VODアプリインストールから1週間のユーザー行動は?【データを読み解く】

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新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛・巣篭もり生活やニューノーマルが徐々に定着してきたことにより、余暇時間の受け皿としての動画配信(VOD)アプリの需要が急速に高まっています。

可処分時間の振り向け先として急速に存在感が高まる中、VODアプリのユーザーは実際にどのようにアプリを利用する傾向があるのでしょうか。リテンションはどのような特徴があるのでしょうか。

VODアプリのインストールから1週間のアプリ利用やリテンションに焦点を当て、フラーが手がけるアプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」のデータからVODユーザーの特徴を読み解きました。

  主要アプリの平均値と月別の違いは?

主要VODアプリとして▷TVer(ティーバー)▷Amazonプライム・ビデオ▷GYAO!▷U-NEXT▷Netflix▷Hulu▷FOD▷ABEMAーーの8アプリについて、2020年1月、4月、7月のデータを抽出。それぞれのアプリをインストールしたユーザーについて、インストールから1週間で①何日間起動したか②何回起動したか③何日目に起動したかーーを推計しました(データは全てAndroid)。

① インストール当日から8日目までの起動日数

[データ元: App Ape (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による]

8アプリのインストール当日から8日目までに起動した日数の分布を見ると、いずれの月も「1日」が最多となりました。ユーザーのおよそ3割はVODアプリをインストール後1週間の間に1日だけ、アプリを起動している形です。

ただ、日数別のユーザー割合を見ると、コロナウイルスの影響が顕在化して緊急事態宣言が発令された4月は「1日」が27.4%と他の月に比べて低い一方、3日以上起動する割合が45.9%と他の月に比べて割合が高く、ユーザーが継続してVODを利用していた可能性を示唆しています。

7月の数値を見ると、「1日」が最も高く、平時に戻ったとの見方もできますが、逆に週に1回アプリを開くという行為が習慣化されているとの見方もできそうです。

②インストール当日から8日目までの起動回数

[データ元: App Ape (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による]

VOD系主要8アプリのインストールから8日目までに当該アプリを起動した回数の分布を見ると、いずれの月も「0〜4回」が最多で、「5〜9回」「30回以上」「10〜14回」と続きました。

特に多かったのは4月で、30回以上が14.3%となった他、15回以上の割合も28.6%と他の月に比べて高い数値となりました。

巣篭もりの受け皿としてユーザーが頻繁にVODアプリを起動していた様子が垣間見えます。

③インストール当日から8日目までの日別起動率

[データ元: App Ape (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による]

VOD系主要8アプリのインストール当日から8日目までの当該アプリの日別起動率の平均を見ると、すべての月で「当日」がもっと高く、以降5日目まではいずれのアプリも起動率が下がって行く傾向にあります。

興味深いのは6日目以降の動きです。

1月と4月は8日目に再び起動率が上昇。7月は6日目以降の起動率が上昇に転じています。

データはVODアプリの利用者の「利用サイクル」が存在することを示唆しています。特に週替わりでコンテンツを更新している民放系のVODアプリにその傾向が強い可能性もありますし、ユーザーが特定の曜日に集中してアプリを利用している可能性もあります。

ユーザーは”コンテンツファースト”でアプリをインストールする?

一連のデータからは、ユーザーはコンテンツの更新に応じた特定のサイクルでアプリを開いたり、特定のコンテンツへのニーズがあらかじめあった上でインストールしている可能性がデータからは見えてきました。
アプリをインストールして探索的にコンテンツを見ると言うよりも、コンテンツファーストでアプリのインストール動機が生まれている形です。

次回は個別のアプリのデータを深掘りしていきたいと思います。