニュースリリースより]

Slackの需要が急速に高まる中、freee株式会社が提供する「クラウド会計ソフト freee」は2017年11月、SlackとAPI連携を開始しました。

今回の連携により、「クラウド会計ソフト freee」で申請した経費精算、支払依頼、稟議ワークフローなどの通知がSlackのアプリなどに届き、Slack上で承認や差戻し、却下などの操作が可能になりました。Slackが会計業界とのAPI連携を行うのは国内初です。

クラウド会計ソフト freeeが、急速に利用を伸ばしているSlackとAPI連携したことによって得られる具体的なメリットやクラウドがつなぐ未来について、 freee株式会社執行役員クラウドERP事業本部長兼金融プラットフォーム事業本部長の尾形将行さんにインタビューしました。(聞き手・App Ape Lab編集長日影耕造、インタビューは敬称略)

「freeeはSlackとAPI連携した方が使いやすくなる」社内からアイデア

freee株式会社
尾形将行氏
執行役員クラウドERP事業本部長兼金融プラットフォーム事業本部長

ーー尾形さんは普段どういった領域をご担当されていますか?

尾形:クラウドERP事業本部では中小規模の企業向けのサービス提供やマーケティング、金融プラットフォーム事業本部では外部との連携を担当しています。

2つの事業は一見ばらばらの領域に見えますが、実はつながっています。

大きな企業になると、さまざまなクラウドツールが導入されていて、それらのツールがばらばらに使われていたりすることがあるんです。freeeのサービスで高いユーザー価値を提供しつつ、外部ツールと連携するというのはニーズとして非常に高いことから、この2つを合わせて担当しています。


ーー外部との連携の一環として、今回、SlackとAPI連携した狙いは何ですか?

尾形:freeeユーザーの経費精算やワークフローといったバックオフィスのプロセスをより楽にするには、基幹システムにわざわざログインしなくても、普段使っているツールから操作できたほうが高いユーザー価値を提供できると考え、多くの企業で日常的に業務で使われているビジネスチャットツールのSlackに注目しました。

実はfreeeの社内でSlackを積極的に使っていたのに加え、自社のエンジニアもSlackが大好きだったんです。Slackの機能を使い込む中で、社員から「freeeってSlackとAPI連携した方が使いやすくなるのでは?」というアイデアが自然と浮かび上がってきました。

freeeがSlackとAPI連携してサービスを提供すれば、Slackとfreee双方の重なり合うユーザーにとっても非常に高い価値を提供できると確信し、連携を進めました。

ーー今回のAPI連携は、Slackさんと御社のどちらから呼びかけられたのですか?

尾形:こちらからお声がけをさせていただいたタイミングに、たまたまSlack社さんも日本支社を立ち上げるタイミングにありました。お互いこれはちょうどいいと(笑)、とんとん拍子にお話が進みました。

ーーSlackさんも昨年11月から日本語対応を開始しましたね。その流れの中で、会計業界のパートナーとしてプライオリティーの一番高いパートナーとして、先方も御社を選ばれたのですね。

尾形:はい、その通りです。実は、国内でSlackのAPI連携で公式パートナーに認定されているのは、freee以外はわずか数社です。日本で数少ない公式パートナーであることは、すごく価値が高いと思います。

ーーなるほどですね。たしかに、公式の連携となると認知度や信頼度が全く違ってきますね。しかもその最初のパートナーとして、国内の名だたる企業の中に御社が入っているというのは非常に意義深いですね。

ーー実装の段階で、何か障壁などはあったのでしょうか?

尾形:そもそも、エンジニアがSlackを使い倒していたので、大変なことは実はありませんでした(笑)。

freeeでは、オフィスから少し離れた駐輪場のシャッターまでSlackで操作します。これはちょっと極端なケースかもしれませんが(笑)、それくらいfreeeのエンジニアがBotを使いこなしていて、Slackをトリガーに何かの作業をする発想がもともとあったのです。

ーーフラーでも社内でSlackを使っていますが、さすがに駐輪場のシャッター鍵は開きません(笑)。

尾形氏:普通はそうですよね(笑)。Slack社さん自身も、単なる社内のコミュニケーションツールというよりも、企業の社内のいろいろなシステムのトリガーになる機能に力を入れています。

ユーザーに「本質的(マジ)価値」を提供

ーー今回のAPI連携はユーザーにとってどんなメリットや価値がありますか?

