コロナ禍で、アプリユーザーの利用時間帯は変化したのか?自粛前後でデータを比較

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2020年現在、幅広い世代に浸透するスマートフォン。新型コロナウイルスの流行で人々の生活様式が大きく変わったことで、スマートフォン(スマホ)アプリの利用時間にも変化が生じていたことがわかりました。

この記事では、アプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」で蓄積するデータを読み解き、コロナ禍でのアプリ利用の変化を探っていきます。

具体的には、コロナ流行前の1月、自粛期間中の4月、自粛解除後の7月における月間利用者数(MAU)上位200アプリの時間帯別利用者数(HAU)の推移を見ていき、コロナ禍でアプリユーザー数がどのように変化したのか分析します。

さらに、主要カテゴリのHAUを月間ベースで抽出し、コロナ禍で利用の変化が特に大きかったカテゴリを明らかにします。

アプリトレンドや市場動向を知りたいビジネスマンの方は必見の内容となっていますので、ぜひ参考になさってください。

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コロナ前後でアプリユーザー数を比較、自粛中の4月にHAUが増加

まずは、全カテゴリのアプリを対象としたMAU上位200アプリにおいて、2020年1月、4月、7月のHAUがどう変化したのか見ていきましょう。

下のグラフは、MAU上位200アプリの月間平均HAUの推移を記録したもので、青がコロナ流行前の1月、赤が自粛期間中の4月、緑が自粛解除後の7月を表しています。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

月間平均HAUの推移を見てみると、朝9時〜22時までのすべての時間において、自粛期間中だった4月のHAUが多いことがわかりました。特に利用が多かった4月の12時台のHAUを1月と比較すると、+7.3%増となっています。

▼4月・7月 月間平均HAUの変化率(時間帯別に1月と比較)

下の表は、4月と7月のHAUを時間帯別に1月と比較し、まとめたものです。青になるにつれて減少傾向になり、赤になるにつれて増加傾向になっています。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

▼4月(1月比)のHAU

4月に10%以上の伸びを確認できたのは、明け方の3〜5時と昼過ぎの13〜14時でした。
一方、夜中の23〜0時の利用は減少しています。
早朝と昼過ぎにHAUが伸びたのは、コロナ自粛により在宅時間が増えたことが影響していると考えられます。

▼7月(1月比)のHAU

7月に10%以上の伸びが確認できたのは、4〜6時の早朝のみでした。
一方、夜中の23〜1時の利用は減少しています。
自粛期間が終わり徐々に日常が戻ってきたことで、4月のように昼過ぎに利用が大きく増加することはなくなったのだと考えられます。

また、4月、7月ともに日中のHAUが全体的に伸びていることから、日中にアプリを開く人が1月よりも増えていることが推測できます。
次の章からは、「エンタメ」「コミック」「動画プレイヤー&エディタ」の各カテゴリにおける月間平均HAUの変化を見ていきます。

【エンタメ】4月の平均HAUは全時間帯で増加

下のグラフは、エンタメカテゴリのMAU上位20アプリにおける月間平均HAUの推移を表したものです。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

エンタメカテゴリの月間平均HAUの推移を見てみると、夜中の1〜3時と、9〜21時までの時間帯で4月のHAUが最も多くなっています。

【コミック】全体的に7月のHAUが増加、朝と夜に大きな波

下のグラフは、コミックカテゴリのMAU上位20アプリにおける月間平均HAUの推移を表したものです。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

月間平均HAUの推移を見てみると、どのカテゴリも4月の利用が伸びている中で、コミックカテゴリは7月の利用が全体的に多いのが特徴的です。午前10〜11時を除くすべての時間帯で、7月のHAUが1月、4月のHAUを上回っています。
全体的に上回っているのは、7月のMAU1位のLINEマンガと2位のピッコマがアプリ内で使用できるコインの配布キャンペーンを開催していたことが、要因の一つと考えられます。

【7月も開催!!】発売当日の新刊購入で100マンガコイン還元キャンペーンーーLINEマンガ 公式ブログ
ピッコマ、本日7月6日よりアプリを新規ダウンロードで最大500コインがもらえるキャンペーンを開催ーーピッコマ公式サイト

