TikTok、日米での利用の違いをアプリデータから読み解く

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現在注目のTikTokアプリの日米での利用の違いや動向をアプリ分析ツールApp Apeで蓄積するデータで浮き彫りにすることで、TikTokの日本と米国での影響力を知ることができ、そのデータを基に日本でのTikTokの運用方針を決める際の参考資料にすることができるようになります。

今回の記事では、「TikTok」の日米それぞれのMAUや性別・年齢構成、利用頻度などのデータからユーザーのアプリ利用の違いを分析していきたいと思います。

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日本と米国でのTikTokのMAU推移から利用動向の違いを探る!

日本と米国でのTikTokのMAU推移のデータを取ってみると日本と米国でのTikTokの利用動向の違いをMAU推移には以下のような違いがみられました。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

まず日本でのTikTokのMAU推移のデータをみてみると、2019年11月ごろからMAUが増加傾向にありましたが、その後のコロナの世界的流行に伴って日本で始まったコロナ自粛により、3月あたりから利用の減少が始まりました。

TikTokのMAUの減少の原因として考えられる要因としては、今までよりも在宅で過ごす時間が増えたことによってTikTokの利用場面が減少したことやネットフリックスやどうぶつの森などのサービス・コンテンツにユーザーを奪われたことなどが挙げられます。

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TikTokは基本的には、外出先や友達同士で撮影したコンテンツをシェアするものであり、外出時間が極端に減り、人との交流もオンラインに切り替わった時期に利用者が減るのは自然な傾向であると言えます。

その後、緊急事態宣言が解除された5月以降は再び回復し、横ばいとなっていることからTikTokのMAUと人々の外出時間などはある程度の関係性があると言えるでしょう。

[データ元:App Ape(対象国の約3万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数]

次に米国での直近1年間のMAUの推移をみると、中華アプリの禁止が検討されている中で、現在もアクティブユーザーが増加し続けており、2020年8月のMAUは、前年同月比4.05倍という高い成長率を記録しています。

Note

  • データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による
  • MAU(Monthly Active Users):そのアプリの対象期間における、月間アクティブユーザー数で、月に一度でもそのアプリを起動したユーザーの数

日本と米国のMAU規模を比較してみると、米国TikTokの2020年8月のMAUの値を100としたとき、日本TikTokの2020年8月MAUは9.7%となっていることから、日本の10倍以上のユーザーを米国TikTokが抱えていることが分かります。

この段落では日本と米国でのMAUの推移をみていきましたが、利用者の性別・年齢構成などの詳細な要素を見ていくこともデータの分析には重要になりますので、次の段落以下で見ていきます。

日本と米国でのTikTokの性別・年齢構成の違いについて!

日本と米国でのTikTokの性別・年齢構成などのデータを取ってみると日本と米国でのTikTokの性別・年齢構成などには以下のような違いがみられました。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[性年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、性別×年代でみたときの各世代の割合]

日本での利用者の性別割合は、男性55.2%、女性44.8%と10%ほど男性の利用者の方が多くなっており、年代構成としては男女ともに同じような傾向を示しており、20代〜40代のユーザーが10〜15%ほどずつで、10代・50代ユーザーが少し少ない傾向にあります。

TikTokと言えば、10代の利用者の中で大きな人気を持つアプリというイメージがありましたが20代〜40代の利用者の割合の方が多いのは、少子高齢化の影響で10代の人口比がその他の年代の人口と比べて低いことが影響している可能性もあります。

また、利用者の性別としても男性の方が高い数値を記録しているのも、TikTokのビジネス分野での利用が進んでいることも影響しているかもしれません。

しかし、どの年代にも幅広く利用されているのが上記のグラフから見て取れることから、利用者の構成のバランスはよくとられているアプリであると言えます。

[データ元:App Ape(対象国の約3万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による]
[性年代比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザー(MAU)のうち、性別×年代でみたときの各世代の割合]

米国での利用者の性別割合は、日本とは違い男性39.6%、女性60.4%と、女性の方が約20%近くも利用が多いのが特徴となっており、年代構成としては男女ともに、10代の利用者一番が多く、年代が上がるにつれて利用が減少している傾向にあります。

