
(トップ画像はGoogle Playより引用)
フラーが提供するアプリ分析プラットフォーム「App Ape」で蓄積するアプリのビッグデータによると、12月5日のスマホ決済サービスアプリ「PayPay(ペイペイ)」の日間利用者数(DAU)が前月同日の24倍を記録しました。買い物客が増える週末にかけて、さらに利用が伸びる可能性もあります。
DAUは初日にいきなり前月比13倍
PayPayは12月4日から、PayPay加盟店でPayPay決済で支払いをしたユーザーを対象に、決済金額の20%相当のPayPayボーナスを付与する「100億円あげちゃうキャンペーン」を開始(ボーナス付与の上限は月額5万円)。初日に前月の13倍のDAUを記録しました。
決済アプリ「PayPay」の利用ユーザー数、前月比13倍に 総額100億円・20%還元キャンペーンのマーケティング施策の効果は?
キャンペーン2日目はさらに初日の2倍、前月の24倍に伸長

[所持ユーザー:そのアプリの対象期間におけるApp Apeのパネルユーザーのうち、そのアプリを所持しているユーザーの割合 × 日本のAndroid利用者数]
2日目となる12月5日は、所持者数が前月同日に比べ16.9倍を記録しました。

[DAU (Daily Active Users): そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]
DAUも一気に前月同日の24倍まで伸長しました。キャンペーン初日と比べても、2倍を超えるユーザーが PayPayアプリを利用した形になります。
時間帯別の利用者数の推移は?

[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]
12月5日の時間帯別利用者数(HAU)の推移を見ると、障害発生の影響による落ち込みはあるものの、時間を追うごとに利用が伸びています。5日の利用のピークは午後10時台でした。

Yahoo!リアルタイム検索でSNSのつぶやき数の推移を見ると、キャンペーン開始直後から急増。5日は時間帯別利用者数が最も多かった午後10時前後につぶやきがピークとなりました。記事執筆時点の12月6日午後3時現在、毎時1951件のペースでつぶやきが広がっています。
今後は週末の動向に注目
加盟するお店の多さに加え、利用者がSNSで拡散したり、キャンペーンに合わせたTVCMで認知獲得したりと、様々なフェイズでのマーケティング施策の相乗効果で、PayPayは現在も利用が伸び続けています。20%還元とともに、抽選で全額(上限10万円)がポイント還元されるキャンペーンも同時に開催しており、買い物で抽選に挑戦する「PayPayチャレンジ」という言葉も登場しています。
キャンペーン開始後初めての週末を直前に控えるPayPayは、どのような利用動向となるのか、スマホ決済サービスが年末商戦の情勢を左右することになるのか、今後も注目する必要がありそうです。
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