アプリとウェブの関係、カテゴリー・サービス毎に現れる利用率の違いについて

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App Apeのマーケティング責任者の杉山(@nobuhiro0704)です。
今回は、アプリとモバイルウェブの関係に関してお話しします。今や、多くのマーケターにとって最も重要なチャネルとなった、スマートフォン。博報堂DYメディア環境研究所のメディア定点調査でも、1週間あたり117分とテレビに次ぐ接触時間を誇るようになりました。

そのスマートフォンの可処分時間を構成しているほとんどが、アプリとWebの利用時間です。スマートフォンの利用時間ではアプリ85%に対してWebは15%ほどの利用時間です。

アプリパブリッシャーにおいては、アプリに加え、モバイルブラウザの利用動向も調査することで、よりスマートフォンユーザーの動向が理解できるようになります。また、ブランド担当であれば、ターゲットのアプリとWebの利用動向を調べることは、チャネル予算の最適化に役立ちます。

今回は、App Apeのデータを元にいくつかのカテゴリのアプリ・モバイルウェブの動向を調査します。

SNSは圧倒的に、アプリ偏重

カテゴリーアプリ名アプリ比率
SNSTwitter94.2%
SNSFacebook65.3%
SNSInstagram80.4%

「Twitter」「Facebook」「Instagram」といったSNSは、アプリからのアクセス比率が非常に高い結果となっています。特に「Twitter」「Instagram」は80%以上の割合を占めており、Webからアクセスしているユーザーはごくわずかです。

一方で「Facebook」のアプリから直接アクセスしているユーザーは60%程度に収まっているのが気になります。その理由として「Facebook」がビジネスシーンでよく使用されている傾向が強いことが要因と考えられます。

また、性別年代比のデータを見ると「Facebook」は「Twitter」や「Instagram」に比べて、やや年齢層が高い傾向に。その点もアプリからのアクセス比率に影響を与えていると考えられます。

[データ元: App Ape(国内数万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[性年代比:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合]

次はコミックサービスのアプリ比率とWeb比率について考察します。

コミックサービスでは、アプリとウェブで強者が分かれた

「ピッコマ」「少年ジャンプ+」「ニコニコ漫画」「まんが王国ビューア」「まんが”Renta!」「コミックDAYS」といったコミックサービス系は、それぞれのアプリ毎にユーザーのアプリ・Web比率が大きく異なるという、面白い結果となりました。

カテゴリーアプリ名アプリ比率
コミックピッコマ91.6%
コミック少年ジャンプ+72.4%
コミックニコニコ漫画67.6%
コミックまんが王国ビューア2.3%
コミックまんが“Renta!”19.1%
コミックコミックDAYS42.8%

中でも、

  • 「ピッコマ」
  • 「少年ジャンプ+」
  • 「ニコニコ漫画」

上記の3つのコミックサービス系はアプリ比率が約6割~9割とサービスを利用するユーザーの大半がアプリを利用しています。
それに対して、「まんが王国ビューア」は1割以下で「まんが”Renta!」は約2割ほど、「コミックDAYS」は4割ほどとWebからの流入が多いことがわかります。

この数字の要因は、サービスの配信時期によるユーザーの慣れが大きいのではないかと考察されます。

その理由は以下の通りです。

サービス名リリース年月
ピッコマ2016年4月
ジャンプ+2014年9月
ニコニコ漫画2015年11月
まんが王国2008年7月
Renta!2007年4月
コミックDAYS2018年3月

上記の表から、アプリからの流入が多いサービスは比較的リリース年月が新しいことが分かります。

その一方で、Webからの流入が多いサービスは10年以上前からサービスを展開しています。そのため、アプリというチャネルが一般的に浸透する前から利用しているユーザーたちが、現在でもWeb経由でサービスを利用している可能性が高いです。

一番新しいサービスの「コミックDAYS」は現状でアプリ比率は4割ほどですが、他サービスと比べると利用数が成長段階である点が要因と考えられます。
今後サービス利用者数が増えていくにつれて、アプリを利用するユーザーの比率がより高くなっていくのではないでしょうか。

ここからは、転職や住まい探しといったサービスのアプリ比率とWeb比率について考察します。

転職や住まい探しサービスではいまだにWebが優位

カテゴリーアプリ名アプリ比率
転職Indeed19.6%
転職リクナビNEXT11.2%
転職マイナビ転職5.3%
住まい探しSUUMO(スーモ)14.4%
住まい探しLIFULL HOMES(ライフルホームズ)7.8%
住まい探しアットホーム4.8%

ここ数年のアプリの浸透により、チャネルの動きが激しい中でも以下のような転職サービスや住まい探しサービスは、変わらずWebからの流入が圧倒的に多い結果となっています。

  • 「Indeed」
  • 「リクナビNEXT」
  • 「マイナビ転職」
  • 「SUUMO(スーモ)」
  • 「LIFULLHOMES(ライフルホームズ)」
  • 「アットホーム」

上位の各サービスがWeb流入の多い要因としてはユーザーの習慣が関係しています。

転職先を探す場合、ユーザーが行う行動は、転職サービスを検索するか、転職候補を検索するかです。どちらの行動もブラウザの検索始まることが多く、まだ最初からアプリをダウンロードして転職先を探す行為は一般的ではありません。

また、転職ニーズというものも常にあるものではないので、常時アプリを持っていこうというインセンティブは働きません。そのためブラウザからのユーザーが多くなります。ただ、ユーザーの定着に関してはアプリ側に一定の役割が求められます。スマートフォンのホーム画面にあることで、再来訪はしやすいですし、ユーザーの情報を元にしたプッシュ通知など利便性も高まります。

Webで獲得したユーザーをいかにアプリで定着させるかということが、今後転職サービスや住まい探しサービスにおいては重要になります。

高頻度のユースケースの場合は、アプリ化するメリットが大きくなる。

ひとつひとつのカテゴリーを見てみると、様々な要因がユーザー比率に関わっていることが分かりました。その他、カテゴリー全体を見てみると「サービスを利用する頻度」もWeb・アプリのユーザー比率に関わる大きな要因として考えられます。

これまでの考察をまとめると、SNSのような高頻度で利用するサービスはその手軽さからアプリ比率が優位なことが分かりました。同様にコミック系のアプリもアプリ比率が徐々に高くなる傾向にあります。

逆に、転職や住まい探しといった、そもそも使用頻度の低いサービスは、アプリインストールは行わずにWeb上だけでサービスを完結することが多いことが分かります。

Webとアプリのどちらのチャネルが良い、というわけではありませんが、今後アプリの利用度が著しく高まることは容易に想像できます。
たとえ利用頻度の低いサービスだとしても、手軽にサービスを受けられるアプリの長所を生かしてWEBとの差別化を図り、快適に利用してもらう工夫が今後必要となるでしょう。

そのためにも、自社サービスのカテゴリーの特徴や競合アプリの分析といった情報はいち早くアイデアを生み出すための重要な武器となります。

さらに詳しいターゲットのアプリと利用動向を知りたい方は、お気軽にこちらからApp Apeの無料版をお試しください。

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  • 月間利用者数(MAU)
  • 時間帯別利用率
  • 性年代別割合
  • 起動回数  など

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