ブックアプリの多様化、機能別アプリの利用動向の違いとは?

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9月になり、ようやく暑さが和らいで秋らしさを感じる日が増えてきました。心地よい気候のなかで秋を満喫するなら、やっぱり読書。最近では電子書籍だけでなく、読書体験を豊かにしてくれるツールも増えています。

今回は読書の秋にちなんで、昨今多様化しているブックアプリのタイプ別利用動向を分析しました。アプリ分析ツール「App Ape」のデータによると、どのアプリも新型コロナウイルス感染症の影響を受けてユーザー数に変動が見られました。

今後リモートワークが定着する可能性も高いなかで、「ながら読書」をはじめとする新しい本の読み方がどのように進化していくのか、動向を追ってみましょう。

App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
※ 無料版登録で、主要アプリの利用データ・アプリの各種ランキングを、すぐにご覧になれます。

タイプが多様化するブックアプリ

まず今回の記事では、本にまつわるアプリを「ブックアプリ」と定義しました。本記事のブックアプリとは、Google Playの書籍&参考書カテゴリの中で、「本(「日本」など「書籍」の意味をなさない単語は省く)」「ブック」「読書」「文庫」「書籍」「朗読」のいずれかをGoogle Playのストアアプリ名に含むアプリを対象にしています。

▼プックアプリ 月間利用者数(MAU)ランキング

順位アプリ名アプリ機能
1位Kindle電子書籍リーダー:人気小説や無料漫画、雑誌も多数電子書籍
2位Google Play ブックス – 漫画・電子書籍・オーディオブック・ライトノベル電子書籍、オーディオブック
3位楽天Kobo:電子書籍/小説・漫画・雑誌・無料本が読める!電子書籍
4位ソニーの電子書籍Reader™ 小説・漫画・雑誌・無料本多数電子書籍
5位DMMブックス 電子書籍リーダー電子書籍
6位ブックパス:コミック・雑誌・小説・実用書・写真集まで取扱う電子書籍サービス/無料も豊富!電子書籍
7位漫画ならBookLive! 電子書籍/人気マンガ・無料コミックが多数の電子書籍アプリ電子書籍(コミックアプリ)
8位総合書店honto:小説、漫画、雑誌/無料の電子書籍が多数電子書籍
9位Amazonオーディオブック – Audible (オーディブル)オーディオブック
10位BOOKWALKER(電子書籍)アプリ「BN Reader」電子書籍
11位SideBooks -PDF・電子書籍・コミックViewer電子書籍
12位ブクログ – 本棚/読書管理/バーコード/本読書管理
13位青空文庫ビューア Ad電子書籍
14位蔵書マネージャー(本や漫画をバーコードでサクサク登録・グラフで確認・新刊検索・本整理)読書管理
15位「COCORO BOOKS」書籍・コミック・新聞・雑誌電子書籍
16位紀伊國屋書店Kinoppy|電子書籍/小説/コミック【無料】電子書籍
17位読書管理アプリ Readee -カンタン読書記録と本棚管理読書管理
18位music.jpブックリーダー@無料で読めるマンガも配信中!電子書籍
19位ブック放題電子書籍
20位Smart Bookshelf 書籍管理・本棚管理アプリ読書管理

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

こちらが「書籍&参考書カテゴリ」における、ブックアプリMAUランキングです。ランキング内のアプリ機能を見てみると、電子書籍が読めるアプリ(電子書籍アプリ)、音声で本の朗読を聞くアプリ(オーディオブックアプリ)、読んだ本や気になる本を管理するアプリ(読書管理アプリ)に分けられます。

ここからは、それぞれのタイプにおける代表的なアプリが、どのように使われているかをひもときます。月間利用ユーザー数とユーザーの性別年代比のデータを見てみましょう。

ブックアプリはジャンル問わず、新型コロナによりユーザー数が増加

機能別にブックアプリの利用動向がどう変化してきたのか、そしてユーザーにどのような特徴があるのかを調べました。今回は電子書籍アプリ「楽天Kobo」とオーディオブック「Audible(オーディブル)」、読書管理アプリ「ブクログ」を取り上げます。

「楽天Kobo」:男女ともに30代のユーザーが最多
[Google Playより引用]

楽天株式会社が運営している電子書籍アプリ「楽天Kobo」は、国内最大級の電子書籍アプリです。幅広いジャンルから約400万冊の作品を取り揃えていて、特にコミックの作品数が充実している点に特徴があります。
楽天Koboでは楽天ブックスから書籍を購入する仕組みのため、楽天ポイントを貯めたり活用したりできます。無料閲覧や試し読みできる作品もあるため、気軽に使ってみやすいサービスです。

※参考:楽天Kobo公式サイト

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

楽天Koboの月間利用ユーザー数(MAU)は、2020年5月に利用が大きく伸びていることが分かります。さらに2020年8月のMAUは、過去一番の数値を記録しました。この一年間、MAUが多少減少する月もあったものの、全体的に増加を続けているようです。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[性年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、性別×年代でみたときの各世代の割合]

楽天Koboのユーザーの性別年代比を見てみると、男女ともに30代・40代・20代の順にユーザーが多いことが分かります。最もユーザーが多いのが30代男性の28.7%で、続いて20代男性の21.1%、30代女性が14.6%の順です。