また、女性利用者の年代も10代女性17.7%、20代女性18.0%と、女性ユーザーの半分以上を10・20代が占めている状況になっています。

アメリカでは、パーティー文化が盛んなため、日本よりも動画を撮ってコンテンツにする機会が多い傾向にあり、10代〜20代の比較的若い世代で大きな支持を得ているのかもしれません。

また、TikTokには、女性モデルなども力を入れていることやほかのアプリでは実現できないようなユニークなコミュニティもあること、YouTubeやInstagramよりもTikTokの方が新しいアプリであることも女性の利用者が多い原因である可能性が考えられます。

参考:Z世代の最強アプリTikTok 米国での意外な使われ方と排除について現地ユーザーの声

日本と米国でのTikTokの利用頻度・利用率の違いもみてみよう!

ここまで、MAU推移や利用者の性別・年齢構成などのデータを見てきましたが、これらのデータから分かるのは、利用者の数や属性であって、どのくらいの人が継続的に利用しているのかを把握することが難しいです。

そこで、この段落では、日本と米国でのTikTokの利用頻度・利用率に焦点をあててみていきます。

[データ元:App Ape(国内約15万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[利用頻度の割合:非アクティブ・ライトユーザー・ミドルユーザー・ヘビーユーザーの割合]

日本でのここ一年間でのTikTokアプリの所持ユーザー数は増加しており、特に大きく伸びているのは、休眠ユーザーとライトユーザーの層になっています。

ユーザー内訳ごとの具体的なデータをみていくと、休眠ユーザーが+302.6%、ライトユーザーが+96.0%、ミドルユーザーがー13.7%、ヘビーユーザーがー9.1%などという数値を記録しています。

休眠ユーザーとライトユーザーの層が大きく伸びている原因としては、TikTokはSNSの王道アプリへと成長したことにより、あまり興味が無くても話題についていくためなどの理由で友達が入れているからダウンロードだけする人が増えた可能性が挙げられます。

[データ元:App Ape(対象国の約3万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[利用頻度の割合:非アクティブ・ライトユーザー・ミドルユーザー・ヘビーユーザーの割合]

米国での利用者の伸び率は、日本以上に伸び率が大きく、2020年8月の所持ユーザーが前年同月比+181.4%と大幅に増加しており、また、全体的にどのユーザー層も伸びてはいるのですが、その中でも特に大きく伸びたのはヘビーユーザー層となっています。

ユーザー内訳ごとの具体的なデータをみていくと、休眠ユーザーが+33.4%、ライトユーザーが+126.0%、ミドルユーザーが+416.7%、ヘビーユーザーが+774.7%となっており、利用頻度の高いユーザーになるにつれて増加率が大きくなっていることが分かります。

このような状況になっている原因としては、文化の違いによる動画をコンテンツとしてシェアしようと考える傾向の大きさなどにより、米国ではTikTokに興味があり、日常的に利用しようという積極的な理由を持った利用者が主になっている可能性が挙げられます。

[データ元:App Ape(対象国の約3万台のAndroid端末を分析)/ アクティブ数はApp Ape 推定による ]
[利用頻度の割合:非アクティブ・ライトユーザー・ミドルユーザー・ヘビーユーザーの割合]

月間利用率を見てみても、2019年8月の56.5%から2020年8月の81.3%で、24.8%ポイントも増加したことが判明しており、日本とは異なった状況になっていることが分かります。

この記事では上記で説明したような項目に従って分析していきましたが、自身で分析する際には、この記事で挙げた以外での切り口からも考えてみることは非常に重要になるので、興味のある人は一度試してみてください。

まとめ

ここまで、MAUや性別・年齢構成、利用頻度などを中心としたユーザーの動向の推移などのデータから日本と米国でのTikTokの利用動向の違いなどついて分析してきましたが、いかがでしたか。

TikTokはアメリカで利用禁止の動きが出ているなどの事情がありますが、今や世界的に大きな影響力を持ったアプリに成長しており、その存在を無視することは難しく、それらの動向を逐一分析していくことは非常に重要になってきていると言えます。

この記事をご覧の皆さんは、今回の記事で説明した内容を参考にして、TikTokの利用動向などの分析を行い自身の企業活動の役に立てたり、関連企業に投資する際の参考情報として役立てたりすると良いのではないでしょうか。

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