男性ユーザーに人気?FaceAppの利用動向を探る|写真加工アプリジャンルのランキングとユーザー層にも注目

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アプリの指標として、ダウンロード数はよく公表されますが、一方でアクティブユーザー数というのも重要な指標の一つとなっております。実際にアプリを利用してくれているユーザーが、どのくらいいるのかを直接表しているからです。

弊社、アプリ分析ツール「Ape Ape」のデータを見てみると、2020年6月に写真加工アプリである「FaceApp」のアクティブユーザー数が急上昇しています。そこで、さらに写真加工アプリジャンル全体に範囲を広げてデータを深堀してみました。

今回はカメラアプリの最新動向を知りたい方向けに、FaceAppのWAUの変化や写真加工アプリジャンルのMAUランキングなどをAppApeのデータから読み解いていきたいと思います。

App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
※ 下記より、App Apeの説明資料をダウンロードできます。

Note

  • 指標の説明
  • ※MAU(月間アクティブユーザー数):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
  • ※WAU(週間アクティブユーザー数):そのアプリの対象期間における、週間アクティブユーザー数で、週に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
  • ※性別年代比:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、性別×年代でみたときの各世代の割合

FaceAppが、驚異的なアクティブユーザー数成長を見せる

ここでは、アプリのトレンドランキングなどを見ていきます。

▼トレンドランキングにおいて、FaceAppが圧倒的な伸びで1位を獲得

順位アプリ名アクティブユーザー増加率(前月比)
1位FaceApp+1342.1%
2位マイナポイント+193.9%
3位Google サポート サービス+125.3%
4位Pixel Launcher+99.6%
5位Pokémon HOME+96.1%

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • トレンドランキング:DAUやアクティブ率 (アプリ起動率) の上昇 / 下降が直近で大きかったアプリの順位

上記は、2020年6月の月間トレンドランキング(前月と比べ、アクティブユーザー数の増加率が特に高かったアプリのランキング)を表しています。

2位の「マイナポイント」アプリや3位の「Googleサポートサービス」の伸びも高いですが、特に「FaceApp」は2位以上を1ケタ上回るアクティブユーザー数の伸びを見せており、かなり大きく伸長しているのがポイントです。

▼FaceAppのWAU、6月15日の週にユーザー急増

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[WAU(Weekly Active Users):そのアプリの対象期間における、週間アクティブユーザー数で、週に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

上記は、FaceAppの2020年5月4日~7月6日におけるWAU推移を表しています。

2020年5月4日から6月上旬あたりまでは、WAUは横ばいです。しかし驚くべきことに、6月15日の週に一気にユーザーが増加しています。具体的な数で言うと前週比30.9倍にもなっており、グラフを見てもすぐに分かるほどです。

FaceAppアプリがここまで伸びていると、他の写真加工アプリジャンルに属するアプリのトレンドも気になります。そこで次の章からは、写真加工アプリジャンルの利用ランキングなどを解説していきたいと思います。

写真加工アプリジャンルでは、海外ベンダーのアプリが人気

写真加工アプリジャンルのランキングにランクインしているアプリの運営会社を調べると、面白いことが分かりました。

▼写真加工アプリジャンルにランキングを絞ると、韓国や中国など海外のメーカーが目立つ

MAU順位アプリ名開発会社
1位SNOW スノーSNOW, Inc.
2位LINE CameraLINE Corporation
3位FaceAppFaceApp Inc
4位FoodieSNOW, Inc.
5位SODA ソーダSNOW, Inc.
6位UlikeユーライクBytedance Pte. Ltd.
7位B612SNOW, Inc.
8位BeautyPlusMeitu (China) Limited
9位カメラ360PinGuo Inc.
10位FiuFiuBytedance Pte. Ltd.

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

上記は、2020年6月の写真加工アプリに絞ってランキングを出しています(データはOS合算)。

すると上位10個の内、韓国の企業「SNOW, Inc」が提供しているアプリが4つもランクインしているのが分かりました。SNOW, Incはもともと、写真加工アプリジャンルでは有名な会社です。

また中国企業「Bytedance Pte. Ltd.」製のアプリも、2つランクインしています。Bytedance Pte. Ltd.は人気急上昇のSNS「TikTok」を運営しており、TikTokにおいても動画の加工機能に定評があります。

さらに残りのアプリについても、下記のようにいずれも海外のメーカーが運営しています。

  • 3位のFaceAppは、ロシアのFaceApp Inc
  • 8位のBeautyPlusは、中国のMeitu (China) Limited
  • 9位のカメラ360は、中国のPinGuo Inc.

