
ゲームやSNS、便利ツールなどにいたるまで様々なアプリがリリースされている現在。実は、政府公式のアプリも多数リリースされています。
この記事では、省庁が公式で出している16個のアプリについて、アプリ分析ツールApp Apeで蓄積する2020年8月の月間利用ユーザー数(MAU)を用いて多い順にランキング化。それぞれのアプリの特徴を簡単に説明した上で、その中でも編集部がオススメする全国版救急受診アプリ「Q助」と「MAFFアプリ」の特徴をApp Apeのデータも含めて紹介します。
省庁が公式で出しているアプリの利用動向をApp Apeで蓄積するデータで分析することで、アプリのユーザー層などの特徴を浮き彫りにします。公的機関や学校関係のアプリを運営しているアプリ担当者やIT推進事業部の方に必見の内容です。
App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
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政府・省庁がリリースしている16アプリのランキング
省庁がリリースしている16個のアプリを、2020年8月の月間利用者数の多い順にランキング化しました。すると、下の表のような順位となりました。
▼省庁公式リリースアプリ 月間利用者数ランキング
順位 | アプリ名 | 省庁名 |
---|---|---|
1位 | COCOA – 新型コロナウイルス接触確認アプリ | 厚生労働省 |
2位 | マイナポイント | 総務省 |
3位 | マイナポータルAP | 内閣府 |
4位 | 全国版救急受診アプリ「Q助」 | 消防庁 |
5位 | e-Taxアプリ | 国税庁 |
6位 | Safety tips | 観光庁 |
7位 | 消防用設備等点検アプリ | 消防庁 |
8位 | MAFFアプリ | 農林水産省 |
9位 | VR自衛隊 | 自衛隊 |
10位 | 航空自衛隊公式 | ブルーインパルスライブ壁紙 航空自衛隊 |
ランキング外 | 宮内庁参観音声ガイド- 宮内庁公式アプリ | 宮内庁 |
ランキング外 | 情報通信白書 | 総務省 |
ランキング外 | 外務省 海外安全アプリ 2019 | 外務省 |
ランキング外 | COOL CHOICE | 環境省 |
ランキング外 | 海上自衛隊AR | 海上自衛隊 |
ランキング外 | 東海の農まるごと!特産品ナビ | 農水省東海農政局 |
1位:COCOA、2位:マイナポイント、3位:マイナポータルAPのように、上位には新型コロナウイルスに関連するアプリが多くランクインしています。また、4位以下のアプリと比較すると、ユーザー数で大きく差をつけていました。
COCOA、マイナポイント、マイナポータルAPのアプリ利用データに関しては、以下の記事にまとめていますので、こちらも合わせてご覧ください。
▼COCOA、マイナポイント、マイナポータルAPに関する記事
編集部のおすすめ政府・省庁アプリ①「Q助」

App Ape Lab編集部がおすすめする注目の省庁アプリ1つ目は、全国版救急受診アプリ「Q助」です。アプリ利用者の緊急度判定を支援して、利用できる医療機関や受診手段の情報を提供してくれます。
緊急の場合に頭の整理ができないときでも、文章を入力することなく、状況にあった選択肢を選ぶだけで適切な対応を提示してくれるのが利点です。
▼Q助 性年代比グラフ

[性年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、性別×年代でみたときの各世代の割合]
2020年8月のアプリ所持ユーザーの性年代比をみると、30・40代女性のユーザーが多く、子育て世代に利用されていることがわかります。これは、子どもが急に体調を崩したり、発熱したりしたときに利用する場合が多いからだと考えられます。
▼Q助 ポスター

総務省消防庁のポスターを見ていただいてもわかりますように、赤ちゃんや幼い子どもが急に体調を崩したり、怪我をした際に利用されていることが想定できるでしょう。
現在の日本の医療は、救急車利用者数の半分が入院の必要がない「軽症」であるという問題をかかえています。しかし、その問題を「Q助」で解消できるのですはないでしょうか?
以下のページによると、救急出動で搬送された人の病気の程度が「軽症」の人の割合は、48.8%だとされています。
救急車を呼ぶべきか判断ができない際に、このアプリを活用することで、適切な判断ができるようになる可能性が高まります。
※参考:「平成 30 年中の救急出動件数等(速報値)」の公表
編集部のおすすめ政府・省庁アプリ②「MAFFアプリ」

App Ape Lab編集部が注目する省庁アプリ2つ目は、「MAFFアプリ」です、農林水産省が提供する情報が集まっていたり、気象情報などがまとまっていたりと、農業を営む方にとって必要な情報がカテゴリ別でわかりやすくまとまっています。
ユーザー登録時に自分の知りたい情報を選択することで、必要としている情報が上部ページに表示されます。agmiruやagreachなど、実際に農業を始めるときに便利なアプリへの導線があり、農業をこれから始めようという人に適した情報提供アプリとなっています。
agmiru:情報収集や資材購入、作業効率化、作物販売までサポートしてくれるアプリ。農業経営をシームレスに「見える化」します。
agreach:農林水産物の流通に携わる事業者に関する情報プラットフォーム。売りたい商品や買いたい商品、取引条件などを検索して新しい取引先を探すことができます。
また、農林水産省に現場の声を届けることができることで、政府と農業者のコミュニケーションの場にもなっています。
他の農業者が提供した情報が公開され、その情報に対する農林水産省からの返答などもアプリ上で見られるようになると、直接コミュニケーションが取れることがより明確になり、コミュニティが活性化するのではないでしょうか?
まとめ:政府・省庁のおすすめアプリに今後も注目!!
今回は、省庁が公式で出している16個のアプリを2020年8月の月間利用ユーザー数(MAU)ランキングをお伝えしました。また、その中でも編集部がオススメする全国版救急受診アプリ「Q助」と「MAFFアプリ」の特徴についても紹介しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
- COCOA、マイナポイント、マイナポータルAPのように、上位には新型コロナウイルスに関連するアプリが多くランクイン。
- おすすめの省庁アプリ①:全国版救急受診アプリ「Q助」。アプリ利用者の緊急度判定を支援して、利用できる医療機関や受信手段の情報を提供してくれる。
- おすすめの省庁アプリ②「MAFFアプリ」:農林水産省が提供する情報・気象情報など農業を営む方にとって必要な情報がまとまっている。
政府・省庁が公式で出しているアプリには、専門的な情報・サービスが利用できるものが多いです。一般にはあまり知られていないかもしれませんが、実は便利なものが多いので、今後も政府・省庁がリリースするアプリに注目です。
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App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
※ 下記より、App Apeの説明資料をダウンロードできます。