「新しい生活様式」から見たヘルスケアアプリの成長。歩数計、ジョギングの記録に特化したアプリの需要が増加。

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新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大は、日本にも大きな影響を与えています。政府から全国に対して緊急事態宣言が発令されたり、厚生労働省から「新しい生活様式」に関するガイドラインが発表されたりと、生活の在り方に大きな変化が出ています。

そんな中「MAU(月間アクティブユーザー)」を伸ばしているのが、運動に関するアプリです。外出自粛の中、運動不足を補うため、外に出てランニングなどを行う方が増えているのが、データを見るとよく分かります。

今回は、健康&フィットネスカテゴリのアプリに焦点を当て、アプリ分析ツール「App Ape」のデータをもとに、動向の変化などを探っていきます。
また、ユーザー数などを伸ばしており注目株である、「Nike Run Club」の躍進の理由についても詳しくご紹介していきます。(この記事内のアプリデータは、すべてAndroidのデータを用いています。)

App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
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運動する人の増加で、TOP5のランキングに変化!

2019年4月と2020年4月の、健康&フィットネスカテゴリのMAUランキングを比較すると、人気に大きな変化が出ているのがよく分かります。

▼2019年4月健康&フィットネスアプリ MAUランキング

順位アプリ名歩数計機能の有無
1位ルナルナなし
2位目の保護なし
3位からだメイトあり
4位S Healthあり
5位ブルーライト軽減フィルターなし
6位ラルーンなし
7位dヘルスケアあり
8位Google Fitあり
9位歩数計あり
10位FiNC/フィンクあり

Note

  • [データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
  • [MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

MAUのTOP10を見ると、2019年4月は、

  • 目の保護
  • からだメイト など

ブルーライトカットや体のトータル管理などができるアプリが、トップにランクインしていました。

▼2020年4月健康&フィットネスアプリ MAUランキング

順位アプリ名歩数計機能の有無
1位ルナルナなし
2位Google Fitあり
3位dヘルスケアあり
4位FiNC/フィンクあり
5位S Healthあり
6位ラルーンなし
7位歩数計あり
8位スギサポ walkあり
9位あすけんなし
10位Sleep Cycleなし

Note

  • [データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
  • [MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

2020年4月のデータでは、

  • Google Fit
  • dヘルスケア など

歩数計やトレーニングの記録に特化したアプリが上位に食い込んできているのが、ポイントです。

具体的に説明すると、歩数計機能のついたアプリが、TOP5の内、2019年4月は2つだったのに対して、2020年4月は4つになっています。
また、運動の記録がメインのアプリランキング数も、同時に増えています。

対して、2019年4月にMAU1位を獲得していた「ルナルナ」は、1年後も1位をキープしています。

ルナルナは、

  • 生理日や排卵日の確認
  • 妊娠しにくい、しやすい時期の確認
  • ダイエットにおすすめの時期の提案 など

女性特有の体の変化に対応できるアプリとなっているのが、特徴です。
そしてランキングからも、すでに女性にとって必要不可欠なアプリとなっているのがはっきり見て取れます。

Nike Run Clubアプリが、MAU急上昇率1位に

▼2020年4月健康&フィットネスアプリ MAU変化率上昇ランキング(前月比)

順位アプリ名増加率
1位Nike Run Club+53.2%
2位女性向け減量アプリ – 自宅でワークアウト+44.0%
3位Tabata Timer – タバタタイマー 無料+35.6%
4位自宅トレーニング – 器具は必要なし & 筋トレ+35.0%
5位男性用ダイエット – 30日間で体重減少・無料減量アプリ+33.5%

Note

  • [データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
  • [MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

スポーツメーカー大手「ナイキ(Nike)」が公式配信している「Nike Run Clubアプリ」が、先月比53.2%と最も高いMAU率の伸びを獲得している点に注目です。

下記グラフは、Nike Run Clubアプリの月間アクティブユーザー数推移を表しています。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

2019年5月~2020年3月までは、多少の上下はあるものの、大きなユーザー数増減は見られません。
しかし、2020年3月以降はユーザー数が大きく伸びています。

考えられる理由は、下記があげられます。

  • 新型コロナウイルスの影響で、フィットネスジムやレジャースポットなどにいけない人が、Nike Run Clubアプリを使ってジョギングを楽しんでいる
  • 在宅勤務で体を動かす機会が減ったサラリーマンなどが、運動不足解消のため、Nike Run Clubアプリを使って運動を行っている

Nike Run Clubアプリ自体の評判がもともとよく、ナイキの認知度や信頼度が高い点なども、ユーザー数の増加に貢献しているでしょう。

Nike Run Clubアプリはどんな人が使っているの?

