データから見えたフードデリバリーの急成長と内食アプリの定着|コロナ禍での飲食系アプリの動向

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新型コロナウイルスの感染拡大によって、生活様式が大きく変わりつつあります。日本では2020年4〜5月の緊急事態宣言を経て、外出の自粛を呼びかけられた結果、飲食店での外食の機会が減少してデリバリーやテイクアウトを利用する頻度が上がったのではないでしょうか。

アプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」で蓄積しているアプリの実利用データから、2019年7月〜2020年7月までの一年間でデリバリーやテイクアウトなどの飲食系アプリの利用にどのような変化があったのか、その動向をまとめました。

コロナ禍でも自宅で過ごす時間を楽しむ方法の一つであり、生活から切っても切り離せない食事にまつわるライフスタイルについて、最新のアプリデータを確認していきましょう。

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コロナ禍の生活に影響を与えるトピックスは、3〜5月に集中

今回は飲食系のアプリを分析するにあたって、外食時に飲食店で用いる「外食アプリ」、飲食店から食事をテイクアウトする際に用いる「テイクアウトアプリ」、自宅にいて飲食店の調理済みの食事が配送されるサービス「デリバリーアプリ」、調達した食材を使って自宅で調理する「内食アプリ」の4つのカテゴリに分類しました。

次にそれぞれのカテゴリにおける月間アクティブユーザー数(MAU)について、2019年7月から2020年7月までの一年間のデータをもとに、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた変化を紐解いていきます。

ここに、日本における生活に影響を与えたトピックスを時系列でまとめました。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う自粛要請以前、4月7日以降の緊急事態宣言下、5月14日の緊急事態宣言解除後の3つの出来事にフォーカスし、アプリの利用動向における変化を見ていきましょう。

外食アプリはコロナ禍により微減したものの、復活傾向

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

まずは外食アプリの傾向を見ていきます。主要な外食アプリとして、丸亀製麺、ケンタッキーフライドチキン公式アプリ、すかいらーくアプリの3種類におけるMAUの変化をまとめました。

この一年間の変化を見てみると、2020年7月のMAUは前年同月比でマイナス2.9%と、あまり大きな変化は見られません。2020年4〜5月にかけては新型コロナウイルスの影響で外出できなくなったため、多少ユーザー数が減少したものの、6月以降はすぐに回復しています。

さらにコロナ禍の前後におけるMAUの回復度合いを見てみると、最もMAUが下がった2020年5月と直近の2020年7月を比較してみると、+12.9%になりました。コロナ禍によってライフスタイルの変化があっても、外食の需要が徐々に復活していることがうかがえます。

テイクアウトアプリはコロナ禍により微減するも、今後の変動に注目

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

続いてテイクアウトアプリの傾向を見ていきましょう。今回はマクドナルド、すき家公式アプリ、Potluck、O:der、Picksの5種類のアプリにおけるMAUの変動をまとめました。

2019年7月から2020年7月まで基本的には横ばいですが、コロナ禍の影響で2020年3月以降若干減少の傾向にあります。たとえば外出の自粛が求められていなかった2020年1月と、緊急事態宣言が発表された4月のデータを比べてみると、1月に比べて4月はマイナス7.2%と微減しました。テイクアウトの場合、店内飲食を伴わなくても外出が必要になることが要因と考えられます。

その後2020年7月に入ってから、2020年2月ぶりに増加傾向になりました。少しずつ外出が復活しつつある今、飲食店での外食以外の選択肢として今後もテイクアウトの傾向を注目しましょう。

デリバリーアプリは前月比で+150%以上と、最も急成長を確認

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

続いて、コロナ禍において注目が集まったデリバリーアプリの傾向を見ていきます。今回はUber Eats、出前館、楽天デリバリーの3種類のアプリにおけるMAUの変化をまとめました。

これまで見てきた外食アプリ、テイクアウトアプリと比べても抜きん出て成長が目立つのがデリバリーアプリです。コロナ禍によってユーザー数が急増し、特に緊急事態宣言が発表された2020年4月には前月比で+151.7%とユーザー数を大きく伸ばしています。これまでデリバリーを使ったことがない人が一気に登録した結果と言えるでしょう。