特にユーザー増加の波があったのは朝と夜の2回で、この時間帯にユーザー数が大きく伸びていることがわかります。自粛が明けたことで、朝の通勤・通学時間や夜の帰宅時間に、コミックカテゴリのスマホアプリを利用するユーザーが増加したのだと推測できます。

【動画プレイヤー&エディタ】自粛期間中の4月にHAUが大きく増加

下のグラフは、動画プレイヤー&エディタカテゴリのMAU上位20アプリにおける月間平均HAUの推移を表したものです。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

動画プレイヤー&エディタカテゴリの月間平均HAUの推移を見てみると、4月の日中の時間帯でHAUが大きく伸びていることがわかります。特にHAUが伸びたのは昼の13時で、1月と比較すると+28.0%増となりました。

動画プレーヤーのグラフの部分は、4月の昼間にHAUが伸び、1月・7月と比べて日中の大きな凹みが無いことが特徴的です。
コロナ自粛によって日中の在宅時間が増加し、学習中・業務中に音楽や動画をBGM感覚で流し続けていることで、日中に動画アプリを利用するユーザーが増えたのではないでしょうか?

コロナ禍での時間帯別利用者数の変化率

▼カテゴリ別 4月・7月 月間平均HAUの変化率(時間帯別に1月と比較)

下の表中では、「動画プレイヤー&エディタ」カテゴリを「動画」と表記します。また、青になるにつれて減少傾向になり、赤になるにつれて増加傾向になっています。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[HAU(Hourly Active User):そのアプリの対象期間における、時間帯ごとのアクティブユーザー数であり、その時間に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

▼エンタメカテゴリの傾向

4月の月間平均HAUを1月と比較すると、全ての時間帯でユーザーが増加しているのが特徴的です。特に早朝4時の伸び率が高く、HAUは+22.4%増加しています。次に伸び率が高かったのは、+18.8%の増加が見られた15時でした。

7月のHAUは、1月よりも昼間の利用が減少しています。自粛明けの7月は通勤・通学をする平時の生活に戻ったことで、会社員や学生の利用が減少したと考えられます。

▼コミックカテゴリの傾向

コミックカテゴリの月間平均HAUを1月のデータと比較すると、4月は0時以外のすべての時間帯で増加、最も増加幅が大きかったのは午前10時の24.0%増でした。

7月のHAUはすべての時間帯で1月のHAUを上回っています。しかし、4月と比較すると、午前10〜11時の利用は減少しています。これは、自粛期間中に仕事などの隙間時間でコミックアプリを利用したユーザーが通常の生活に戻ったことが要因だと考えられます。

▼動画プレイヤー&エディタカテゴリの傾向

動画プレイヤー&エディタカテゴリの月間平均HAUを1月のデータと比較すると、4月は10〜15時のすべての時間帯で20%以上の大幅な増加が見られました。普段は仕事や学校で動画アプリを利用しないユーザーがコロナ自粛で在宅を余儀なくされたことで、自宅で楽しめる動画アプリを利用するようになったのだと考えられます。

一方、自粛明けの7月のHAUは、1月と比較してもそれほど大きな伸びはありませんでした。これは、自粛が解除されたことで、ユーザーの生活がコロナ前の日常に徐々に戻りつつあるということでしょう。

まとめ

コロナ流行前の1月、自粛期間中の4月、自粛解除後の7月におけるスマホアプリのHAUを比較してみると、コロナ禍で生じた日常生活の変化が浮き彫りになりました。

外出自粛により在宅時間が増えた4月は、日中にアプリを利用するユーザーが増加しました。特に動画プレイヤー&エディタカテゴリでは、日中の10〜15時の時間帯すべてでコロナ流行前の1月よりも20%増加しています。

また、コミックカテゴリでは全体的に7月のHAUが大きく、特に朝と夜の2回に大きなユーザー増加の波が生じました。これは、自粛明けで日常生活に戻ったユーザーが、通勤・通学や帰宅時間にコミックアプリを利用していたのだと推測できます。

このように、コロナ禍におけるユーザー行動の変化は、そのままスマホアプリのユーザー動向にも反映されています。さらに詳しいデータや他のアプリの時間帯ごとのアクティブユーザーの動きを知りたい方は、お気軽に下記からApp Apeの無料版をお試しください。

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