
新型コロナウイルスが発端となった外出自粛は、自宅でも他人とコミュニケーションが取れて、トレンドの情報収集もできるSNSの利用を促しています。特に「インスタグラム(Instagram)」は、写真や動画コンテンツの共有を中心にしたSNSとして他のSNSにはない機能をユーザーへ提供し、シェアを伸ばしてきました。
「コロナ禍で新たなマーケティング戦略が求められている中、インスタグラムを利用した施策を考えたい」という方も多いのではないでしょうか。インスタグラムでうまくエンゲージメント(「いいね」やフォロワー獲得など)を得るためには、時間帯や曜日など投稿のタイミングをきちんと図るのが一つポイントです。
今回はSNS、特にインスタグラムを活用してマーケティングを成功させたい方に向けて、アプリ分析ツール「App Ape」に蓄積されている日本国内のインスタグラムアプリの利用データを読み解き、いいねなどが増える一番最適な投稿時間帯を明らかにします。
Note
- [指標の説明]
- ※MAU=月間アクティブユーザー数
- ※HAU=時間帯別アクティブユーザー数
App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
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ツイッターと同じようにインスタグラムのMAUは順調に成長、コロナ禍以前から長期的に増加している
Note
- データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
- MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数
上記画像は、2019年6月のinstagramのMAU値を100として、2019年6月から2020年6月の間における、インスタグラム(Instagram)、ツイッター(Twitter)、フェイスブック(Facebook)の月間アクティブユーザー数の推移を表しています。
グラフから、わかったことが2つあります。
- Facebookは成長が横ばいだが、ツイッターとインスタグラムは順調に成長
- コロナ禍以前から、ツイッターとインスタグラムはMAUが増え続けている
今回比較した3大SNSの中で、インスタグラムは最も後発のSNSです。それにもかかわらず同じ企業グループのSNSであるフェイスブックを抜き、ツイッターを追い上げる勢いで成長しているのがポイントです。
またツイッターもインスタグラムも、長期的に確実に成長しています。コロナの影響が出始めた2020年2月以降だけでなく、それ以前の期間でも順調な伸びを記録しています。特にインスタグラムはこの勢いのまま伸びると、ツイッターを超えていくかもしれません。
最新版!投稿する狙い目はこの時間帯

[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]
上記画像は、2020年6月におけるインスタグラムの時間帯アクティブ率(曜日別、時間帯別にアプリを1回以上起動したアプリ所持ユーザー割合を計測し、月間平均値で表示)をヒートマップで可視化しています。濃い赤色であるほどアクティブな時間帯、濃い緑色であるほど非アクティブな時間帯となります。
▼出勤・通学時間帯にインスタグラムをチェックする人が多い、コロナ禍でもそれは変わらず
朝の時間帯を見ると、6~9時に掛けてインスタグラムのHAUが伸びているのが分かります。
この時間帯は、一般的な通勤・通学の時間帯に該当します。
- 学校や会社で、始業前にトレンド情報などのチェックを行う
- 学校や会社への移動中に、タイムラインの投稿などを確認する
といった方が多いようです。
ちなみに1年前に取ったデータでも、同じ傾向がみられました。現在はコロナ禍であり去年と事情が大きく異なりますが、「リモートワークやオンライン授業を活用して在宅していてもルーティーンは変わらず、以前と同じように朝にインスタグラムをチェックする方も多い」といった要素により結果的に似たようなデータが得られていると推測されます。
土曜日と日曜日は平日と比較して朝の伸びが若干緩やかですが、9時以降も高いアクティブ率を維持しています。時間がある分、朝から継続してインスタグラムを確認する方が多いのかもしれません。
▼12~13時ごろにアクティブ率が上昇
続けて見てみると、12~13時ごろにアクティブ率が急上昇しているのが確認できます。
この時間帯は、ちょうど多くの方が昼食を取るタイミングです。昼食を食べながらスマホを操作し、インスタグラムの最新情報などをチェックしている方が多いのでしょう。
土・日も12~13時の間アクティブ率が高まっていますが、それ以降の時間帯もそれなりのアクティブ率を維持しています。やはり時間がある分、長時間インスタグラムを楽しむ方が多いようです。
▼16時以降からHAUが10%を超える、20~22時ごろが一番のピーク
16時ごろから、HAUが10%を超えてきます。そして徐々にアクティブ率は増加し、20~22時ごろにアクティブ率が約14%を越えるピークタイムになるようです。22時以降は、アクティブ率が下がっていきます。
やはりゴールデンタイムは、テレビに限らずインスタグラムも利用されやすくなるようです。
2019年度のMAUデータと比較、違いはどこにある?

[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]
上記画像は、2019年6月と2020年6月のインスタグラムの時間帯アクティブ率を並べたものです。
1年前より、2020年6月のほうが全体的にHAUが高いことが分かります。また、2020年6月の平日6~7時に掛けての時間帯は、他の時間帯に比べると、アクティブ率が高くなっていますが、2019年と比較すると若干の減少傾向にあります。
テレワークの普及により、通勤時間がなくなったことが背景にあると考えられます。
成長性を考えると、今後も同じような流れでアクティブ率が増加していくと予想されます。
インスタグラム投稿に最もおすすめの時間帯は(まとめ)
今回はアプリ分析ツール「App Ape」の利用データを読み解き、いいねなどが増える一番最適な投稿時間帯を分析してきました。
今までのデータをもとに投稿に最もおすすめの時間帯をまとめると、
- 朝に投稿内容をチェックする人にリーチできる6~8時
- 昼食のタイミングでゆったり情報を提供できる12~13時
- ゴールデンタイムであり、1日の中で最もHAUが高い20~22時
といったようになるでしょう。
リモートワークの影響で時間が取れやすくなった方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的に上記で提示した時間帯は(12~13時を除く)、就業時間帯外になるはずです。
Instagramの自動投稿ツール名を活用して、最適な時間帯に最適な投稿が打てるようにしてみましょう。
またインスタグラムでは時間帯以外にも、
- ユーザーの興味を引く画像コンテンツなどを用意できているか
- ハッシュタグを適切に付けているか
- プロフィールが充実しているか
など複数の要因がエンゲージメントにかかわってきます。
時間帯だけでなくまんべんなく重要なポイントを押さえてプロモーションができるかが、インスタグラムマーケティングの成功のカギを握ります。
他のアプリの時間帯ごとのアクティブユーザーなど、詳しいデータを知りたい方は、お気軽にこちらからApp Apeの無料版をお試しください。
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