Microsoft Teams、Google Classroomの10代ユーザー増加|オンライン授業の影響をアプリデータからみる

0 SHARES

新型コロナウイルスの感染拡大により、教育機関も従来の対面でのコミュニケーションから、オンラインへシフトせざるを得ない状況になっています。多くの高校生や大学生がオンラインの授業に移行して、休校中の間にも授業を続けている様子が、ニュースやSNSからも見て取れます。

そしてこのオンライン授業において要になるのが、オンラインコミュニケーションアプリです。コロナウイルスで各アプリにどのような変化が起きたのか、データから読み解くことで、現在の教育がどのように変容しているのかを理解するきっかけとなるでしょう。

今回は教育系アプリやオンラインコミュニケーションアプリのマーケター向けに、アプリ分析プラットフォーム「App Ape」のデータをもとにしてオンラインコミュニケーションアプリの成長傾向や年代比率などを分析していきます。

Note

  • 指標の説明
  • ※MAU=月間アクティブユーザー数
  • ※DAU=日間アクティブユーザー数
  • ※HAU=時間帯別アクティブユーザー数
  • ※年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、年代別でみたときの割合

App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
※ 無料版登録で、主要アプリの利用データ・アプリの各種ランキングを、すぐにご覧になれます。

オンライン授業で使われている代表4アプリを比較

ここからはオンライン授業でよく使われている、

  • ZOOM Cloud Meetings(ZOOMアプリ)
  • Google Classroom
  • Google Meet
  • Microsoft Teams

以上4つのアプリをデータで比較していきます。

▼緊急事態宣言下で、オンラインコミュニケーションアプリのMAUが増加

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

上記は、2019年7月~2020年7月におけるオンラインコミュニケーションアプリ4つのMAU推移を表しています。

2月末の小中高休校の表明、3月の外出自粛要請、4月の全国に対する緊急事態宣言が発表され、3月以降のMAUがどのアプリも伸びています。
また、4月の学期初めと緊急事態宣言により、オンライン授業が一気に開始され、利用者の増加に拍車がかかったことが見て取れます。

特にZOOMアプリの2020年3〜5月のMAUの伸びは、他の3アプリと比較しても大きくなっており、2020年2月と5月のMAUを比較すると26.2倍と大きく成長していました。
学生のオンライン授業だけでなく、ビジネスにおいてのリモートワークにも利用されていたことが推測されます。

▼4アプリインストール数も増加、やはりZOOMアプリは強い

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[インストール数:アプリの月間インストール数の推移。当該月において、アプリを端末にインストールしたユーザー数を表示。]

上記は、2020年3〜5月における4アプリの日間のインストールユーザー数を比較しています。

インストール数においても、2020年4月~5月が特に伸びが大きいのが分かります。授業やビジネスで導入が決定したのに合わせて、アプリを入れる新規ユーザーが増えたと推測が可能です。

またZOOMアプリのインストール数は、MAUと同じく大きくなっているのもポイントです。

▼10代ではZOOMアプリと、Google Classroomの利用が急増

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

上記は、10代に絞って出したオンライン授業に関係するアプリ4つの2019年7月~2020年7月におけるMAU数推移を表しています。

結果としては、ZOOMアプリとGoogle Classroomの利用者が2020年4月~5月に急増しているのが分かります。特に伸びの大きかった2020年3月〜5月でMAUの伸び率が、ZOOMアプリは15.9倍、Google Classroomは5倍となっています。
また、10代の場合Google ClassroomもZOOMアプリに追いつくほどのMAUの伸びを見せているのが特徴です。

▼Google Classroomアプリ

[Google Playより引用]

Google Classroomは、課題の出題や採点といった作業をインターネット上で効率化するために作成されたツールです。最初から学生をターゲットとしており、伸び率が高いことにもうなずけます。

2020年2月27日には全国的に休校が命じられ、学校で授業ができない状況になりました。そこで対応が早い学校は2020年4月、また多くの学校では2020年5月からオンラインでの授業再開を行っています。それに合わせて、Google Classroomの利用者も伸びているのが分かります。

2020年5月25日には全国で緊急事態宣言が解除され、6月以降から徐々に中学・高校・大学などで通学が始まりました。しかし、Google Classroomの利用は通学再開以降も順調に伸び続けています。

