ZホールディングスとLINEが経営統合へ アプリのデータから見えたヤフー・LINEのユーザー層の「補完関係」

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ヤフー株式会社を傘下とするZホールディングス株式会社の川邊健太郎社長と、LINE株式会社の出澤剛社長は18日、東京都内で共同記者会見を開き、両者の経営統合に関する経緯や今後の取り組み方針について説明しました。

川邊社長は「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーを目指す」と強調。出澤社長は「対等な経営統合だ」とした上で、「最強のワンチームとしてシナジーを発揮していきたい」と抱負を述べました。

補完できる「ユーザー」の違い

既存・新規事業での最高のユーザー体験の提供や災害を含む日本の社会課題のテクノロジーによる解決、GAFAなどを見据えた「第三極」としての確立など、さまざまなシーンでシナジーを発揮できるとみて経営統合に向けた基本合意をした両社。その両社の大きなシナジーの一つが、「ユーザー層の補完」です。

[データ元: App Ape(国内数万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[性別年代比:そのアプリの対象期間におけるユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合]

アプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」で両社の主要ポータルアプリの「Yahoo!JAPAN」と「LINE」の利用者の性別年代比(2019年10月、対象はAndroid)を比較すると、Yahoo!JAPANが40代以上のボリュームがあるのに対し、LINEは10〜20代に強みがあるのが分かります。

[両者のユーザーについて解説する川邊社長(左)と出澤社長((18日、東京都内で)]

会見で川邊社長は、一定数の重複ユーザーがいることから単純に足し合わせることはできないことを前置きした上で、「LINEはアプリにて大成功したサービスで、若いユーザーが多い。一方でヤフーはPC時代からのシニアなお客さんがたくさん使ってくださっている」と指摘。相互のユーザー層の強みをさらに補完できるとしました。

[シナジーが期待できるサービスを紹介する川邊社長(左)と出澤社長((18日、東京都内で)]

経営統合までは「切磋琢磨」

両社の経営統合までの関係について、川邊社長は「切磋琢磨する間柄」「花嫁武者修行を両社がする」と表現。同日開いた緊急全社員集会で「思いっきりLINEと戦え」と社員を激励したことを紹介しました。出澤社長も経営統合が完了する予定の2020年10月を見据え、「統合される日に向けて成長しておこう」と社員に語りかけたことを明かしました。

[数多くの報道陣が詰め掛けた記者会見(18日、東京都内で)]

実際、両社のアプリは現在もライバル関係となっています。1年後の経営統合までに各分野で圧倒的なユーザーファーストをなし得るために切磋琢磨することで、経営統合による効果を最大化しようとスタートラインに立った両社。

アジアや世界で勝負できる態勢をどこまで整えることができるのか、サービスやアプリ、事業そのものの形態がどのように変化するのか、あらゆるデータを駆使して両社の動向を捉えることは、アプリを含む日本のビジネス全般の方向性と未来を先取りすることにつながりそうです。いっそう注目が集まります。

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