【VODアプリ調査】いま、TVerがあつい!ユーザー数の変化や視聴時間の傾向

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映画やドラマ、アニメなどの映像コンテンツがいつでもどこでも楽しめる「VOD(ビデオオンデマンド)」。基本的には月額の定額制となっていますが、VODサービスによっては無料で視聴できるコンテンツもあり、幅広いジャンルの動画が視聴できます。

新型コロナウイルスの影響で在宅時間が長くなったことで、VODアプリを使って自宅で動画を楽しむユーザーが増えています。また、コロナ禍で中断していたドラマの撮影が再開し、4月放送予定だったドラマが6月後半から始まり出しています。新型コロナウイルスはVODアプリの動向にどのような影響を与えたのでしょうか。

この記事では、アプリ分析ツールApp Apeに蓄積する主要VODアプリの所持ユーザー数と月間アクティブユーザー数(MAU)のデータから、ここ1年におけるVODアプリのユーザー数の変化や動向を探っていきます。さらに、時間帯別の利用者数の推移から、ここ最近の視聴時間の傾向や市場動向を明らかにします。

VODアプリの市場や最新の市場動向を知りたいマーケターの方はぜひ参考になさってください。

▼過去のVOD市場調査レポートはこちら

ユーザー増加傾向にあるVODアプリ、TVerの伸び率に注目

2019年6月から2020年6月におけるVODアプリの所持ユーザー数と月間アクティブユーザー数の推移は以下のとおりです。なお、VODアプリはAmazonプライム・ビデオ、TVer(ティーバー)、ABEMA(アベマ)、GYAO!、Netflix、Huluの主要6アプリを調査し、すべての性別・年代を対象としています。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[所持ユーザー数:そのアプリの対象期間において、対象のアプリを月末時点で所持しているユーザーの数]

所持ユーザー数の推移を見ると、どのアプリも比較的成長傾向にあり、この1年で所持ユーザーが増えているようです。特にコロナ禍にあった2020年1月以降の伸びが大きくなっており、コロナによる外出自粛やイベントの中止などで在宅時間が増えたことが影響していると考えられます。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

月間アクティブユーザー数の推移を見ると、伸び続けていたAmazonプライム・ビデオを筆頭に6月のユーザー数は若干落ち込んだものの、ここ1年のデータでは依然高い水準を保っています。なお、Amazonプライム・ビデオの6月のMAUは、前月比0.923倍(-7.7%減少)となりました。

しかし、その中でTVerだけが増加しているのが注目すべきところであり、6月のMAUは前月比1.057倍(+5.7%増加)でした。所持ユーザー数も伸びていることから、TVerの利用者が増加し、アプリに定着していることがわかります。

ドラマ配信が中心のTVer・Hulu、6月に入って女性ユーザーが増加

2019年6月から2020年6月における女性ユーザーの月間アクティブユーザー数の推移は以下のとおりです。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

ほとんどのアプリが6月に入りユーザー数が減少傾向にある中、地上波のドラマ配信が中心のサービスであるTVer・Huluだけが、6月に入ってユーザー数を伸ばしています。特に、TVerについては、Amazonプライム・ビデオに追いつく勢いです。6月のMAUは、TVerは前月比+8.14%増加、Huluは前月比+2.19%増加していました。

TVerとHuluのMAUが6月に入って増えた要因は、新型コロナウイルスの影響で自粛していたドラマの撮影が再開し、4月に放送予定だった注目のドラマが6月後半から始まったからでしょう。放送開始と同時に、TVerやHuluでの動画配信がスタートしています。

●6月後半から放送開始した注目ドラマ

ドラマタイトル初回放送日初回視聴率
「BG〜身辺警護人〜」6月18日17.0%
「私の家政夫ナギサさん」7月7日14.2%
「MIU404」6月26日13.1%

※初回視聴率 引用元

女性はドラマ配信サービスのターゲットといえます。特にTVerの見逃し配信は、ドラマの放送日から1週間は無料で視聴できるため、伸び率が大きくなったのだと考えられます。

また、6月に入り自粛が緩和されたことで、会社に通勤する人が増加しました。昨今、外で働く女性が増える中で、ドラマの視聴はリアルタイムではなく録画で観る人が多くなっていることがTVerのユーザー増加につながったのだと考えられます。
さらに、学校の登校が解禁となり、子育てをしている主婦層は以前よりも自分の時間を多く確保できるようになりました。家事の合間に見逃したドラマをTVerで見ていることが想像できます。

参考:PR TIMES 『ライフスタイルが多様化する現代女性のテレビ視聴傾向が明らかに!』

TVerの時間帯別ユーザー数から見えてくる視聴時間の傾向

2020年4月、5月、6月におけるTVerの時間帯別アクティブユーザー数(HAU)の推移は以下のとおりです。

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

全体的に、TVerのユーザー数が増加していることがわかります。
また、TVerの時間帯別アクティブユーザー数の推移を月ごとに見比べると、4月は比較的ユーザー数の波がゆるやかになっています。20時と21時に大きな山がきていますが、5月や6月と比べ、ピークの時間がくっきりしているわけではありません。一方で、5月と6月は時間帯に大きな特徴が出ていることがわかりました。

5月は17時に一度ピークがありましたが、6月になるとその前後の時間帯の利用も増えているため、波がなくなっています。5月と6月の16時、17時、18時のユーザー数を比較すると、いずれも6月のユーザー数が多くなっており、それぞれおよそ1.16倍、1.09倍、1.32倍の増加が見られました。

また、6月は夜にかけてユーザー数が増加しており、ピーク時(20時)のアクティブユーザー数は4月、5月のユーザー数よりも大幅に増加しました。4月の20時時点と比較するとおよそ1.14倍、5月の20時時点と比較するとおよそ1.2倍の増加となっており、ここ最近では20時にTVerを視聴するユーザーが多いようです。

まとめ

主要VODアプリの所持ユーザー数とアクティブユーザー数は、2019年6月から2020年6月までの1年間でどちらも増加傾向にあります。6月に入り、月間アクティブユーザー数に若干の落ち込みが見られましたが、今回調査したアプリの中ではTVerだけがユーザー数を増やしています。

また、女性ユーザーに絞ってMAUの推移を見てみると、6月にTVerやHuluといったドラマを中心に配信するVODアプリのユーザー数が増加しています。これは、新型コロナウイルスの影響で延期していたドラマの放送が開始され、ドラマ好きの女性が見逃し配信などでチェックしていることが要因だと考えられます。
さらに、自粛の緩和によって外で働く女性が増えたことで、リアルタイムではなく録画でドラマを視聴するユーザーが増加したのだと想像できます。

TVerの利用者数を時間帯別に比較すると、4月はくっきりとしたピークがなくゆるやかな一方、5月と6月は時間帯に特徴が見られました。特に6月は20時に大きなピークがきており、前月のユーザー数よりも大幅に増加しています。

今回の記事では、VODアプリの利用動向について考察してきました。
こちらの記事内で使用したアプリの利用データは、アプリ分析ツールApp Apeで見られるデータです。
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