特に大学生は秋からも授業がオンラインになるケースが多く、今後のGoogle Classroomアプリの成長に期待できそうです。
※参考:都内の大学 後期もオンライン授業広がる 新型コロナ感染拡大で

4アプリの年齢別利用率は異なる

次に、主要オンラインコミュニケーションアプリ4つの年代比率を見ていきましょう。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)を年代別でみたときの割合]

各アプリの年代比の特徴を簡単にまとめました。

▼ZOOM

20代が38.8%と、各年代の中で利用率が一番高い。30代・40代など、サラリーマンが多い世代でも一定数の利用がある。
50代の利用率が最も低いが、他3アプリと比べると一番多く利用されていることから、ビジネスシーンでの活用が多いことがわかる。

▼Google Classroom

10・20代の利用が多い。30代以上のユーザーが一定数いるのは、まだスマホを持っていない小中学生が親のスマホで授業を受けていたり、教師がスマホで管理するなどの理由が考えられる。

▼Google Meet

20代の利用が、圧倒的に多い。若年層の利用が多いという点ではGoogle Classroomと似ているが、Google Meetは20代を中心に利用されており、大学生の利用があることが考えられる。
Google Classroomと違い、ビジネスで利用しているユーザーも多いのが原因か。

▼Microsoft Teams

30〜50代にも一定の利用ユーザーがいることから、ZOOM同様にビジネスユーザーに定着していることがわかる。

Google ClassroomとMicrosoft Teamsの利用される時間帯の違いは?

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

上記画像は、若年層の利用が多いGoogle ClassroomとMicrosoft Teamsの2020年7月における時間帯別アクティブ率(曜日別、時間帯別にアプリを1回以上起動したアプリ所持ユーザー割合を計測し、月間平均値で表示)をヒートマップで可視化しています。濃い赤色であるほどアクティブな時間帯、濃い青色であるほど非アクティブな時間帯となります。
※Google MeetはApp Apeで保有するデータが不十分なため掲載なし。

Google Classroomは、朝7時〜8時台と、夕方16時〜17時台の利用が多くなっています。課題の提出や1日の授業予定の確認なども行えるため、早朝や夕方の時間帯の利用が活発になっているのではないでしょうか。
また、課題提出、予定の確認機能という特性から、平日のデイタイム以降の夜の時間帯でも比較的利用が多いことがわかります。

一方Microsoft Teamsの場合は、8時~17時ごろの利用が中心となっていることがわかります。チャットやオンラインでのコミュニケーションを中心とした機能のため、平日のデイタイムの利用と、夜の時間帯ではアクティブ率の濃淡がはっきりしていることが特徴です。

またビジネスでも広く利用されていることが、より濃淡をはっきりとさせている要因ではないかと考えられます。

まとめ

今回はアプリ分析プラットフォーム「App Ape」のデータをもとにして、オンライン授業に使われているアプリの成長傾向や年代比率などを分析してきました。
ZOOMアプリのMAUやインストール数伸びは、コロナウイルスと大きな関連性がありました。10代では、Google Classroomの利用が特に伸びているようです。

「withコロナ時代」という新しい価値観が押し寄せる中、将来的にもオンライン授業やリモートワークは継続されることが予想されます。
オンラインを介した人々の新たなコミュニケーション手法は、今まさに始まったばかりといえるでしょう。今後、新たな文化として根付いて行くことが予想されるオンラインコミュニケーションに、今後も注目していきたいと思います。

さらに詳細なデータが知りたい方は、下記からApp Apeの無料版を登録して使ってみましょう。

App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
※ 下記より、App Apeの説明資料をダウンロードできます。

App Apeではアプリに関する様々なデータを毎日更新しています。

App Apeは、アプリのさまざまな利用データから、マーケティング施策や今後の戦略のヒントを見つけ出すSaaSツールです。無料登録で、下記のデータをPCやスマホからいつでもご確認いただけます。

  • アクティブユーザー数のランキング
  • 急成長しているアプリがわかるトレンドランキング
  • 主要SNSアプリの利用時間帯や性別年代比
  • 各アプリのストア情報のサマリー など


アプリの最新動向や市場の傾向を知りたい方におすすめです。
まずは、こちらから無料版でApp Apeをご利用ください。

アプリ市場の動向をメールでお知らせ

最新の市場動向をまとめたレポートや最新記事、App Apeイベント情報をお届けします。ぜひご登録ください。