
10代を中心に「TikTok」というアプリが爆発的に普及しています。その盛り上がりは上の世代も巻き込みはじめているようです。手にアゴを乗せるあごのせ動画が流行るなど独自のカルチャーが生まれているTikTokの概要や、アプリ分析プラットフォーム「App Ape」で取得可能なデータからわかる分析結果についてご紹介します。
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10代を中心に人気のショート音楽動画コミュニティ
「TikTok」は、15秒の動画をユーザーが投稿・視聴し、コメントでコミュニケーションできる動画SNSアプリです。動画はすべて音楽がフィーチャーされているため、「ショート音楽動画コミュニティ」とも称されています。利用しているユーザーは、主に10代が中心です。
動画の制作から投稿までをアプリ内で完結できる手軽さ、動画が評価されれば有名人になれる拡散性の高さから、「誰でも人気コンテンツの発信者になれるツール」として注目を集めています。TikTokでバイラルを起こし、他のメディアにまで人気が飛び火したユーザーや、楽曲も少なくありません。また、すでに人気になっているタレントやYouTuberといったインフルエンサーがTikTokに参入し、動画を投稿するケースも目立っています。動画を投稿するユーザーは「TikToker」と総称されているようです。
ユーザーは必ずしも動画を投稿する必要はありません。アプリを導入すれば動画視聴のみを楽しむことができます。他の動画メディアと同様、ユーザーの大多数はTikTokerではなく視聴目的のユーザーです。

[MAU (Monthly Active Users): そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数であり、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]
こちらは、リリース以降にTikTokがたどってきたMAU推移のグラフです。2017年11月から年末にかけては急激にユーザー数が増えていることがわかります。その後も、安定した伸びを続けているようです。
以下でご紹介するのは、App Apeで取得した独自データから分析した、TikTokの調査データです。
トレンドを数値で検証
TikTokに関してApp Apeで得られた「男女の年代別ユーザー比率」「1日の平均起動回数」「同時所持率が高いアプリ」といったデータをご紹介します。いずれのデータも、深掘りすると興味深い事実がわかります。
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10代だけのアプリではない?

[男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合]
2018年3月時点での男女別ユーザー分布は、男性がやや多いようです。リリース後の人気に火が付いたのは女子高生の間で話題になったことがきっかけだったようですが、現在はどの年代でも男性ユーザーの数が勝っています。多くのユーザーが動画投稿目的ではなく視聴目的であることを考えると、男性のアテンションをひきつけるTikTokerが増えているのかもしれません。
年齢別分布では、やはり10代のユーザー数が圧倒的です。そこから年代が上がるごとにユーザー数は減少するのが自然ですが、40代のユーザー数は30代・50代以上のユーザー数よりも多くなっています。非デジタルネイティブ世代であり、スマートフォンのシェア率自体が十分ではない40代において、この数字は興味深いと言えるでしょう。
「15秒の動画」というフォーマットにハマるユーザーが何度も起動

続いてご紹介するのは、1日あたりの平均起動回数です。2018年3月のデータでは、平均起動回数は1日43.4回。睡眠時間を除いた1日の稼働時間を16時間と仮定すると、1時間に3回近く起動されていることがわかります。

一方、代表的なSNSアプリである「Twitter」の平均起動回数は15.5回です。「15秒の動画を視聴するSNS」と「140文字以内のテキストを読むSNS」という性質の違いは、起動回数に大きな開きを生じさせているようです。

Tik Tokの日間起動回数の分布に目を移してみても、1日に21~50回起動が4割、51回以上起動が3割と、ヘビーユーザーの数が際立っています。「15秒の動画」というコンパクトなフォーマットにより、ついつい何十回も起動してしまうユーザーが多いようです。
同時所持率が高いアプリに垣間見える10代の趣向

同時所持:対象アプリと同時に所持されているアプリ
続いては、Tik Tokとの同時所持率が高いアプリのデータです。TikTokのメインユーザーが10代であることを考えると、シンプルに「10代に今人気のアプリ」と置き換えてもよいでしょう。5つのアプリは「SNS系」「小説系」「ゲーム系」に分けられますが、それぞれTikTokとの関連性、親和性が少なからず見い出だせます。
「MixChannel」は、TikTokより先発の動画コミュニティアプリです。また、「画像加工と画像検索」も画像の投稿と検索・閲覧ができるコミュニティアプリです。TikTokユーザーの大半を占める視聴のみのユーザーが、目的のコンテンツに応じてそれぞれのアプリを使い分けている事実がうかがえます。
「DMM TELLER」はチャット感覚で読み進めるユニークな形式が話題の小説アプリです。ジャンルは主に恋愛とホラーをカバーしており、「ケータイ小説」のスタイルを踏襲しています。「タップしながら2分で読める!!」といったキャッチは、15秒のコンパクトな動画を配信しているTikTokに通ずるものがあるかもしれません。
「うたドン!」「ダンシングライン」はいずれもゲームアプリ。厳密にはジャンルは多少異なりますが、どちらも「音楽」を主軸としています。配信コンテンツが音楽ありきのTikTokとのマッチングは高いと言えるでしょう。
10代を中心にTikTokの人気は拡大する?
現代の10代はすでに当たり前のようにスマートフォンを所持している世代です。そのユーザーの多くがTikTokに夢中のようです。今日の普及の背景には「人気者になりたい!」という根源的な欲求、あるいはトレンドにキャッチアップしたいという若い世代の気持ちがあるのかもしれません。
また、TikTokは広告展開も積極的なことから、他の世代もユーザーとして巻き込みはじめています。最初は若いユーザーの動画にカルチャーショックを受ける方が多いようですが、一度受け入れると何度も視聴し、魅力的なTikTokerを発掘しはじめるケースも少なくないようです。
時間帯ごとのアクティブユーザー、ほかのアプリの情報など、App Apeを駆使すれば、今回ご紹介したTikTokの情報以上に広範囲で詳細なデータが取得可能です。深掘りしたデータからは、次のバイラルを起こす糸口がつかめるかもしれません。
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