緊急事態宣言下のGW、“オンライン帰省”はあったのか?データから読み解く

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こんにちは。App Ape Labの日影(@kozo_hikage)です。在宅勤務もついに1カ月を突破しました。休校中の小学1年の息子の世話と在宅勤務との両立の困難さを痛感する日々です。みなさんどうやって両立させているのでしょう…。

さて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令される中、令和2年のゴールデンウィークが幕を閉じました。

外出自粛要請に応じる形で、GWの恒例風景である帰省ラッシュの新幹線や高速道路の渋滞は影を潜め、人々はそれぞれが住む地域で“巣篭もり生活”を送る形となりました。

例年であれば日本国民が大移動する時期に外出自粛要請が出るというかつてない状況下で、“オンライン帰省”はあったのでしょうか。

人々のアプリ利用の実態を推計・蓄積するアプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」のデータから読み解きました。

オンライン帰省はあったのか?

GWを直前に控えた4月22日、安倍晋三首相から「不要不急の移動を控えてふるさとへ帰省をオンラインなどに切り替えてほしい」といった主旨の発言がありました。

日本経済新聞電子版4月23日公開記事:首相「オンライン帰省を」 接触減「8割」のみ強調

GW中のオンラインミーティングを含むアプリ内での活動はどこまで活性化したのでしょうか。

GW中もオンラインミーティングの利用は旺盛だった

[データ元: App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[DAU (Daily Active Users): そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

オンライン帰省の実態をさぐるため、App Apeでオンラインミーティングの主要4アプリ(Zoom、Microsoft Teams、Skype、ハングアウト)の4月1日から5月8日までの利用動向を調べました。

取りまとめた推計によると、 GW(4月29日〜5月6日)の4アプリの平均DAUは、4月1〜7日に比べ2.19倍となりました。

GW直前の4月22日〜28日は1~7日の2.2倍とほぼ横ばいで、連休にもかかわらずオンライン帰省を呼びかけたGWの平均DAUは、直前の週とほぼ横ばいでした。

外出自粛でオンライン帰省+普段通り仕事をしていた?

このデータからは2つの仮説が浮かび上がってきます。一つは一定数のオンライン帰省や同窓会、何らかのプライベートでの利用があったという仮説です。

GW直前の日曜日である4月26日に比べ、減少幅が明らかに穏やかである上、DAUのベースも一段上がっているからです。GW中の各日のDAUは、全ての日において4月の他の休日を上回る結果となりました。

もう一つは、GWも一定数の人々が仕事や何らかの仕事にかかわる作業をしていたという仮説です。

小売業やECを中心にGW中も仕事がある業界は当然あります。また、IT企業の中にはGWを”選択制”として任意の期間に取得できるようにした会社もあります。在宅勤務であれば休日・平日の枠にとらわれずに働けるという考え方です。

これらの企業の活動がオンラインで展開された結果として、GWのオンラインミーティングの利用が旺盛となったという形です。

プライベートのオンライン帰省と企業活動、いずれにしても多様な用途でオンラインでのコミュニケーションがこれまでになく活発だったというのが、今年のGWの特徴といえます。

GW明けはさらにオンラインコミュニケーションが活性化

[データ元: App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[DAU (Daily Active Users): そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

緊急自体宣言の延長が決まったGW明けの5月7日と8日は、さらにオンラインミーティング利用が一段上がりました。

4アプリの7日と8日の平均DAUをApp Apeで見ると、4月1〜7日に比べ2.86倍と過去最高の水準となりました。

最もボリュームが大きいZOOMの7日と8日の平均DAUは、緊急事態宣言前(4月1〜7日)に比べ4.96倍。4月の平均DAUを見ても、ZOOMは前月比8.24倍。利用の急増でグラフの数値が“壁”を形成しているのがよく分かります。

オンラインのコミュニケーション活性化をチャンスと捉える

緊急事態宣言に伴う外出自粛や休業要請で人々の移動や活動が制限される中、令和2年のGWのオンラインコミュニケーションが過去最高の水準までに高まったことが、App Apeのデータから浮き彫りになりました。

オンラインでのコミュニケーションが活性化しているということは、これまで以上にデジタル・オンラインでの顧客接点が重要視される時代になったということに他なりません。

[データ元: App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[DAU (Daily Active Users): そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

実際、主要なショッピングアプリのGW中の平均DAUを4月1〜7日と比較すると、Amazonのショッピングアプリは5.7%増、メルカリは9.3%増、楽天市場ショッピングアプリは10.1%増、Yahoo!ショッピングは19.5%増といずれも増加しています。

コロナウイルスの終息を祈りながら、人々の動向をアプリのデータを通じて引き続き注視していきたいと思います。

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