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[性年代比:そのアプリの対象期間における月間アクティブユーザー数のうち、男女×年代でみたときの各世代の割合]

上のグラフは、2020年4月のNike Run Clubアプリ利用者の性別年代比が記載されています。
男性のユーザー構成比が全体の80.8%となっており、大半を占めているのが分かります。

年代別で見ても、

  • 10代:男性14.2%、女性1.4%
  • 20代:男性28.1%、女性9.1%
  • 30代:男性21%、女性3.9%
  • 40代:男性15.9%、女性3.8%
  • 50代:男性1.4%、女性0.7%

と、男性が女性の割合に比べて圧倒的に多い状態は変わりません。

女性に関して言うと、20代の割合が9.1%と最も多く、若い世代が最もよくアプリを利用しているという結果でした。
そして、全体的な傾向から見ても、20代のユーザー構成比は全体の37.2%と最大です。

このことから、コロナウイルスの影響の中でも20代は最も健康に関心があり、積極的に運動を行っているのが分かります。

[Google Storeより]

アプリには、

  • 有名アスリートなどが音声ガイドをして励ましてくれる
  • オンラインでランニングコミュニティに参加してタイムなどを競える
  • 目標達成時のトロフィー獲得機能
  • アプリ経由で、友達から声援をもらえる
  • ランニング結果などをシェアできる など

コロナウイルスの中でも、一人でモチベーションを維持しながら運動できる仕組みが多数搭載されています。
図らずも、「Nike Run Clubアプリの機能」「コロナウイルス感染拡大の中で運動アプリに求められる機能」が一致しているのが、ポイントです。

また、このアプリは初心者でも十分活用できますが、

  • 走るペースの管理
  • GPSによる走行履歴の記録

など、本格的にランニングなどを行っている人にもしっかり対応しています。

この点を考えると、

1. ジムに通っていて本格的にジョギングなどをしていた人がコロナの影響で通えなくなる
2. ランニングデータなどを自分で管理するようになる

という中で、走ったコース・距離などを記録できるアプリに需要が出てきたことが推測できます。

今後もスポーツに特化したアプリの需要が続くと予想される

Nike Run Clubアプリに限らず、今後もスポーツに特化したアプリの需要が続くと予想されます。

[厚生労働省 公式サイトより]

厚生労働省は、新しい生活様式「(3)日常生活の各場面別の生活様式」の「娯楽、スポーツ等」の中で、

  • 筋トレやヨガは自宅で動画を活用
  • ジョギングは少人数で
  • 歌や応援は、十分な距離かオンライン

などをガイドライン化しています。

つまり、オンラインを活用しながら、ジョギングやウォーキングなど自分の身一つで気軽に運動できるスタイルが、今の社会に求められているということですね。
実際、Nike Run Clubアプリはユーザーのニーズに合致していたので、アクティブユーザーを大きく伸ばしました。

まとめ

今回は、「健康&フィットネスアプリのMAUランキングがコロナウイルスの影響を受けてどう変化したか」、そして「なぜNike Run Clubアプリがトレンド1位を獲得するほどアクティブユーザー率を伸ばせたか」などを、わかりやすく解説してきました。

健康&フィットネスアプリのMAUランキングの傾向から、コロナの中に、運動によってストレス発散や運動不足解消などを行うニーズが増加していることが分かりました。
また、現在のユーザーのニーズに合致していたNike Run Clubアプリは、今後も利用され続けていくでしょう。

外出自粛の延長が長引けば、今後さらに運動に特化したアプリの需要が増えるとともに、習慣化が行われアプリのユーザー定着にもつながるのではないでしょうか。

今回、データ分析に使ったApp Apeは、無料版も公開されています。
アプリの最新動向や人気をウォッチしたり調査したりする方法を探している方は、ぜひ無料版で使用感を確かめてみてください。

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App Apeではアプリに関する様々なデータを毎日更新しています。

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  • アクティブユーザー数のランキング
  • 急成長しているアプリがわかるトレンドランキング
  • 主要SNSアプリの利用時間帯や性別年代比
  • 各アプリのストア情報のサマリー など

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