アドフラウド対策の理由とは? -アドテク2018 これからのトレンドを追う-

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フラー株式会社が開いた「App Ape Award2017」では、スマホアプリ業界の先頭を走るキーパーソンの方々を招いたセッションが多数ありました。

「アドテク2018 これからのトレンドを追う」をテーマに開催したセッションでは、2018年注目するアドテクのホットトピックとしてアドフラウドに触れ、最新のマーケティング手法やプロモーション効率の改善化の事例等について議論し、アプリ広告業界の最新情報について語りました。

パネラー

アドフラウド対策の認知の広まった1年だった。

adjust株式会社の佐々木氏は広告SDKの2017年を振り返り「アドフラウド対策ツールを2016年から販売し出して、認知という点で2017年は拡がったのではないか」と振り返りました。アドフラウド対策ツールは、どの流入元がパフォーマンスがより良いかをアプリマーケターになるべく正確に情報を伝えるために取り組んでおり、「2018年に関してはさらにアドフラウド対策ツールはより定着化していくだろう」と予想を示しました。

– アドフラウドとは –

アドフラウド(Ad Fraud)とは、botなどを使い無効な インプレッションやクリックを行い、 広告費用に対する成約件数や 広告効果などを不正に水増しする不正広告のこと
【Webマーケティングメディア ferret より引用】

Appliftの黒上氏も、「アドフラウド対策にかなり力を入れた1年だった」と振り返り、「クライアントと共にアドフラウドの概念や基準を議論した1年だった。」とアドフラウド対策の需要の高まりを強調しました。
また2017年にはAppliftでDSP(Demand-Side Platform)をリリースしたことに触れ、「クライアントも少しづつ増えてきて、2018年はDSPをさらに拡大化していきたい」と意欲を示しました。

プロモーションを思い切って止めたことによって大きな気づきがあった。

ココネ株式会社の井藤氏は、「2017年はプロモーションに関して大きい気づきがあった」と振り返り、同社からリリースされている主要プロダクト「ポケコロ」プロモーションを2017年上期の期間止めたエピソードを紹介。

「プロモーションを止めたことにより、新規の課金ユーザーの獲得が止まり、既存の課金をするロイヤルユーザーが減っていき、プロモーションの重要性を再認識した。」とコメントし、「2017年下期からはプロモーションを再開し、プロモーションの一部の広告をインハウス化して、効率化できた」と一度プロモーションを止めたことにより効率が改善した事例を紹介しました。

プレイアブル広告は効率の良い休眠復帰施策となる

Appliftの黒上氏は、最新のマーケティング手法についての質問に、リタゲーティング目的のプレイアブル広告を挙げ、「パズルゲームなどで途中離脱したユーザーに対してイベントを立てて、離脱してしまったユーザーにヒントを出してアプリに戻すような施策を含んだプレイアブル広告を実施を検討している。しっかりとストーリーを立てたプレイアブル広告を実施すればさらに効率の良い休眠復帰ができるのでは」と展望を示しました。

– プレイアブル広告とは –

プレイアブル広告は、スマホ向けゲームアプリを体験プレイできる 広告形式を指します。プレイをした段階で課金が発生する「C2P(Click to Play)」方式を採用している企業が多く、従来の閲覧するだけの 広告とはユーザー体験が大きく異なるため、ゲームアプリの広告効果を高める手法として注目されています。
【Webマーケティングメディア ferret より引用】

2018年アドテクのホットトピックは「アドフラウド」

今年のアドテク業界のホットトピックについてAdjust佐々木氏はアドウラウド(広告詐欺)を挙げ、最近増えているクリックインジェクション(マルウェアやボットなどが、本物のアプリインストールの報酬としてのお金を奪うこと)という不正の手口について実例を交え紹介しました。

また、なぜ不正防止が大切なのかということに関して、「データの精度向上と広告コストの無駄の削減のためにアドフラウド対策は効果的である。」と説明。「アドフラウドの不正防止連合を結成し、Appliftとも一緒に取り組んでいる。ひきつづき業界全体で不正を無くす取り組みをしていきたい」と意欲を示しました。

参考:Adjustが不正防止連合(CAAF)を正式に結成、メンバーを発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000011908.html

井藤氏もCPI広告に関して不正対策に触れ、「媒体側の努力により対策がしっかりしてきたので出稿に関して安心感を持てている」とコメントしました。

2018年はアドフラウド対策がさらに浸透する1年に

アプリ・Web広告市場のより良い環境作りのために、アドフラウド対策への事業者サイドの動きを知ることができました。広告主だけでなく、ベンダーや代理店など業界全体が不正広告に対しての意識を高めていくことがより透明性の高い取引を生み、インプレッションの質を高めていくことに繋がり、経済的にも業界全体として改善されます。2018年はアドフラウド対策がさらに浸透する1年になるでしょう。

App Ape Lab編集部では、App Ape Award2017でのセッションをこれからもレポートしていきます。どうぞご期待ください。