Amazon「Audible(オーディブル)」:男性ユーザーが約8割
[Google Playより引用]

オーディオブックサービス「Audible」は、Amazonが提供するサービスです。ビジネス書から小説まで幅広く取り揃えられた作品を、プロのナレーターや声優が読み上げてくれます。移動や家事の時間を有効に活用し、「聴く」ことで気軽に知識が得られるため、読書のためのまとまった時間を取れない人に支持されているようです。

無料でも活用できますが、月額1,500円(税込)の会員登録をすると、毎月付与されるコインを使って好きなタイトルの購入が可能になります。再生スピードを選べたりダウンロードするとオフラインでも再生できたりするので、自分のライフスタイルに合わせて活用しやすいですね。

※参考:Audible(オーディブル)公式サイト

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

AudibleにおけるMAUの推移を見てみると、2019年11月からユーザーが増加傾向にあります。特に新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛が求められていた2020年4〜5月には、利用者が急増しました。4月のMAUは前月比1.32倍となり、自宅で利用するユーザーが増えたことがうかがえます。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[性年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、性別×年代でみたときの各世代の割合]

続いてAudibleの性別年代比を見てみると、MAU全体の男性の比率が78%と圧倒的に男性ユーザーが多いことが分かります。男性ユーザーの割合は30代が32.0%、20代が29.1%、40代が13.1%であるのに対して、女性ユーザーは20代が一番多く、11.1%を占めています。

100万人以上の本好きに支持される「ブクログ」:20・30代に人気
[Google Playより引用]

読書管理アプリ「ブクログ」は、Webやアプリで簡単に自分の「本棚」をつくり、感想やレビューを残せるサービスです。100万人以上の本好きが集まっているため、書店やオンラインショップでは手に取らなかった本と出合えたり、他のユーザーと交流できたりします。
ブクログのトップページでは新刊ニュースやランキングが常に更新されていたりウェブマガジン「ブクログ通信」を読めたりと、読書体験をますます充実させてくれるサービスだと言えるでしょう。

※参考:ブクログ公式サイト

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

ブクログは、2019年7月29日に公式サイトから、新Androidアプリのβ版をリリースしたと発表しました。発表以降は順調にユーザーが増加し、特に2020年3月以降は新型コロナウイルス感染症の影響か、その伸び率が高まっています。
Androidアプリは、2016年に一度サービスを終了して2019年に再開しました。その後のMAUの推移から、再開によって成功していることがうかがえます。

※参考:ブクログAndroidアプリ提供終了のお知らせ(2019年7月28日提供再開しました)ーーブクログ公式サイト

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[性年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、性別×年代でみたときの各世代の割合]

ブクログのユーザー傾向は、男女で少し異なります。男女ともに20代・30代のユーザーが多いものの、男性で最もユーザーが多いのは28.1%を占める20代で、一方の女性は30代が一番多く、21.4%でした。20代・30代の支持の割合が、男女で逆転しているようです。

読書体験の多様化を加速するブックアプリ

この他に、今回のランキングに入っていないブックアプリのタイプを2つご紹介します。

本の要約アプリ「flier(フライヤー)」
[Google Playより引用]

すき間時間を活用したいビジネスパーソンの支持を広げているのが、本の要約アプリ「flier(フライヤー)」です。「1冊あたり10分で読める要約」を掲げ、要約だけでなく本の要点もまとまっています。毎日1冊提供されるため、最新のトレンドを把握する目的での活用も可能です。

2013年にサービスを開始した後、2015年12月にアプリをリリースしたことでユーザー数が急増しました(※1)。個人会員だけでなく、人材育成や福利厚生を目的にした法人会員の登録も増加しています。2020年9月現在で40万人以上のビジネスパーソンが利用していて、今後の成長が期待できるサービスだと言えるでしょう。

※1参考:19万人以上が利用 本の要約サービス「フライヤー」が簡単にまねされない理由 (1/3)

※2参考:10分の時短読書!ビジネス書要約読み放題サービス「flier(フライヤー)法人版ーーTOPPAN SOLUTION」

読書記録のSNS「本のアプリStand」
[Google Playより引用]

本をテーマにしたアプリ「本のアプリStand」は、自分が本をレビューしたり他のユーザーがどんな本を読んでいるのかを知ったりできるSNSです。バーコードの読み取りや検索によって自分が読んだ本を登録する「本棚」をつくれます。

他のSNSと同様に「この人の読んでいる本が気になる」「趣味が近いかも」と思うユーザーをフォローすれば、そのユーザーが投稿した本やレビューがタイムライン上に流れてきます。今読んでいる本や読みたい本を追加できるため、自分のメモのためにも活用しやすいアプリです。

※参考:本のアプリStand公式サイト

デジタル化の加速は、本との付き合い方をどう変えるのか

紙の書籍から電子書籍に移行する人が増えているなかで、本の読み方や管理の方法、新しい本との出合い方が多様化しています。特に新型コロナウイルス感染症の影響が拡大し、ますますデジタル化が加速していくでしょう。本に関係するアプリが今後どのように成長していくか、注目が集まっています。

さらに詳しいデータや他のアプリのユーザーの動きを知りたい方は、お気軽に下記からApp Apeの無料版をお試しください。

App Apeの詳細はこちら:アプリ分析ツール App Ape
※ 下記より、App Apeの説明資料をダウンロードできます。