「いきなりステーキ公式アプリ」利用者が5カ月で4倍に増えた理由

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5カ月間で利用者数が4倍と急成長を続けているスマートフォンアプリ「いきなりステーキ公式アプリ」。利用者がここまで急激に増加したのには、どのような理由があるのでしょうか?成長の秘密はどこにあるのでしょうか?アプリ分析プラットフォーム「App Ape」による利用動向の分析を通じて、フードビジネスで成功しているO2Oアプリの成長に不可欠なマーケティングの要素や、最新のアプリ利用動向について考えます。

「いきなりステーキ公式アプリ」とは

[Google Playより引用]

「いきなりステーキ公式アプリ」は、ペッパーランチで有名なペッパーフードサービスが手がけるステーキチェーン「いきなりステーキ」のO2Oアプリです。

アプリでは、会員特典をアプリからそのまま利用できます。トップページの肉マイレージカードをタップするとバーコードの会員証画面が現れ、それを会計時に提示することでポイントをためる形です。

食べた肉の重量に応じて付与される「肉マイレージ」を貯めてランクアップすると、ランクアップ特典クーポンをランクに応じて受け取ることもできます。マイレージを貯めるほどのヘビーユーザーでなくても、誕生日月にランクに応じて特典がもらえるメリットもあります。

誕生日特典や、マイレージを貯めてランクをアップさせたことによる特典も同じくアプリから確認して利用することも可能です。

「肉マネーチャージ」という電子マネー機能もあり、先に肉マネーを購入することでアプリを通じての支払いも可能です。

「いきなりステーキ公式アプリ」5カ月で利用者4倍、いきなりアプリ急成長

[データ元: App Ape (国内数万台のAndroid端末を分析)]
[データ元: App Ape (国内数万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU (Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

「いきなりステーキ公式アプリ」は、2018年5月にわずかに利用者数を落とした後、5〜10月で所持者数2.5倍、月間利用者数(MAU)4倍と急成長を遂げました。

インストールのインセンティブは「1000円クーポン」

[いきなりステーキ公式ウェブサイトより]

6月11日〜9月30日までの約4カ月間、いきなりステーキは肉マイレージ特許取得記念「いきなり!太っ腹キャンペーン」を実施。アプリをダウンロードして新規ダウンロードしたユーザーを対象に、なんと1000円分のクーポンをアプリで配布するインセンティブを付与していました。

いきなりステーキのランチの人気メニュー、CABワイルドステーキ300グラム(ライス・サラダ・スープ付き、1390円)を1000円引きとした場合390円でジューシーな赤身肉のステーキがおなかいっぱい食べられる計算になります。

[ CABワイルドステーキを390円で食べられる(いきなりステーキ公式ウェブサイトより)]

新規登録の獲得に1ユーザーあたり1000円のコストをかけたことで、「いきなりステーキ公式アプリ」は、施策実施前の4倍のユーザー獲得に成功したのです。

クーポンに加え、「肉マイレージ」のランクアップ特典のボーナスアップも加わり、アプリ由来ユーザーによる店舗の継続利用で客数、単価ともに伸長している様子が仮説として浮かび上がります。

休眠率が改善、ユーザーの継続利用も

[データ元: App Ape (国内数万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による]

実際、 App Apeの行動分析機能を使って施策開始前のアプリの利用頻度を見ると、施策実施前の5月は67.3%だったアプリの休眠率は、10月には42.2%に改善。所持者数に対し、どれくらいのアプリ利用があったかを示す月間アクティブ率は、クーポン施策実施前、5月の32.7%でしたが、施策を開始した6月には57.8%に急上昇。その後、50%台を維持しており、アプリの継続利用(リテンション)にも施策は効いていいます。

月に10〜20回アプリを起動するユーザーの割合も1.3%から11.4%と激増しました。

[Google Playランキングより]

施策の期間のキャンペーンを展開していた時期のGoogle Playストアランキングをみると、ライフスタイルカテゴリの無料ランキング50位台から一気に上昇。最高3位まで上り詰めました。

これらの事象をマーケティングの視点で捉えると、「いきなりステーキ公式アプリ」の認知とインストール、新規登録ユーザーを獲得するため、ステーキ1000円引きというユーザーにとって魅力が高いインセンティブを付与。その上で、店舗を訪れたアプリユーザーが実際にクーポンを使ってステーキを食べるという購買行動に結びつけています。さらに、アプリユーザーのリテンションが高く、起動回数も施策前に比べ増えていることから、アプリの継続利用はもちろんのこと、店舗への定期的な来訪にもつながっている様子が垣間見えます。

アプリのメインユーザーは男性40代

[データ元: App Ape(国内数万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[男性(女性)比率:  そのアプリの対象期間における所持ユーザーに占める男性(女性)の割合]

「いきなりステーキ公式アプリ」は月間利用者数に占める40代男性の割合が35.3%と断トツに高く、ついで男性30代20.2%、男性20代11.7%と続きます。全体の男女比は男性75.6%、女性24.4%となっています。

アプリの狙いは?

「いきなりステーキ公式アプリ」は、強力なインセンティブのクーポンや肉マイレージといったお得に利用できるメリットを最大限化させることで、利用者の定着やヘビーユーザーの再来店にうまくつなげています。急成長するアプリの裏側には、もっとお得に利用したいという利用者の心理をうまく突いた綿密な戦略があるのです。

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