従業員がわざわざ基幹のシステムにログインしなくても、普段使っているツールから操作できるというのは、非常にユーザー価値が高い「本質的(マジ)価値(※)」だと思っています。

※「本質的(マジ)価値」とは、「ユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えることをする」という、強くて意思決定の早い組織であるために、freeeらしい行動や価値判断を行うための要素の一つです。(同社公式サイト採用ページより)

freeeにとってみれば、ユーザーのUXは別にfreeeだけで担保する必要はなくて、他社さんのサービスの方があるユーザーさんがやりやすいのであれば、「本質的(マジ)価値」の高いことだと思うので。

実は、freeeは、会計システムで最初にAPIを公開しているんです。APIを使って色々なシステムと連携するということを最初から狙っています。なので、API連携もSlackはもちろんのこと、「本質的(マジ)価値」につながるいろいろな企業様と展開していきたいと思っています。

クラウド前、会計システムはスタンドアローンで成立していたのですけれども、クラウドでつながることによって、どんなインターフェースでも作業ができるようになりました。

どんなインターフェイスでも作業できるというのが、最もストレスのないインターフェイスをユーザーが選ぶということができること、そして、そういったさまざまなサービスとの連携を広げていくことが、クラウドでつながることのメリットだと思うんです。

ーー連携を開始してユーザーさんの反響はいかがですか?

尾形:非常に評判はいいですね。実際、私自身もユーザーなので、(プッシュ通知を示しながら)いろいろこうして今もたくさんSlackが来ていますけれども(笑)。freeeにログインすることなくSlackでパッと見ることができます。

[freeeヘルプセンターより引用・作成]

経費精算で申請が上がって、承認、差し戻しとか、ここをポンと押すだけですので、実際、基幹システムにログインするのに比べて、どう考えても使いやすいですね(笑)。申請者のフローは変わりませんが、Slack上で申請完了の通知や、承認されたことの通知も申請者に届きます。

「バックオフィスの圧倒的な効率化」をクラウドで実現

ーー申請者と承認者の双方のコミュニケーションが簡潔になり、効率化を図れるというのがありますし、バックオフィスの方々の負担を軽減するというのも大きな意義があるかと思います。そういったコミュニケーションツールをはじめとする様々なツールやサービスとの連携の先に描いている未来というのは、どういったものなのでしょうか?

尾形:freeeが描きたい未来は、バックオフィスの業務の圧倒的な効率化です。そのために、UXにおいてfreeeが手がけるのが一番良いのであれば、freeeでやります。

それ以外の部分というのは、他社さんのサービスとAPI連携をすることによって、トータルのお客さんのコストを最小化したいと思っているんです。

なので、freeeはひとつのハブとして存在して、クラウドによって入り口も出口もAPIを使っていていろいろなサービスと連携できる、そういった世界を目指していきたいなと思っています。

ーー自社で全てのサービス、技術を囲い込むのではなく、クラウドというエコシステムの上で、それぞれの強みを生かして顧客の圧倒的なコスト削減やユーザー体験の向上につなげていくサービスを展開していく。それが思い描いている未来なのですね。

尾形:はい、そうです。ある程度のことはfreeeでできるのですけれども、それ以上のカスタマイズしたUXや、カスタマイズした分析をしたいと言ったことになった場合に、APIを使って自由に皆さんがトータルのコストを下げるような取り組みをできる世界が一番いいと思います。その一環として、今回のSlackさんとの連携もさせていただきました。

「本質的(マジ)価値」につながる連携さらに

ーー今後はどんな連携を進めていく予定ですか?

尾形:一つは、他社サービスとの連携は積極的に取り組んで「本質的(マジ)価値」につなげたいと思います。もう一つは、Slackとの連携に関して、今は経費精算のワークフローのAPI連携ですが、勤怠などfreeeの他のサービスにも広げて増やしていきたいです。

ーー今回、Slackがひとつの大きなマイルストーンではありましたけれども、他のツールなどの連携の可能性を模索して、実際に実行していかれるということですね?

尾形:はい。最近ですと、freeeはセールスフォースさんとか、サイボウズさんとも連携を始めました。実際、お客様からも「使いたい」という声がかなり出てきていたんです。やっぱりfreeeはクラウドでバックオフィスの生産性を上げていきたいし、企業そのものの生産性も上げていきたいと思っているので、そういったキーとなる企業の方々と連携して、クラウド化を推進していきたいなと思っています。

そこでクラウド化のポイントになるのは、API連携です。どこかで作業したら全部反映されるような仕組みを作って、ユーザーに取ってまるで全部が自分のシステムであるかのように見えるのが重要ですので、そういった連携を強化していきたいです。

ーー世界がまさにつながっていきますね。

尾形:はい、世界をつなげていくのがfreeeをはじめとするクラウドベンダーの役割ですから!

ーーーーーー
クラウドがつなげる新しい世界を実現するfreeeの今後にますます注目です!

クラウド会計ソフト freee