5月に緊急事態宣言が解除された後、6月には若干ユーザー数が減少したものの、7月に入ってからまた増加しています。これは新型コロナウイルスの感染拡大がおさまらないことに加えて、梅雨が明けた後の猛暑が影響しているのかもしれません。2020年7月のMAUは、前年同月比で+161.5%と大きく増加しています。

▼2020年1月 デリバリーアプリ性年代比率

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[性年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、性別×年代でみたときの各世代の割合]

▼2020年7月 デリバリーアプリ性年代比率

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[性年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、性別×年代でみたときの各世代の割合]

コロナ禍によるMAUの変化が大きかったデリバリーアプリについて、2020年1月と7月のユーザーの性別年代比をグラフにまとめました。

コロナ禍によってさまざまな規模の飲食店が登録し、加盟店数を増やしたUber Eatsは、男女ともに10・20代のユーザーが増加していることが分かります。気軽に食べれるチェーン店のラインナップが揃っている出前館は、20〜40代の男性が増加しました。

楽天ポイントを貯められてキャンペーンも多い楽天デリバリーは、1月時点では20〜30代の女性と40代男性が多く、7月は20〜30代の男性と40代女性が増加しています。このグラフから、コロナ禍によってターゲットの幅が広がっただけでなく、メインターゲットが大きく変化したことが分かりました。

自粛期間中にユーザー数を伸ばした内食アプリにユーザーが定着

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

最後に、自宅で自炊する際に活用する内食アプリの動向を見てみましょう。今回はレシピアプリとして活用されているクックパッド、クラシル、DELISH KITCHENの3種類のアプリにおける、MAUの推移をまとめました。

全体の傾向として、2020年1月までは大きな変動がなく横ばいが続いています。その後コロナ禍で2020年3月からユーザー数を増やし始め、MAUのピークは緊急事態宣言の解除が発表された2020年5月となりました。5月は1月時点と比べて+9.1%増加しています。緊急事態宣言が実際に解除された後のMAUは減少傾向にあるものの、減少の度合いは徐々にゆるやかになっているようです。

ここで、自宅で自炊して内食を始めた人がその後どの程度定着したのかを見るために、月間平均DAU(日間アクティブユーザー数)のグラフを見てみましょう。

▼内食アプリ 月ごとの日間平均利用者数(平日)

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • DAU(Daily Active Users):そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

▼内食アプリ 月ごとの日間平均利用者数(休日)

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • DAU(Daily Active Users):そのアプリの対象期間における、日間アクティブユーザー数であり、1日に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

上が平日、下が休日のグラフです。平日の利用は、緊急事態宣言解除後の6月以降、自粛以前と同程度のユーザー数になっています。

一方の休日における利用状況を見てみると、緊急事態宣言後の6月以降の利用は減っているものの、新型コロナウイルスの流行が確認されていなかった1月以前のデータを比較すると、ユーザー数が減少していないことが分かります。特に2020年1月と7月のDAUを比較すると、+13.5%と大きく成長しました。

これらの背景には、6月に入ってから企業によっては通勤・通学が再開したり、緊急事態宣言期間中よりも業務が忙しくなったりして、平日に自炊に時間を割けなくなっている可能性があります。

しかし自粛が明けた後も、休日には自宅で料理をしようと考える人が一定数増えていると分かりました。このことから、自粛期間中の自炊を通じて料理の楽しさに気づいた人が、6月以降も離脱せずにアプリに定着していると考えられます。

ライフスタイルの変化がダイレクトに表れる飲食系アプリに要注目

刻々と変化する新型コロナウイルスの感染状況により、居住する地域や働き方、オフィスなどのライフスタイルを構成するさまざまな要素をあらためて見直す人が増加しています。そのなかでもユーザーの生活に対する思考の変化が如実に表れるのが食事だと言えるでしょう。今後も飲食系アプリの動向から目が離せません。

変動が続く可能性が高い飲食系アプリのデータや、他の期間におけるアクティブユーザー数を知りたい方は、以下からぜひアプリ分析ツール「App Ape」の無料版をお試しください。

App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
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