LINEカメラはSNOWのグループアプリでもあり、機能が共通している部分もある

2位の「LINEカメラ」についてですが、これは「LINE Corporation(LINE株式会社)」のアプリです。LINE Corporationは日本企業なので、「日本製のアプリではないか」と思う方もいるはずです。

確かにそうですが、純粋な日本の企業かと聞かれればそうではありません。なぜならLINE Corporationは、韓国企業の「NAVER」の子会社だからです(※1)。

NAVERは韓国以外にも法人を立ち上げ、インターネット事業やオンラインゲーム事業などで成長を遂げてきた企業です。そしてSNOW, Incも、NAVERの子会社の一つになります(※1)。

つまりLINE CorporationとSNOW, Incはネイバーを通して繋がりがありことがわかります。
実際ネイバーとLINEはグループ企業として、SNOW, Incに対して過去出資を行いました(※2)。

※1:LINE、自撮りアプリの「SNOW」に出資
※2:【コーポレート】Snow Corporationへの出資に関するお知らせ

またLINEカメラの機能を確認してみると、下記のように多くの共通点があり、女性向けであるという点も共通しています。

  • ARエフェクト機能で、表情にARの表現を重ねて顔の加工ができる
  • ビューティー機能で顔の線などを加工してきれいに見せられる
  • スタンプを使っていろいろな加工が楽しめる

※上記機能引用元:LINEアプリにSNOWっぽいカメラ機能、LIVE機能も搭載へ

グループ企業同士、ノウハウを共有し合っている部分もあるのではないでしょうか。

FaceAppのみ他の人気写真加工アプリと男女比が違う、コンセプトの違いが影響か

アプリ名男女比
SNOW スノー20:80
LINE Camera16:84
FaceApp64:36
Foodie19:81
SODA ソーダ17:83
Ulikeユーライク13:87
B61220:80
BeautyPlus14:86
カメラ36016:84
FiuFiu9:91

上記は、それぞれ各人気写真加工アプリの男女ユーザー比と、FaceAppの性別年代比を表しています。

1位のSNOWアプリを含め、上位10個の内9個のアプリは男女比が「男:女=2割以下:8割以上」となっています。しかしFaceAppだけは、「男:女=64:36(16:9)」と男女比が逆転しているのがポイントです。

▼FaceAppの性別年代比

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[性年代比率:そのアプリの対象期間における月間アクティブユーザーのうち、性別×年代でみたときの各世代の割合]

次にFaceAppの性別年代比を見てみると、ユーザーボリュームの順位は、1位が20代男性、2位が20代女性、3位が30代男性となっています。
さらに年代別にユーザーボリュームを見ていくと、どの年代でも男性が女性を上回っているのが分かりました。

従来加工アプリは、女性ユーザーが多いジャンルでした。いわゆるプリクラのように、美肌効果があったり、かわいいパーツを付けたりしてオリジナルの写真を作るツールだを多かったですが、FaceAppは、少し毛色が違います。

FaceAppの場合は「女性になり老化してみる」といったように、自分の性別や年代などを自由に加工できるというのがコンセプトになっています。
「自分の顔で、よい意味で自分らしく遊べるツール」として、男性に大きな支持を得られたのかもしれません。

FaceAppのように加工アプリにAIが活用されたりと、加工の技術は年々進化しています。次にヒットするアプリのターゲット層や新機能に注目し、その理由やユーザーの声などをデータ収集することが重要になりそうです。

まとめ

今回はFaceAppのWAUの変化や写真加工アプリジャンルのMAUランキングなどを、データから分析してきました。

FaceAppが、トレンドのアプリとして人気が急上昇しているのが分かりました。さらに写真加工アプリジャンルだけのランキングを見ると、FaceAppだけ男性ユーザーのほうが女性ユーザーより多い結果になったのもポイントです。

これからもFaceAppの動向を計測すると、新しい写真加工アプリのトレンドがつかめるかもしれません。さらにFaceAppや写真加工アプリなどについて詳しいデータが知りたい方は、下記からぜひAppApeの無料版をお試しください。

App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
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